チーム・ブライアン/ブライアン・オーサー

¥1,512
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2014年の、羽生結弦くんのソチ五輪フィギュア男子シングル金メダルは、ほんと感動しましたよね。
羽生くんについては、いつの間にか物凄く勝負強くなったな、という印象を持った方も多かったのでは。
五輪シーズン突入するときには、遥か彼方にいたパトリック・チャンを、完全に射程距離に入れてましたね。
この羽生くんとパトリック・チャンの関係性って、浅田真央ちゃんとキム・ヨナのそれと似ているなと。
浅田真央ちゃんは、ずっとキム・ヨナとライバル視されてましたが、常にキム・ヨナの先を行ってましたよね。それがいつの間にか、バンクーバー五輪の少し前から、真央ちゃんが明らかにキム・ヨナに勝てなくなってきた。
というより、キム・ヨナが負けなくなってきた。
そしてオリンピックで金メダルを獲得したのは、やはりキム・ヨナでした。
このフィギュア界の下剋上ドラマをプロデュースしてきたのが、キム・ヨナのバンクーバー五輪までのコーチで、現在は羽生くんとスペインのフェルナンデスのコーチをしている、ブライアン・オーサーである。ということは、ちょっとフィギュア好きのヒトならば、誰もが知っていることでしょう。
で、読みましたよ「チーム・ブライアン」。
もの凄く読み応えがありました。
そして、日本人は、スポーツで勝つこと、特に五輪みたいな大舞台で勝つことについて、まだまだ精神論で戦略を立てているのではないかと、考えさせられました。
ブライアン・オーサーの優れたコーチング技術は、キム・ヨナと羽生という二つの金メダルでお墨付きでありますが、何より凄いのは、この2つの金メダルが決して奇跡ではなく、誰もが納得する事実にまで持っていったこと。
オーサーのコーチング理論の確かさを証明していると思います。
そして、羽生くんのスゴイところは、ライバルの一人で先にチーム・ブライアン入りしていたフェルナンデスの四回転ジャンプが、どんどん安定してきたことを見抜き、自ら門戸を叩いていったところ。
羽生くんは、本気で「勝ちたい」と思ったから、色んな軋轢もあったでしょうに、自ら行動を起こしたんでしょうね。
で、オーサーの優れたコーチング技術を知れば知るほど、思い返すのは、やはり浅田真央ちゃんのことですよね。
私も多くの日本人と同様、真央ちゃんのことはずっと応援してきたし、このブログでも何回か真央ちゃんについて熱く語ってしまったくらい好きですよ。
好きなんですけど、真央ちゃんのフィギュア人生に足りなかったものは何?と、思わずにはいられない。
彼女があれだけやりきって、それでも未だ現役続行を、「ハーフ・ハーフ」と言ってしまう。
そんな所に、彼女自身、「足りなかったもの」に気付いているんじゃないかな、と思ってしまう。
余計なお世話なんですけどね。
浅田真央になくて、キム・ヨナにあったもの。
やはりそれは、「勝ちたい」という気持ちの強さだったんじゃないかな。
羽生くんは、ライバルのフェルナンデスの技術の向上を目の当たりにして、自ら敵陣に出向いた。彼は、本気で勝ちたかったんだよね。事実、「勝つ」フィギュアをモノにしている。
真央ちゃんの人間性とか、優しさとか、人の良さとか、人気を得る事には、彼女のそういう美点は、とても寄与していると思う。日本人はみんな真央ちゃんを真剣に応援した。
・・・でも、勝負というフィールドではどうだろう?
もう一人、テニスの錦織圭くんも、見事な躍進をした日本人選手ですが。
彼も、マイケル・チャンというコーチに師事して脱皮したと言われています。
彼自身、コーチを受けて変わったことは、
「勝ちたい。勝てる。」と真剣に思うようになったことだと言っている。
「勝ちたい」と思うのは当たり前なんだけど、本気で強く思っているのか?
