水城せとなさんのショコラティエ、第五巻。

物語がガガガッと動いで、ちょ~う面白かった…!


爽太は、セフレのえれなが片恋相手に告白して玉砕したのを見て、やっと気付く。

自分もとっくにサエコさんに失恋してるのに、それを認めて、サエコさんでいっぱいだった自分が空っぽになるのが怖かったから、現実逃避の片恋に固執してただけ、ということに。


いや~爽太くん。
こないだワタクシ、ウン10年ぶりに中高の同窓会行ったら、キミみたいな男子、けっこういたよ。

未だ独身のある男子は、当時、学年のマドンナ(古い…)的な女子がエアポケットのよーに彼氏が切れた瞬間、頼みこんでお付き合いしてもらい。
とーぜんショートタイムで終わり。

余りにショートタイムだったんで、同窓会で確認したってゆってた。

俺たち付き合ってたよね?
俺のこと、好きだったよね?
…(恋愛に)カウントしていいよね?と。

今やそのマドンナは、学年いち爽やか風味のステキ男子と結婚し、かわゆい女児のママになってました…。

二次会でその話を聞き、コイツほんとバカだー(笑)!!と、かっこうの酒の肴になったのは言うまでもない。

ないけど、すごい素敵な話ですよね。

その場にいる皆が、あんとき俺たち、ピュアだったよね…って、甘酸っぱい思いに浸れました。

なもんで、爽太くんのしつこい片恋は、爽太くんが一生懸命、真剣に生きてたことの証なんだと思う。

次に行こうと思っても、どうやら学生時代のそれって、どうにも呪縛されるものらしいっす、特に男子。

でも、そこまで爽太くんを呪縛したサエコさんも、やっぱりステキ女子なんだと。

いや、例の同窓会で、いわゆるステキ女子も、当時の魔力を失ったチームと、保ち続けてるチームに、分かれてました。

当時のモテ男子も、そこは同じ。

という話題で、同窓会の二次会は、たいそう盛り上がりましたよ…

皆、同様に老けてるんですけどね。

いや~年取るってホント面白いわ。


で、ショコラティエですが、薫子さんが、爽太(と作者)にボコボコにされてましたね。

女の悪口を言う女は嫌いだ、と。
上に行こうとする人間は、人のこと認めてかないと脱皮できないから、自信なくしてボロボロの時も、他人の良いところを見ようとする。それで心のバランス崩したりする、と。

ここ、せとなさんの直球の本音が出てて、すごい読みごたえあったな。

女子が一般的に、社会や男女関係でいまいち主導権握れない理由はまさにそういうことかと。

自分が可愛くて、無理したくなくて、現実を見ない。
だから、周りの悪口を言う。

自分より優れた他人を認めることは、ダメな自分を認めること。

バカじゃなければ、ダメな自分に気づいたら、向上しなければ…と思うもの。

それがしんどいことって分かってる真面目な(ホントは真面目じゃないんだけどね…)女子は、逃げたくなる。

今のままで君でイイよ、って言われるのが、女子は大好きだからなぁ。

でもそれじゃ、上には行けないんすよね。

そこ自覚して、サボりなさいよ薫子さん(と、女子の皆さん)。

って、せとなさんに言われてるみたいな展開です。



爽太は…

きっとサエコさんにもえれなにも、フラれるよーな気がしないでもないが。

お仕事男子として、そして上に行こうともがいてる一人の戦士として、きっと心の落とし前を付けて、成長してくれるに違いない。