迷ったら、二つとも買え! シマジ流 無駄遣いのススメ (朝日新書)/朝日新聞出版

¥756
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実に清々しいタイトルの新書です。

作者の島地勝彦さんは、集英社「プレイボーイ」の編集長、集英社インターナショナル社長を経て、現在は新宿伊勢丹メンズ館の、セレクトショップ兼シガーバー「サロン・ド・シマジ」のプロデューサーをされているそうな。


現金が手に入ると、それをモノに換えなければ気がすまないという、難儀な性癖の持ち主です。


そんなナチュラル・ボーン・Shopperなシマジさん、お金の遣い方=その人の生き方が現れる、ってなコトを、見事に体現されてます。

まあ集英社インターナショナルの社長さんまでやった方ですから、モノ、流行、文化に対する興味の深度が、そもそも人並み外れてる訳ですよ。

そういう教養に裏打ちされてる「無駄使い」ですから、そりゃ魂こもってます。



「美しいと思ったものには惜しみなく金をつかえ」

「恋愛は相手がいないと出来ないが、美食は一人でも追及できる。
感性を磨くために、まずは食に拘れ。」

「あらゆる無駄使いの中で、本が一番リーズナブル。
数千円も出したら、世界一流の教養に触れることが出来る。」

「友達に金を貸すくらいなら、あげなさい。
そもそも、友達を作るのは大変なこと。
お金ごときで友情にヒビを入れるなんて、もったいない」

「投資、不動産の類への浪費は、知識は蓄えるかもしれないが、教養を生まない。
子供の遊びと同じ。
大人は自分の教養を高める浪費をすべき」


・・・

どーすか?
カッコよくないですか?
私はカッコイイと思いました!!


しかも、主な浪費先が、ファッションとシガーとシングルモルトと来たもんだ。
やっぱ、お酒って、行きつくところはスコッチなんだね。
そこにも共感。



キャッシュ・フローとはよく行ったもので、本来、社会的に価値ある(?)お金持ちって、沢山稼いで、沢山遣う方なんですよね。

わたしも以前、うっかりマンションを買いそーになったことがありましたが、そんとき不動産屋のにーちゃんが、

「貯蓄だけ沢山あって収入が少ないひとより、貯蓄がすくなくても、毎年しっかり稼いでくる人の方が、査定が高い」

とゆーよーなことを言っていたが、そーいうことなんだと思う。



まあお金なんてあってもなくても、自分がクリエイティブなら生活は楽しめる、とも思いますが。


しかし、何をするにも、軍資金は必要。

「新しい人との縁を作ろうと思ったら、自分から会いに行き、食事に誘い、共有できる時間をもつようにする」

「人との付き合いは、無駄な時間をどれだけ共有できたかによって深まり方が違ってくる」


イヤ、ホントにそうです。


子供の時は分からなかった、特に女性は養われてた期間が長かったから余計。

豊かなお金の使い方が出来る大人って、とっても魅力的。

そして、浪費にしろ恋愛にしろ、「人生の余剰」を楽しめる境地に至れるには、身銭を切ってきた実践経験が必須なんですよね・・・・耳学問ではなく。


ホント、「魅力ある大人」になるためには、ONでもOFFでも、ぼんやり生きてる時間は全然ないってことですわ。がつがつ行かんと。あ、見た目はエレガントにしなきゃダメだけど。


年だけ食ってて、そこそこエラソーなのに、教養を高める経験もほとんどしたこと無ければ、恋愛経験も乏しく感性もスッカスカ・・・なんて大人もいますから山ほど。男女問わず。



つーわけで、今度バーに行ったら、シマジさん真似して
タリスカーのハイボールに黒胡椒振ったやつ。

を、頼んでみよ。

と思いましたとさ!!