ABEMAプレミアム

 

 

 

『パラサイト 半地下の家族』

 

カンヌ映画祭パルム・ドール、アカデミー作品賞、監督賞を総なめした、韓国の格差社会をブラックに描いた、ポン・ジュノ監督の話題作です。

 

 

噂に違わず面白かったけど、ネタバレ禁止というほどのストーリーの意外性はなかったかな。

 

 

半地下という格安・劣悪住居に住む家族と、丘の上の豪邸に住む勝ち組家族の対比。

埋まらない溝。

 

 

「あの奥さんはお金持ちなのに、いい人。」

「お金持ちだから、いい人なんだよ」。

…こういう台詞が、冴え渡っていました。

 

 

本作では妹ジェシカを演じた女優さんが凄く印象的でした。

久しぶりにメディアで観た、きれいな一重の伝統的な韓国美人。

一方、お金持ちの奥さん役の方は、ぱっちり二重の現代的なルックス。…なるほど…ここでも格差を見せてるのかな…

 

 

ポン監督も言ってたけど、テーマは是枝監督の「万引き家族」と似てました。

 

 

「万引き家族」は、安藤サクラさんの演技が凄かったのと、寄せ集め家族のネタが効いていました。でもそれゆえ「万引き家族」は、現実への切り込み方がファンタジックに見えたのかもしれない。

 

 

「パラサイト」に漂う切迫感は、開き直ってコメディにしないと、見ていられない類のものでした。

 

 

…3年前、カナダで知り合った韓国人の女の子との会話が忘れられない。

 

 

「韓国は社会がまだ安定していなくて、競争も厳しい。40歳すぎたら、経営陣以外は企業が雇ってくれなくなる。海外に行ったり、独立する道を探さなくてはならない。結婚しても、暮らしが楽にならない。」

 

当時彼女は、老後が安定して見える日本が羨ましいと言った。

 

しかしコロナと共に、世界中で今までとは違う社会が、始まってしまった。

 

みんなが地上に住む社会がいい。