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進化の流れは止められない、という話です。

雑にまとめ過ぎました。

ちなみに全米ベストセラーだったそうですよ。

 

 

グーグル先生のお陰で、記憶力の低下も生来の方向音痴もタイムマネジメントも、苦手なもの全部、ここ14-5年、底上げして生きて来られました。

グーグル先生に足向けて寝られない。

 

しかし、そんなグーグルにも、時代遅れのゴングが鳴り響くタイムリミットが迫って来ているよ、と言っている本です。

 

いったいどんな根拠で?

…仮想通貨だそうです。

なるほど。

納得でした。

 

 

グーグル先生が作ったインターネット社会は、無償サービス&広告&ネット上の膨大な個人データの集積を解析するAI で成り立っている。

中央集権的に顧客データを集め、解析し、顧客の時間とバーターに広告を売る。

ある意味、古典的なビジネスモデルでした。

 

 

しかし、今後、ネット世界に仮想通貨という変数が入ってくると、旧来のグーグル的な無償かつ中央集権的なシステムでは、通貨に必要不可欠であるセキュリティが守れない。

個人データを中央集権的に集めて来れなくなる訳です。

 

中央集権的なデータ管理&解析システムは意味をなくし、分散型ネットワークであるブロックチェーンのようなものが勃興するであろう、と。

 

 

ここまで読み込むのが本当に大変だった。

でも、何となく納得しちゃった。

ここまで国と国をまたいだ物や情報のやりとりが活発になると、為替の変動に影響されない取引がしたくなるし。

ネット上の決済が当たり前になってくると、国を跨いだお金のやり取りに、仮想通貨を使う、という流れに抵抗がなくなることでしょう。

 

で、仮想通貨をうまく使うには、今のインターネット世界の脆弱なセキュリティ、つうかノーセキュリティでは、安心して手が出せない。

こうしてブロックチェーン化が進むんだろうなあ。

 

 

既にインフルエンサーの方々は、アフェリエイトによるブログの収益化は厳しくなってくると言い出していますね。

代わりにどんどん皆さん、仮想通貨や、それを使った、NFTという複製や改ざんが出来ないデジタルデータの売買に関心を移してますね。

 

 

さて、こちらの作者は中々刺激的なご意見をおっしゃる方のようですが、ちょっと笑ってしまったのが、今のアメリカの名門大学に元気が無い!!と一括しているところ。

 

「アメリカのエリート教育はますます迷走している。

現在のアイビーリーグの研究機関は、時代変化に逆行するように、進歩の阻害、発電所新設の禁止、化学工場の解体、イスラエルに対抗するための動員といった研究に力を注いでいる。」

 

代わりに技術進歩で社会の課題を解決することにアグレッシブなのが、「第三世界」と呼ばれる周辺地域出身の新しい世代である、と。

グアテマラや上海が、アメリカにとって脅威になりつつある、と結んでいます。

 

 

これは「ファクトフルネス」という本にもありましたが、世界のマジョリティが中華系とヒスパニック系に移りつつある、ということの現れなんですかね。

 

 

しかし、そんな中とも米とも中米とも、強かに仲良くやっていかねばならないのが、我々日本人の宿命ですよね。

 

 

…方丈記って深い。

行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

グーグル先生とも、いつのまにかお別れしている日が来るのだろうか。