そこをチャンコーチに繰り返しモチベーティングされて、そのアグレッシブな気持ちを起点にするようになったから、彼の全ての行動、メンタル、勝負のときの体の動きが変わってきたんだと思う。
キム・ヨナについては、完全にヒールの女王みたいになってしまったけれど。
バンクーバーでキム・ヨナは金メダル、真央ちゃんは銀メダル。
ソチでは、キム・ヨナは金メダルみたいな銀メダルで、真央ちゃんは惨敗(もちろん感動的な演技だったけれど)。
キム・ヨナはソチの後の記者会見で浅田真央に「私達みたいに長年比べられてきた選手はいない。本当にお疲れ様と言いたい」とメッセージを投げた。
一方で真央ちゃんは、自身の去就を「ハーフ・ハーフ」と言った。
鮮やかにフィギュア人生をかけぬけて行ったキム・ヨナと、なかなか決心が付けられない真央ちゃん・・・・
コーチング・スタッフや、日本フィギュアスケート連盟や、スポンサーや、彼女の周囲には、色んな人達がいると思う。
皆真剣に、真央ちゃんのことを考えているに違いない。
そして真央ちゃんも、彼らへの気持ちと、アスリートとしての強い思いを、きっと持っていると思う。
それでも。それでも、チーム・真央には、根本的に足りないものがあったんじゃないかな。
本気でやりきったら、あるいは本気で悔しかったら、おのずと真央ちゃんの行動は、決まってきたんじゃないかな。
ホントに余計なお世話なんですがね。
でもこれ、日本人としては、真剣に考えるべき事例だと思うんですよ。
もうひとつ。
国際舞台で活躍する日本人男子を導いてくれるのは、外国人男性なんだね。オーサーといい、チャンといい。
そもそも、「勝つ」ためのモチベーティングが、日本人には決定的に、足りないんじゃないかな。
「勝つ」ために犠牲にすることって、すごく大きい。
キム・ヨナは韓国を背負って立たなければならなかったし、羽生くんは東日本大震災をきっかけに、使命感が生まれた。
逃げ出すことも出来た。でも彼らは、プレッシャーと闘うことに決めた。
闘うからには勝つことに照準を定めた。
照準を定めたら、一人では闘えないことに気付いた。
だから、プライドも不安も情も何もかも捨てて、一緒に闘ってくれる最高の環境を求めた。
彼らを我儘だとか言うのは簡単。
羽生くんはともかくキム・ヨナは、ほんと全世界のヒールの女王みたいな扱いだったと思う。
でもキム・ヨナは意に介さなかった。勝つことが全てで、他のことは犠牲にすると決めたから(多分)。で、実際そうやって行動した訳です。
オーサーも書いていたけど、キム・ヨナはこの後の人生、何をやっても成功すると思う。その強い意志があれば。
勝負の世界は厳しい。
ツキや情や奇跡に頼っていても、勝てない。
「勝つ」ための技術を、オーサーは教え込んでいる訳です。
それは安易なハウ・ツーとは違う。
生き方の問題。瞬間瞬間の判断の積み重ね。
アスリート人生は短いし、それと同様に、やっぱり人生って短いと思うんですよ。
そこでやれること、やれる時間て、実は物凄く限られている。
ビジネスもそうですよね。瞬間瞬間の判断で、4年後くらいに出る結果に、物凄く大きな差がついている。
オーサーの採点競技を知り尽くした、優れたコミュニケーション術で、一見、当たりの柔らかい、感動的な著書になっていますが、中身は物凄く怖い。
相当、厳しいことが書かれています。
しかし、その辺に乱造されているテキトーなビジネス本を10冊読むくらいなら、「チーム・ブライアン」を熟読した方が、何倍も得られるものが大きいと思います!!

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羽生くんについては、いつの間にか物凄く勝負強くなったな、という印象を持った方も多かったのでは。
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この羽生くんとパトリック・チャンの関係性って、浅田真央ちゃんとキム・ヨナのそれと似ているなと。
浅田真央ちゃんは、ずっとキム・ヨナとライバル視されてましたが、常にキム・ヨナの先を行ってましたよね。それがいつの間にか、バンクーバー五輪の少し前から、真央ちゃんが明らかにキム・ヨナに勝てなくなってきた。
というより、キム・ヨナが負けなくなってきた。
そしてオリンピックで金メダルを獲得したのは、やはりキム・ヨナでした。
このフィギュア界の下剋上ドラマをプロデュースしてきたのが、キム・ヨナのバンクーバー五輪までのコーチで、現在は羽生くんとスペインのフェルナンデスのコーチをしている、ブライアン・オーサーである。ということは、ちょっとフィギュア好きのヒトならば、誰もが知っていることでしょう。
で、読みましたよ「チーム・ブライアン」。
もの凄く読み応えがありました。
そして、日本人は、スポーツで勝つこと、特に五輪みたいな大舞台で勝つことについて、まだまだ精神論で戦略を立てているのではないかと、考えさせられました。
