カフーを待ちわびて (宝島社文庫)/宝島社

¥494
Amazon.co.jp
2005年日本ラブストーリー大賞の第一回受賞作にして原田マハさんの小説デビュー作、
「カフーを待ちわびて」。
カフーとは、「果報」とか、良い知らせって意味の、与那喜島の言葉だそう。
原田マハさんの「楽園のカンヴァス」が、なかなか面白かったので、処女作も読んでみた次第。
お話はですねえ。
主人公の明青(あきお)は、沖縄の与那喜島で、雑貨屋を営む三十がらみ(多分)の独身男。
幼い頃、母親が駆け落ちして失踪、父も祖母も他界。また、右手の指が一本しかないという、作者新人のときやりがちなカセてんこもり設定です。
彼は数年前、本土の神社に行ったとき、「嫁に来ないか」と絵馬に書いた事があった。
それをみて、我こそは嫁にして下さいと、幸という若く美しい女性(イメージ仲間由紀恵)がやって来る。
で、明青と幸の、韓ドラばりの波乱万丈ラブストーリーが、与那喜島を舞台に繰り広げられます。
やはりラブストーリー大賞だけあって、舞台設定や主人公男女の性格づけは今風に癒し系なんだけれども、やってることは大映ドラマ風(←死語ですな)。
そこがこの小説の商品としての出来の良さというか、新鮮さなんだなと、感心した次第です(褒めてます…)。
しかし、やはり処女作でも、原田さんの描く主人公男女は、イマイチどんな人なのか伝わり辛いな…。
幸も、若くて美しくて薄幸で、髪が黒くて仲間由紀恵みたい(映画版はマイコさんが演ったけど)な外面のイメージに終始してて。
若いから個性が無いのか、個性がないのが若さの描写なのか。
主人公の明青に至っては、流されまくりの受身っぷりが際立ち過ぎて、逆に個性的?なレベル。
そんな二人は、圧倒的に会話が少ないため、同じ屋根の下に暮らしてるのにすれ違いまくり。
コミュニケーション能力が人並みの設定なら一晩で決着つく話を、うにゃうにゃこじらせて一冊の小説にした原田さんのストーリーテリング力は、確かに素人離れしています
(褒めてまーす)。
登場人物に魅力がなくても、作品として何となく成立してしまうという原田マジックは、処女作からだったんだね。
多分、舞台装置の作り込み方とか、お話の伏線の回収の仕方とかが、長けてらっしゃるんでしょうね。
タイトルの付け方も御上手ですよね。
リアルで共感できる恋愛ものっていうのとは違うけど、面白いお話読んで現実逃避するっていう、読書のオーソドックスな楽しみが堪能できる作品だなって思いました。

¥494
Amazon.co.jp
2005年日本ラブストーリー大賞の第一回受賞作にして原田マハさんの小説デビュー作、
「カフーを待ちわびて」。
カフーとは、「果報」とか、良い知らせって意味の、与那喜島の言葉だそう。
原田マハさんの「楽園のカンヴァス」が、なかなか面白かったので、処女作も読んでみた次第。
お話はですねえ。
主人公の明青(あきお)は、沖縄の与那喜島で、雑貨屋を営む三十がらみ(多分)の独身男。
幼い頃、母親が駆け落ちして失踪、父も祖母も他界。また、右手の指が一本しかないという、作者新人のときやりがちなカセてんこもり設定です。
彼は数年前、本土の神社に行ったとき、「嫁に来ないか」と絵馬に書いた事があった。
それをみて、我こそは嫁にして下さいと、幸という若く美しい女性(イメージ仲間由紀恵)がやって来る。
で、明青と幸の、韓ドラばりの波乱万丈ラブストーリーが、与那喜島を舞台に繰り広げられます。
やはりラブストーリー大賞だけあって、舞台設定や主人公男女の性格づけは今風に癒し系なんだけれども、やってることは大映ドラマ風(←死語ですな)。
そこがこの小説の商品としての出来の良さというか、新鮮さなんだなと、感心した次第です(褒めてます…)。
しかし、やはり処女作でも、原田さんの描く主人公男女は、イマイチどんな人なのか伝わり辛いな…。
幸も、若くて美しくて薄幸で、髪が黒くて仲間由紀恵みたい(映画版はマイコさんが演ったけど)な外面のイメージに終始してて。
若いから個性が無いのか、個性がないのが若さの描写なのか。
主人公の明青に至っては、流されまくりの受身っぷりが際立ち過ぎて、逆に個性的?なレベル。
そんな二人は、圧倒的に会話が少ないため、同じ屋根の下に暮らしてるのにすれ違いまくり。
コミュニケーション能力が人並みの設定なら一晩で決着つく話を、うにゃうにゃこじらせて一冊の小説にした原田さんのストーリーテリング力は、確かに素人離れしています
(褒めてまーす)。
登場人物に魅力がなくても、作品として何となく成立してしまうという原田マジックは、処女作からだったんだね。
多分、舞台装置の作り込み方とか、お話の伏線の回収の仕方とかが、長けてらっしゃるんでしょうね。
タイトルの付け方も御上手ですよね。
リアルで共感できる恋愛ものっていうのとは違うけど、面白いお話読んで現実逃避するっていう、読書のオーソドックスな楽しみが堪能できる作品だなって思いました。
