月組の次の大劇場公演「応天の門」の全配役が出ました。
誰がやるかなぁと思っていた長谷雄はあみちゃん。
道真(れいこちゃん)の友人で業平(ちなつさん)の親戚。甘ったれなトラブルメーカーで困り事に巻き込まれると道真や業平にすぐ頼る困ったやつ…だけど憎めないヤツ。ザ・カッコいいキャラじゃないけど、主人公の周りをいつもうろちょろしてるので、出番が多そうで楽しみ。
何より「道真さまぁぁぁぁぁぁ(嗚咽)」と泣いてすがるあみちゃんが見たい。
おだちんの基経は良房(るう様)の養子で高子(あまし)の兄。切れ者で出世頭の公達。雅で怪しげな雰囲気で、そこ知れぬ怖さがある人。
善人役でも悪人役でも何でもござれだけど、直球な役づくりの印象があるおだちんにとって新境地になりそう。
業平のかつての恋人であり入内を期待される高子にはあまし。政治の道具として生きる悲哀と、運命に翻弄されるだけでない気高さが楽しみ。
みちるの白梅は、とある事件を縁に道真家の女房(召使い)になった白梅。学問に通じていて道真から頼りにされている役柄で、長谷雄(あみちゃん)同様にちょこちょこと道真や業平の近くにいるので、こちらも出番が多いことを期待。容姿には秀でていない…というキャラで、ビジュアルは夢介のひまりちゃんみたいになるのかなぁ(偶然同期だ)。
花妃舞音ちゃんの多美子は帝に入内する純真無垢でしっかりしたお姫様。笑顔が印象的なキャラなので可愛いだろうなぁ。
退団の結愛かれんちゃんの役は大師。ボンキュボン(死語?)で男たちを手玉にとる色っぽぉーい(けど実は…な顔もある)踊り手の役。餞別となるような舞のシーンがあるといいなぁ。
若き日の業平(うーちゃん)と若き日の高子(らんぜ)も配役にあるので、駆け落ちシーンの回想があるだろうね。
原作は都の人が怯える鬼や物怪を道真が知識で解決していくと…いう流れが多いけど、配役の鬼(うーちゃん、空城くん、かのん、いっせい)が幻想の鬼なのか、鬼に扮した何者かなのか…気になる。
るう様の良房は悪役ポジ。るう様は道真の癒し系お父さんかなと思っていたけれど、今回で退団とのことで思いっきりの悪役を演じきってほしい。
専科からご登板のみとさん桂木は道真家の古参の女房。安心するね。
原作に出てくる道真の婚約者・宣来子は配役に無かったですね。やはりトップコンビを差し置いてトップスターに婚約者役は配置出来なかったか。
かといって原作を読む限り、道真と昭姫(うみちゃん)の間に恋が生まれるとは到底思えないけど。
驚いたのは千海華蘭の清和帝ですよ。帝とは言え少年ですよ!!
さすがは子役からお爺さんまで演じ「え、あれ千海華蘭だったの?」でお馴染みのカメレオン役者。(グレートギャツビーのキャディも始め「キラキラした下級生だなぁと思って見てた。)上級生になっての退団公演が幼い天皇役とは。堪能したいと思います。