今月の1冊はこちらです。










はじめてのおつかい








「おいおい、いいおじさんが絵本かよ!」と、
ツッコミを頂きそうですが、
この年になったからこそ、感じることもあるんです。




はじめてのおつかい

著/筒井 頼子 イラスト/林 明子 発行/福音館書

 



5歳のみいちゃんが、
ママに赤ちゃんの牛乳を買ってきて欲しいと頼まれ、
はじめてひとりでお買い物に行くお話です。
これって、小さい頃に読んだことがあったのですが、
先日ラジオ番組の中で、この本の朗読が放送されていて、
急に思い出して、改めて読み直してみました。

 



あの頃は、
このみいちゃんと一緒におつかいに行きながら、
その過程で起こる様々な出来事を、
ドキドキワクワク感じていました。
しかし、大人になっていくにつれ、
このおつかいの中で感じていた緊張感や
責任感のようなものが当たり前になってしまって、
この本の存在すら忘れていました。

 



本来、このシチュエーションって、
親と子がどちらとも
成長させられる場面なのではないでしょうか?
子どもにとっては、
「お金を落したりしないかなあ?」
「ちゃんとお店の人に言えるかなあ?」
という緊張感を感じつつ、
「お母さんから赤ちゃんの牛乳を
自分が頼まれたのだから、ちゃんと買ってこないと!」
という責任感がちっちゃな心の中に生まれます。





そして、それを頼んだお母さんも
「ちゃんとお買い物ができるかしら?」
「道に迷ったり、事故にあったりしないかしら?」
と多くの不安の中で、子どもを見送り、
その帰りを松のだと思います。
何気ない日常生活の1ページではありますが、
互いが成長する大きなイベントだったのです。




 

 今では、頼まれごとをしても、
買い物をしても、あまりにも慣れ過ぎてしまって、
こういう思いになれることはありません。
それでも、海外などの買い物では、
言葉の壁もありますが、かなりいい緊張感の中、
それがうまくできたときには、
不思議な高揚感があったりします。





大人は新しいことを学ぶ替わりに、
日々多くの「はじめて」の体験で
得たことを忘れてしまいます。
そんな時には、こういう絵本の中に、
その失われたすばらしい感覚を
思い出すことができるかもしれませんね。

 





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