2010年英国BBC制作ドラマ、「シャーロック」を観ました。
ええ、コナン・ドイル原作のアレです。
SHERLOCK
いやもうちょっとコレ・・・・
すーぱー面白かったわ。
推理小説好き、ホームズ好きには溜らんドラマですな。
端的に言いますと、19世紀~20世紀初頭のホームズ&ワトソンの物語を、
21世紀のロンドン・ベーカー街に舞台を移し、主役二人の設定も、以下の通り、
びみょーに現代風に置き換わっております。
ホームズ→兄ちゃんが国家の要職につき、本人は「コンサルタント探偵」を標榜し、
警察からの依頼で難事件を民間の立場から推理・解決している。
ワトソン→アフガン帰りの元軍医(これは原作通りの設定。アフガン戦争って長いんだね・・・)。
刺激がないと心を病む、どMという設定がより鮮明に。
ホームズは、もうそりゃ賢くて高飛車で、「女性は専門外」で、難事件の解決に頭をつかってないとイライラして情緒不安定になる困ったちゃんです。
ワトソンくんは、もうまんまワトソンくん。
でもこの困ったホームズの相手役で「しっくりくる」ための性格付けとして、
「アフガンでの過酷な体験がトラウマになり、ハラハラドキドキしてないと生きてる感がしない、どMな性格が開花されてしまった。」
つー属性を付与されていて、これがもう、ワトソン役のマーティ・フリーマンさんの超絶技巧演技で説得力満載の、現代最強の「相棒」になってます。
全ての推理物の「相棒」の原型は、やっぱりワトソンくんだったんだよホームズくん。
ほんでもって、ワールドワイドな腐女子界でのアングラ定説だった、
「ワトソンXホームズ」(逆かもしれん)のカップリングについて、
英国BBCが、このSEASON1全編で、小ネタをふんだんに使って
「YES!!」
というお墨付きを、大盤振る舞いしてくれちゃってますよ奥さん。
やっぱホームズ・ワトソンってそーだったんだ、イギリス人の国営放送の人が言ってんだもんな。
そりゃー初めてホームズシリーズ読んだとき、小学生ながらに、
「ルパンシリーズは、女の自分が入りこめる余地があるのに、
ホームズシリーズには、自分が入り込めないガラスの壁がある・・・」
とうっすらキャッチした私の感性は、やっぱり間違ってなかったんだ。
という訳で、ホームズシリーズの全てを知りたい貴方・貴女は、こりゃもうマストで見るべきドラマどエス。
どエスって言うのはホームズのことです。・・・・。
あ、このシリーズでスゴイ共感したセリフに、
「ピンク色の研究(原作:緋色の研究)」での犯人とホームズのやりとりで、
「・・・君は頭を使っているときが一番生きてるって思うだろ?
世の中で一番価値があるのは、知性だって思う人間なんだろ?
俺と同じだ、
だから俺との懸けをやりたまえ、自分の知性を確かめたくないのか?」
って犯人に跳発され、
もうまさにホームズが賭けに乗りそうになってしまう、対峙の場面。
これ、ミステリー好きの性だよね~。観ててドキドキしたよ~。
人間性とか道徳心とか、一切ぶっとんで、
「うわー、誰がどーやって殺したか知りたい!!」
みたいな興味で、ゲームみたいに推理小説をむさぼり読む。
推理小説読まない人からみたら、まあ変態的行為ですよね。
でも面白いんですよね!!!
その人間性の原点みたいなのが、シャーロック・ホームズなんですよね。
で、かように犯人の跳発に乗って、あっちの世界にイっちゃいそーになったシャーロックを、ワトソンが下界に引き戻す。外科医だけに。
いやワトソンは軍医だけど外科医って訳じゃないか・・・。
このシーンがターニングポイントとなって、ワトソン・ホームズのカップリングが成立してるところも、本作の泣き所です。
これを山にもってくるのも、肉体的関係より精神的関係を重んじる腐女子界のセオリーをきっちり踏襲していて、BBCって所はスゴイ所だな。って感心しちゃいました。
・・・・私の受け取り方、何か間違ってる?
あ、それと、ホームズに事件を依頼してくるレストレード警部役は、
ルパート・グレイブスさんです。
映画「モーリス」で、若い庭師かなんかで、モーリスに無邪気にアタックかける役がはまってましたね。
当時、物凄い美青年でしたが、ワタクシ今の渋い感じのが好きです。
しかしここにもうっすらとしたガラスの壁が・・・
と言う訳で、やっぱ面白いなあ。
ホームズはやっぱハリウッドじゃなくて英国版ですわ・・・
もう全てがホームズファンのこころをわしづかみにして離しません。
事件の推理一個一個も、原作踏襲しながらも見事に現代にずらしていて、読みこんできた人はとにかく面白いし、そーでない人も、普通に推理ドラマとしてめちゃ面白いです。
つまり007同様、ドイルの原作が、すーぱー普遍的だったってことだね。
そりゃー推理小説の古典だものねえ。
ああロンドン行きたい!!
ベーカー街のロケ地行って写真撮りまくりたい!!
つーかマーティ・フリーマン、「ラブ・アクチュアリー」でポルノ男優の役やってたよね。
イギリスの演出家って、一見フツーの男性の色気を見抜く、ものすごいレーダーがついてるとしか思えない。
こういう俳優さんって、イギリスにしかいないと思うわ・・・・
しかも次回作がロード・オブ・ザ・リングのスピンオフのホビット役ってアナタはまりすぎ。
という訳で久々にものごっつおもろいドラマを観て御満悦です