ブライアン・オーサーの優れたコーチング技術は、キム・ヨナと羽生という二つの金メダルでお墨付きでありますが、何より凄いのは、この2つの金メダルが決して奇跡ではなく、誰もが納得する事実にまで持っていったこと。
オーサーのコーチング理論の確かさを証明していると思います。
そして、羽生くんのスゴイところは、ライバルの一人で先にチーム・ブライアン入りしていたフェルナンデスの四回転ジャンプが、どんどん安定してきたことを見抜き、自ら門戸を叩いていったところ。
羽生くんは、本気で「勝ちたい」と思ったから、色んな軋轢もあったでしょうに、自ら行動を起こしたんでしょうね。
で、オーサーの優れたコーチング技術を知れば知るほど、思い返すのは、やはり浅田真央ちゃんのことですよね。
私も多くの日本人と同様、真央ちゃんのことはずっと応援してきたし、このブログでも何回か真央ちゃんについて熱く語ってしまったくらい好きですよ。
好きなんですけど、真央ちゃんのフィギュア人生に足りなかったものは何?と、思わずにはいられない。
彼女があれだけやりきって、それでも未だ現役続行を、「ハーフ・ハーフ」と言ってしまう。
そんな所に、彼女自身、「足りなかったもの」に気付いているんじゃないかな、と思ってしまう。
余計なお世話なんですけどね。
浅田真央になくて、キム・ヨナにあったもの。
やはりそれは、「勝ちたい」という気持ちの強さだったんじゃないかな。
羽生くんは、ライバルのフェルナンデスの技術の向上を目の当たりにして、自ら敵陣に出向いた。彼は、本気で勝ちたかったんだよね。事実、「勝つ」フィギュアをモノにしている。
真央ちゃんの人間性とか、優しさとか、人の良さとか、人気を得る事には、彼女のそういう美点は、とても寄与していると思う。日本人はみんな真央ちゃんを真剣に応援した。
・・・でも、勝負というフィールドではどうだろう?
もう一人、テニスの錦織圭くんも、見事な躍進をした日本人選手ですが。
彼も、マイケル・チャンというコーチに師事して脱皮したと言われています。
彼自身、コーチを受けて変わったことは、
「勝ちたい。勝てる。」と真剣に思うようになったことだと言っている。
「勝ちたい」と思うのは当たり前なんだけど、本気で強く思っているのか?
そこをチャンコーチに繰り返しモチベーティングされて、そのアグレッシブな気持ちを起点にするようになったから、彼の全ての行動、メンタル、勝負のときの体の動きが変わってきたんだと思う。
キム・ヨナについては、完全にヒールの女王みたいになってしまったけれど。
バンクーバーでキム・ヨナは金メダル、真央ちゃんは銀メダル。
ソチでは、キム・ヨナは金メダルみたいな銀メダルで、真央ちゃんは惨敗(もちろん感動的な演技だったけれど)。
キム・ヨナはソチの後の記者会見で浅田真央に「私達みたいに長年比べられてきた選手はいない。本当にお疲れ様と言いたい」とメッセージを投げた。
一方で真央ちゃんは、自身の去就を「ハーフ・ハーフ」と言った。
鮮やかにフィギュア人生をかけぬけて行ったキム・ヨナと、なかなか決心が付けられない真央ちゃん・・・・
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そして真央ちゃんも、彼らへの気持ちと、アスリートとしての強い思いを、きっと持っていると思う。
それでも。それでも、チーム・真央には、根本的に足りないものがあったんじゃないかな。
本気でやりきったら、あるいは本気で悔しかったら、おのずと真央ちゃんの行動は、決まってきたんじゃないかな。
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闘うからには勝つことに照準を定めた。
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だから、プライドも不安も情も何もかも捨てて、一緒に闘ってくれる最高の環境を求めた。
彼らを我儘だとか言うのは簡単。
羽生くんはともかくキム・ヨナは、ほんと全世界のヒールの女王みたいな扱いだったと思う。
でもキム・ヨナは意に介さなかった。勝つことが全てで、他のことは犠牲にすると決めたから(多分)。で、実際そうやって行動した訳です。
オーサーも書いていたけど、キム・ヨナはこの後の人生、何をやっても成功すると思う。その強い意志があれば。
勝負の世界は厳しい。
ツキや情や奇跡に頼っていても、勝てない。
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アスリート人生は短いし、それと同様に、やっぱり人生って短いと思うんですよ。
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相当、厳しいことが書かれています。
しかし、その辺に乱造されているテキトーなビジネス本を10冊読むくらいなら、「チーム・ブライアン」を熟読した方が、何倍も得られるものが大きいと思います!!
