配信で観た花組新人公演、鴛鴦歌合戦の感想…。
といきたいところだけど、途中からしか観られなかったのと、なんと本公演をまだ観ていないという状況のため…。
感想…のようなもの…として記そうかと。
まず、新公そのものの感想ではないけど。
木曜の夜に、家族でテレビを囲み、テレビに映るのは、江戸時代を舞台にしたドタバタ劇。
懐かしい、懐かしいこの感覚。
数十年前の記憶。
これ、コメディお江戸でござる、だ。
(昔NHKでそういう番組をやっていたのですよ。)
終演後に杉浦日向子先生が、「実際にはお殿様が町で町人と一緒に買い物することは無いですねー」とか解説してくれそう。
※実際に無いかは知りません。
そう思ったのは、演目がドタバタコメディだからというのもあるけど、出演者が達者で、プロの芝居だ、と感じたことも大きいです。
ということで、みんな上手くて楽しい新人公演でした。
さて、主演の天城れいんくん。
新公初主演おめでとう!
本公演を未見なので本役さんと比べられないはずなのに、「れいちゃんがいる!」と思ってしまうほどに、声色や間の取り方が、まさにれいちゃんでした。
本役さんをしっかり観察したんだなぁ、自分のものにしたんだなぁ、と思うと胸が熱くなります。
そして、存在がカッコいい。
着流し姿は凛々しいし、佇まいも涼やかで、初めて真ん中に立つ、とは思えないほどのヒーロー感がありました。
そこも、れいちゃんをしっかり学んでいるのね。
あと、役柄なのかご本人の持ち味か分からないけど、包容力を感じますよね。
ことのちゃんより下級生なのに、ことのお春を包み込む優しさが伝わってきました。
これからが楽しみです。
ヒロインは朝葉ことのちゃん。
こちらも新公初ヒロインおめでとう!
ことのちゃんは、うたかた新公でも、二人だけの戦場でも、べらぼうに上手いと思ったけれど。
今回もべらぼうに上手かった!
絶対コメディお江戸でござるに出てたでしょ!
お芝居良し、歌って良し。
新公初主演コンビだけど危なっかしさを感じない、というか安心して見られるのは、ことのちゃんの存在が大きいなと思います。
ヒロインが何でも似合う、というタイプでは無いかなと思うけど、今回のシャカリキ町娘はとっても良かった。
うん、いるいる、時代物にこういうヒロインいる、という感じ。見ていて笑顔になります。
花組の戦力として、これからどんどん活躍してくれると思うので、これまた楽しみです。
お殿様役の美空真瑠くん。まぁ可愛い!
困った人だけど憎めないというキャラが良かったです。
やっぱり上手いなぁと思うのは、ことのお春の父親役の海叶あさひくん。今回も安定感してました。
おとみ役の愛蘭みこちゃんは、みんながチヤホヤするのが分かる愛らしさ。チヤホヤされる説得力があります。
麗姫役の星空美咲ちゃん。さすがは場がしまります。
主要役がこれまでの新公の役付からするとフレッシュな顔ぶれだったけれど、(良い意味で)そんな感じを受けなかったのは、中心付近も要所要所も、実力者がしっかり活躍していたからかな。
みんな上手で、演目も楽しくて、見たあとに幸せな気持ちになる新人公演でした。
明日からの本公演も、皆様頑張ってー。
(そして、近々、やっと本公演見に行ける…楽しみだ…)