星組代役公演感想。
フィナーレについても少し。
怒涛の代役公演決定、(おそらく)短期間での本格的な代役稽古。
…を経ての芝居終了、という流れを知っている宝塚ファンとしては…。
………もうフィナーレとかいいよ!
大丈夫だよ!充分感動させていただいたよ!!
だから、ありちゃん休んでくれ。
これ以上新しい振付とか覚えさせないであげてくれ。
…と、複雑極まりない感情だったのですが。
まぁそうは言ってもフィナーレの幕は開く訳で。
せおさんの歌唱指導、ロケットが通常どおりあって。
その後のこっちゃんのポジションに、そのままありちゃんが入っていました。
娘役中心群舞、男役群舞、デュエットダンスと。
ロケットが終わって幕が上がり、
大階段に娘役さんが立ち並ぶ中心に見える唯一の男役さんの背中。当然、通常はこっちゃんですが。
今回はスポットライトを浴びて振り向くその姿は、ありちゃん…。
…素晴らしいスターの風貌でした。
佇まい、視線、とてもカッコよくて美しかったです。
さて、ありちゃんの群舞。
娘役さんと絡み踊る姿が新鮮で、こそばゆくも嬉しく見つつ、銀橋では、こっちゃんの振付と同様、銀橋上で2回のジャンプ。
男役ナンバーをセンターで踊っている姿は新鮮を通り越してわわわわわ、と思いつつ、下級生時代からダンスリーグーとして、将来のスターとして、様々な経験、場面をこなしてきたありちゃんだからこその、強い説得力を感じました。
デュエットダンスも良かったです。
私はこっちゃんとなこちゃんは最高のパートナーと思っていますし、その考えは未来永劫変わらないと感じていますが。
(もちろん、全ツカチャなこも良かった)
それでも、ありちゃんとなこちゃんのデュエットダンスの並びは凄くハマってたよ!
どうしてもありちゃんのことばかり書いてしまうけど、なこちゃんも相当大変よね。
デュエットダンスって相手が変わるとタイミング、呼吸とか色々あるだろうから。
お二人の経験、技術、そして想いと覚悟によって完成したデュエットダンスでし。
ありちゃんなこちゃんという、新しいダンスをありがとうございました。
改めてフィナーレのありちゃん。
完璧なパフォーマンスだけど、やはり代役らしさもあるというか、
振付、段取り、早着替えを間違えないように、
最後の幕を下ろすまで辿りつけるように、
という必死な感じが伝わりました。
そしてそれでも、そんな重圧の中、夢を届けくれるパフォーマンスに感動です(そして、改めて、本ブログの冒頭のとおり、休んで!という気持ちにもなる複雑な観客心…)。
パレードは、本役さんのポジションに代役の方がそのまま入る形に。
【本来の階段降り】
天飛華音•小桜ほのか•碧海さりお
↓
有沙瞳•天華えま
↓
極美慎
↓
暁千星
↓
瀬央ゆりあ
↓
舞空瞳(トップ娘羽根)
↓
礼真琴(トップ羽根)
【代役公演の階段降り】※下線が変更箇所
天飛華音•小桜ほのか•鳳真斗愛
↓
有沙瞳•碧海さりお
↓
極美慎
↓
天華えま
↓
瀬央ゆりあ
↓
舞空瞳(トップ娘羽根)
↓
暁千星(トップ羽根)
もえかちゃんの階段インや、ぴーすけの単独降りを喜びつつも。
くらっち(退団!)ぴーすけの同期並びが無くなったのは非常に残念。
良いとこ取りは難しいですね。
ありちゃんのトップ羽根については、
事前に情報を聞いていたので、おお、なるほど、
という感じでしたが。
まぁ背負われて良かったのではないかなと。
トップスターの代役公演を全編全うしたありちゃんのためにも。ありちゃんを(本当に)支えているファンの方にも。
宝塚来たらとりあえず大羽根見たいという初宝塚の皆様にも。
急遽それ用の羽根作る時間も経費も限られるステージ裏の事情のためにも。
私としては、今回のこのパレードは良かったと思いつつ、ありちゃん大羽根への感想を語るのは、数年後の楽しみにとっておこうと思います。