始まりました、「どうする家康」。
2022年の「鎌倉殿の十三人」が大変面白かっただけに、
松潤が家康?
また戦国時代?
これで一年引っ張れる?
と、ネガティブな斜め目線で拝見しました。
そして、1回目から「どうする桶狭間」。
テンポ早っ。
子役時代もなく、いきなり松潤がでずっぱりだし、開始30分頃には、有村架純演じる瀬名姫と結婚し竹千代誕生。
そして桶狭間の戦いに突入、今川義元討ち死、織田信長登場。
大河ドラマ史上最速の滑り出し。
この1回目、脚本の古沢良太さんの挑戦が叩き込まれてましたね。
徳川家康の一生には、桶狭間の戦いレベルの出来事が、あと50回近く起こる。
そのドラマチックさを、1年間、とことん味わって下さい、と。
出し惜しみせず詰め込みますよ、と。
そして松潤が演じる家康のキャラクターが、とてもイイですね。
臆病だったり、人質として入った今川家の嫡男に思いっきり忖度してたり、戦の最中に逃げ出して部下に連れ戻されたり。
…瀬名姫とおままごとしているシーンは、ちょっとやり過ぎかと思いましたが。
松潤の持ち味として、ハッキリした顔立ちで華のあるイケメンなんだけど、怜悧なタイプじゃない。
ほんわかした雰囲気があるんですよね。
きりっとカッコつけるより、情けない顔で「もういやじゃ~!!」って叫んでるのが良く似合う。
うる星やつらの諸星あたるくんから好色さを抜いて可愛さを増した感じ。
令和の大河ドラマの主人公として、この路線はド直球だなと感心しました。さすが古沢さん。
他の役者さんも、「鎌倉殿の十三人」に負けず劣らず、皆さん芸達者でとても良かったです。
今川義元の野村萬斎さん。
白い衣装がお似合いで、戦場の舞のシーンは、お正月から良いものを見たな~と。
義元の息子役の溝畑淳平さん、松潤よりステキな御曹司というハードルの高い役を、軽々こなすイケメンぶりでした。
溝畑さんと比べると、松潤の持ち味がよく分かりますね。
色気があるのは、溝畑さん。
でも松潤の暖かさや情けなさが、圧倒的な主人公感を醸し出してました。
イッセー尾形さんの、何言ってるか分からないお爺さん武士が面白かった。
若者には負けん!って小刀で戦ってたけど、それは無理(笑)
松潤を連れ戻す家臣、本田忠勝を演じてたのが山田裕貴さんだったのかな?
すごくカッコよかったですね。
しかし、このカッコ良さは、主人公にはなれないんですよね、令和のお茶の間では…このあたりの匙加減、古沢さんさすがだなあと。
そしてラストに出てきた、岡田准一さん演じる織田信長。
本作でも「麒麟がくる」同様、サイコパスなキャラクターのご様子。
家康との関係に、ふんわりBL風味?を漂わせてたのも、古沢さんの腕ですね。
そして、画面がとてもキレイでした。
瀬名さんがお花を活けているお部屋のカットとか、松潤が海まで逃げて波打ち際を走っているシーンとか。
お金かけているだけじゃなく、センスも良いですね。
衣装も悪目立ちせず、でも華やかでカッコよかったです。
さすがNHK美術スタッフさん。
という訳で、私はこれは結構な名作大河になるのでは?と。
大河だったり日曜劇場だったり、いくら立派な箱が用意されてても、人気が出るとは限らない。
一人の優れた脚本家が、主役と役者を愛し切って、ノリノリで物語を描かないことには、バズらないですよね。
古沢さん、松潤のことが可愛くて仕方ないだろうな、と想像できる筆致でした。
松潤、道明寺以上のハマり役になるんじゃないかな。
松潤て、持ってる人だなあ、と改めて思いました。
青年期に花男でバズり、中年期に大河でバズる、と。
…まだバズってないけど、バズる予感のする第一回目でした。
