すっかり時間が空いてしまいましたが、宙組カジロワのキャスト別感想続きです。



【MI6のみなさま】

イギリスが誇る超エリートの諜報部門。

普通に考えれば、小難しいそうや組織。

…ですが、何とも楽しそうですよね。

(入りたい、採用募集があったら応募する…)

(あぁでも、スパイもメカ開発も敏腕秘書もできない…、働く皆さんをただ愛でるだけの職種とか無いかしら…)

(働くイケメンありがとう…←働くおじさんありがとうのノリで)


まぁまず、長官がまっぷーという時点でこの組織は勝ちでしょう。

部下のタスク管理、モチベ管理、服務管理、全てバッチリ。え?ボンドが有休が3日少ないって言ってる?計算は合ってるよ(byなっつ)。

舞台導入にまっぷーさんが真ん中にいることと、歌の説得力で、一気に宙組カジノ・ロワイヤルの世界に引き込まれます。


なっつ&さらちゃんは、初日付近と最近とで、芝居の雰囲気、というか関係性が変わったなという印象。

お互いの距離感が面白い感じに近づきましたね。

「(なっつ)愛の館…行ってみたいなぁ」の後のさらちゃんのリアクションが日替わり(回替わり?)になったような。

最近観劇した公演では、さらマネー・ペニーがなっつターナー部長に…①耳たぶを掴む、②バインダーでパチンとする、のバージョンがありました(そしてどちらも、捌ける際にターナー部長がM長官に言いつけるというおまけ付き)。

キャラがどんどんイキイキしていて楽しいです。

演じているご本人たちも、今日は何やろう、今日は客席からこんな反応があった、などと楽しいのではないかなと。

コメディ物は、こういう自由度があるのが良いですよね。

(もちろんアドリブ一切禁止な、厳格な公演も好きですが)


そして今回が退団のあきも。

Q以外にも富豪や刑事で大活躍。

思ったより年配の役づくり(勝手に若者メカオタクみたいなキャラかなと思ってた)で。

まぁ、そして、やっぱり、あきもは上手い。

遡ること数年前。宙組エリザ新公を観たとき、際立って上手い人がいて、終演後「秋音光さんかぁ〜」と調べたあの頃が懐かしい…。

Qとしての小粋なボンドとの駆け引きも面白いです。

時計の扱い大変そうだけど、東京千秋楽まで頑張って!


【ジャマイカ】

ローズ(夢風)&リリー(愛未)のツインタワー

可愛い、最&高!!

ボンドが一方に話しかけてるときに、もう一方がほっぺた膨らましてプンスカしてるところとか、超絶可愛い。

ところで、愛未サラちゃん休演という噂を聞き、ご本人の健康と1日も早い復帰を願うとともに、公式に出る休演と出ないのとの違いは何なんだ?(彼女に限らず同じことがあった)

そして、マネー・ペニーからの電報持ってくる風翔夕くんを見て、うん、楽しみ!って思う。


【スメルシュ】

いやぁ…。かっこいいよね。

問答無用に、カッコいいよね(大切なことなので2回言いました)。

宙組カジノ・ロワイヤル…。

スリリングなスパイものでありながら、やっぱりコメディチックな作品だとは思うのですが。

そんな中で一切コメディしていないのが、このスメルシュたち。

完全に掲載誌が違う!

ジャンプの物語に週刊実話が入り込んじゃった感じ。 


(スメルシュ、何が他と違うかポイント)

・笑わない、笑わせない

この作品…

・ボンドがイルカとキャベツに想いを馳せ、

・デルフィーヌが今日も元気な潤花で、

・ル・シッフルが必殺ラス・プーチン変化し、

・ミシェルが可愛いヘタレ&アナベルLOVEで、

・ルナもファリックも可愛い子ちゃんとラブラブし…

な状況のなか…。


まったく私生活要素なく、恋愛要素なく、任務のみ遂行する…

…いやぁ、好きです。


・部下想い

物語上、悪役というものは

「部下を見殺しにしても己が這い上がる」ものと

相場が決まっているのですが

(例、今作のキキちゃんル・シッフル)。

まさかのこってぃイリヤさんは、ここでという場面で、

ボンドを仕留めるより、部下(いとゆ)を助けることを選びます。

…いやぁここで仮にこってぃが、いとゆを見捨てれば、カジロワは三幕までいったでしょう(いや、脚本なんで)。


・ラストのちくしょーがカッコ良すぎる

これはもう単純に、真風さん(偉大なる本作退団のトップスター)を追い込め、セリのテッペンで悔しがるこってぃが。最高だよねって話。

スメルシュって、実は出演時間長くないと思うのですが、まっっっったくそう感じさせない。強烈な印象を残してました。

 

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