いや~やっぱり井上由美子先生、脚本がうまい。



テレビ60周年記念のNHKドラマ「メイドインジャパン」の第二回。



倒産危機回避のため、自社技術を持ちだしたかつての社員、迫田と、迫田の技術を使ってリチウム電池開発に成功した中国メーカーを訴えることを、取締役会で決めたタクミ電機。



この取締役会にかける運びですが、創業者のタクミ会長(岸辺一徳)の人心掌握術が、所詮雇われ人に過ぎない再生戦略室長、矢作(唐沢さん)の、一枚上手をいっていて、さ~す~が~の展開でしたね。


こーいうことって、サラリーマン社会によくありがち。


結局、自分の保身と個人の事情が一番大事ですから、当たり前ですけど。


そこんとこ、岸辺一徳のふてぶてしい演技もあって、さすがの井上節で描かれてましたね~。



それと、初心貫徹できず、迫田提訴に踏み切った矢作の下を、一人、また一人と離れて行く戦略室。


最後に残ったのが、マイコ演じる女性総合職の法務担当者、つうのもね・・・・


結局、会社にいていくら頑張っても、総合職女性っていつも蚊帳の外。


かつての仲間を売るのか?ってとこで、経営者側に寝返りやがって矢作・・・と、冷めて行く同僚それ自体にも、所詮あんたらも同じ穴のむじなでは?と、どこか冷めてしまうのが、女性総合職っぽい立ち位置だな~と。


井上さんならではの、女性視点だな~と思います。




と、いう訳で、このドラマは繊細な見どころが満載ですね。

何気なくさらっと書いてるけど、現代日本人の心模様を、かなり深く描き込んでると思います。


タクミ電機を追い込んだ新聞記者が、迫田の息子だった、つーオチは、じゃっかんベタですが。

まあベタもドラマになくてはならない要素ですが。



そしてこの矢作さん、唐沢さんにぴったりの役だったけれども、かなりドリーミーな日本人サラリーマンの姿ですね。

すごく理想的な男性に描いてます。

それも、井上さんが女性だからかな、と。

やはり異性を描くとき、作家って理想の姿で描くのが、一番力入るからね・・・・。



それと、件の新聞記者役をやっている金井勇太さんという役者さん。

かつてのハセヒロ様や向井理の姿をホーフツとさせました。

この役者さん、リアリティあって良いですね。

高橋克実さんの息子という設定だが一ミリも似ていない。

あ、キャスティングするときって、生々しさを消すために、わざと親子役で似せないケースがあるらしいので、今回もそれだったのかも。



来週で最終回。

どんな結末でケリつけるのか、すごーく興味深いです。