今季は年明けってことで割と忙しくて、あんまりドラマ観られなんだ。
そんなヒトが世の中には多いのか、ドラマ視聴率が先クールと打って変わって低めのスタートですね。
そんな中、大河ドラマ第二回「無頼の高平太」を観ました。BSプレミアムで。
松ケン登場。
自分は白河法皇の息子と分かり、やがて思春期を迎えた平太=松ケン。
実のとーちゃんの平忠盛は、法王の悪政に犬のよーにつき従うだけ(に、平太には見える)。
平太は、割り切れない思いを賭けごとやケンカなどのヤンチャにぶつけていた。
で、いよいよ松ケン元服。
実父、白河法皇と対面。
が、別に可愛がってくれるでもなし。しゃあしゃあと、お前の母親はお前の目前で殺してやったと突き放される平太。
「お前にも、自分と同じ、もののけの血が流れているのだ」
平太は、自分を武士として自己認識しつつも、父と同じ法皇の犬にはなるまいと心に誓う。
とりあえず、清盛が自分を武士と自己認識できたことに、父・忠盛も、嬉しく思うのでした。
あらすじはざっとこんな感じ。
うーん、この大河・・・大丈夫かな?
松ケンがイマイチ切れ者に見えないし、やってることが織田信長の幼少期みたいで、何か既視感が。
そもそもこの、清盛=白河法皇の落とし胤設定ですが。
いや、最初の1回目の出来は素晴らしかったと思うんですけどもね。
絶大な権力を誇る法皇・貴族に対し、その血筋をもちながらも武士として生きる、って方向にシフトした(させらた)清盛の人間性を、も少しキャラに生かしたほーが、分かり易いかも。
やっぱりそれは、先見性ってことになるかと。
政治上手、経済上手、群雄割拠の政情不安定な平安末期の京都近辺を鎮圧した戦上手っていう、まれにみるリーダーシップがあったはず、清盛には。
で、源氏との決定的な違いっていうのは。
やっぱり、平清盛って人は、ずば抜けて世渡りが巧くて政治が上手で、皇族と貴族の合間を縫って、実力かつ世相的にも「わが世の春」を創り出した人な訳じゃないですか。
更に、日宋貿易で儲けたおして、金も潤沢に持っていた、と。
そこが田舎源氏とは、決定的に違っていた。
それゆえに、滅亡も早かったというか。
息子連中が、ものっそいふがいなかった感もあるけど。
この清盛ほどの人材をもってしても、完全に貴族政治からは離れられなかった訳で。
故に、頼朝は、鎌倉に幕府を開いたって側面もありますよね。
しかし時代劇観ていつも思うけど、血筋とか家=家族の意識が異常に強くて、そこから完全に人は、脱却できないもんなんですね中々。
そう思うと、今の日本の民主主義社会って、まあ世襲制もたくさん残っているけど、基本的に一代で財産使い切りましょうよ、世襲制は止めましょうよが、建前的には、浸透してる。
それってホント、すごい発想の転換というか、価値観の転換ですよね。
現代における家族って、いったい何なんでしょうかね?
とりあえず、資本主義社会という合理主義的世の中で、経済的、感情的一体感を保持する一種のシェルターなのか?
大分ドラマから脱線してしまいました。
つまり何が言いたかったかというと、平清盛というヒトの革新性というか、新しさが、あんま松ケン清盛のキャラ設定と、なじみにくい気がしたんです。
豪快というよりは繊細、
しかし気弱ではなく、法王の落とし胤という出自からも、ヒトを見下す部分もある。
複雑な出自故、世間の目を気にして空気読みつつも、「俺が一番賢い」という傲慢さも同居している。
あ、なんか今の若者像にも合致する感がありますね。
しかしその合理性?
「人はこうしたら動くんだ」ってゆーノウハウを、若い頃から学び倒して、最終的に人心掌握して稀代の政治家になった清盛像。っていうのが、ちょっとこのキャラ設定とペースで、描き切れるんですかいなあ。
つー気がしないでもない。
ちょっと松ケン、一本調子。
「私だったらこーするね」調で言いますと、もっと清盛を、皮肉やさんにするかなあ。
で、思いのほか、「武士としての自分」=忠盛の息子としての自分に、熱い思い入れを持っている。自分でも驚くくらいに。それが忠盛は嬉しい。故に、やや放任する。
ところで、日宋貿易で清盛は儲けたってあるけど、一体何を宋に売ってたんですかいな?
宋から珍しいものを買って、日本の貴族たちに売ってた・・・ってだけで、んな財が築けるのかな?
と、思ってちょっと調べたら、宋からは美術工芸品や宋銭、日本からは硫黄や銀などの鉱物、それと日本刀だったらしいです。
清盛が父から譲り受けた宋剣を、小道具としてたびたび登場させてますが、どっちかっつーと、日本刀の方が、高価だったのでは?
だって、当時の先進国だった宋に売れるくらいだもんね。
で、その日本刀を帯刀してた武士だったからこそ、「俺たちが日本の中心だ!!」つー気慨もあったのではなかろうかと。
ただアレだ、経済からドラマ作るって、以前企画会社のプロデューサーさんも言ってたけど、なんかドキュメンタリーに傾いて、万人受けするドラマになりにくいんですってよ。
なんか、それはそれで、分かるよーな気がする。
経済とドラマって、確かに親和性が薄いっつーか。
しかし、21世紀も20年目に入ろうとしている昨今、歌舞伎や浄瑠璃の演目みたいな義理人情時代劇っつうのもなあ・・・。
ホームドラマ大河も、微妙やし。
めっちゃかっちょよくて、ヒキが強い時代劇にはどーやったらなるんだろうな・・・と、「平清盛」を見ながら、ちゃんと考えてみたいと思います!!今期は。
