いや~面白くなってきましたね「平清盛」。
第4回「殿上の闇討ち」では、武士で初めて殿上人となった清盛の父、忠盛を巡るお話でした。
藤原摂関家からは、「武士のくせに」とうとまれ、
源為義からは、「朝邸の犬め」と妬まれ、
息子の清盛からは、「武士の誇りを忘れて腑抜けている」と軽蔑され。
しかし、忠盛が出世を目指し、殿上人になろうとしたのには訳があった。
いつか、朝邸を武士に従わせる、という野望があったからなんですね。
そのきっかけは、まさに、法王に舞子を無残に殺され、その落とし胤を自分の子として我が手に抱いたときから。
忠盛の野望と、強かさと、その根っこにある情熱が人としての熱さにあることが伝わってくる、とても巧みな脚本だったと思うんですけどどうですか。
あんま、世間の評価は高くない大河ですが、ワタクシとっても好きです。
この世界観、キャラクター、エピソードのひねり具合。
じゃっかん台詞がストレートで、子供騙し感が強いが、しゃーないわな大河だし。
まあ、そういう意味では、微妙に中途半端なのかもしれませんが、ワタクシ的には「新撰組」以来、視聴者として楽しめそーな「隙間大河」です。視聴率は、さほどいかない気もするが。そういうの作ってくれるNHKに感謝。
あ、一個だけ気にいらないとこが。
松ケン演じる清盛に、なんか気にいらないことがあると、
「父上は負け犬ではありませんか!!」みたいな暴言をわーっと吐かせて、だーっと走り去らせてシーンを終わらせる所。
今回、2回なかったか?
先週の回にもあったし。先々週にもあったし。
いや、分かり易いし、何となく書いちゃう脚本家の方のご都合も分かる。
分かるけど、ちょっと古いというか・・・
「あ、またやってる」感が・・・・
という意味では、最後の、門のところで、忠盛の父としての愛情と真意を知った清盛が、てれ隠し的に
父をたしなめるシーンは、良かったです。
忠盛が逆に、「まさか為義がほんとに抜刀してくるとは思わず、冷や冷やした」
と、ちょっと余裕を見せるところも。
うーん藤本さん、さすがこういうところ、巧いですね~。
あと、玉木宏演じる義朝も、ふがいない父、為義の命がけの抜刀の真意を知って、
「父上がやられればやられるほど、ワタシが強くなります」
と、息子としての忠誠を誓うところも、良かったです。
こーやって源氏が、不遇の時代に力をつけてたのね・・・っていうのが分かるし。
この父性欠落の現代日本で、忠盛と清盛、為義と義朝の、父と息子のストーリーは、とても新鮮ですね。
どちらの息子も、自分の父の真意がなかなか分からない。
葛藤し、ぶつかりあいながら、自分の一族のために何かしようと思う。
すっかり家制度の崩壊した現代日本では、あまり実感できない父子関係ですが、こういう父・息子のフィクションナルな関係性を補強するのに、家制度ってのは、必要だったんだろうなーってのが、良く分かりますね。
もうこういう、家父長制度が復活することは無いと思うけど、それに変わる父子的関係っていうのは、血縁に限らず、人間に必要なものなんじゃないかな、とフト考えさせられました。
個人的には、玉木宏さんはホント素敵な役者さんで、これから義朝の出番が増えるのが楽しみっす。
松ケンはあの風貌ですが、個性としては、女性的だと思うんすよ。
玉木くんは、一見美系で冷たいから、女性的に見えるかもしれないけど、実は男性的な個性が強い演者さんだと思うの。
この二人の絡みがあると無いでは、ドラマに発生する色気が全然違うな~と、今日、改めて感じました。
あ、一方、後の西行になる藤木直人さん。
台詞回しが分かりにく過ぎる。
「・・・・・、と、されたらいかがでしょうか?」の、「、と、」の強調の仕方が、何かヘンです。
もっと自分の中で台詞を咀嚼したら、こういうアクセントにならないんじゃないの?
松ケンも一個、同じアクセントの台詞しゃべってたなあ。
ここはNHKの演出の方、ビシビシしごいて、ちゃんとした日本語のイントネーションでしゃべらせてほしい所です。
特に藤木さんの役は、日本を代表する歌人、西行法師なんですからそこんとこシッカリ。
こりゃ龍馬伝以上に、楽しみな日曜8時が送れそうな2012年です♪
