今年、祥伝社から発行された「ON BLUE」とゆうBLに特化した漫画雑誌があるんですけども。
さすが祥伝社、キャッチーな人達集めてるな・・・つう訳で、ワタシこの漫画誌大好きなんですけども。
執筆陣が館野とお子さん、山中ヒコさん、恋煩シビトさん、雲田はるこさんってあなた。
超センス良くないですか?!
今月はヤマシタトモコさん特集と来た↓
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ところで2012年「このBLがすごい!」が出ましたけども。
全然すごくないな・・・
今年はBL不作だったよーな気がする。
去年は中村明日美子先生がだいかつやくだったからな。
で、で、このON BLUEとゆう雑誌に連載されている
秀良子さんの「宇田川町で待っててよ」
つー漫画があるんですけども。
コレマジ傑作だと思うの・・・・・!!
お話はざっくり言うと、東京近郊の高校が舞台で。
渋谷は宇田川町ちかく、はち(犬)の近くの、スクランブル交差点近辺で。
彼女もいない、暗くて友達も少ない百瀬(だったか百田だったか?)くんは、超かわいい女の子を発見。
よくみると、それは同級生のリア充男子、八代だった。
そう、八代は、女装男子だったのだ。
きっかけは、彼女にいたずらで化粧されて、女物の服を着せられて、無理やり外に連れ出されて。
そしたら、同い年くらいの男にナンパされた。
「この女バカみてえ」
って思いつつ、彼女と別れてからも、女物の服きたり、化粧することが止められず。
ときどきこーして、家から離れた渋谷に、女装してフラフラしてたんだね八代くんは。
で、百瀬は、そんな八代くんを「かわいい」と思ってしまう。
学校であうときは、ガチで男で、自分をじゃっかん見下してるが如くのリア充男子なのに。
なんで?なんでそんな男が女装?
と、百瀬は、どんどん八代が気になってしまい。
そんな自分がおかしいのでは?と気になってしまい。
何かと八代に絡んでしまう百瀬を、八代は「マジ怖い・・・あったまおかしいだろ?」とひたすら逃げる。
更に八代は、女装してても男とバレバレな、別にさほど美しい訳でもないんですよ。
ある日、百瀬は、自分の姉に、姉の服を無理やり(脅して)着せた八代と二人でいるところを見つかってしまいます。
姉は八代に向かって、「・・・キモ」と一言。
「うっせーなブス!てめえの百億倍かわいいわ!!」と、姉に逆切れる百瀬。
でさー、今月号はさー。
あんだけ百瀬をキモイ・ウザい・怖いと遠ざけていた八代くんがさー。
百瀬に「どうしたらお前が 俺のこと好きになってくれんのかとか・・・」と告られてしまい。
とうとう、八代くんは、
「やわい肌 愛されワンピに 無敵のパンプス
本当は もうずっと前から とらわれていた
男に組み敷かれて あえぐあっち側に」
と、女装癖から性癖ひっくるめて、自分の欲望を認めちゃっていました・・・・
この漫画マジで面白いな!!
まず今流行りの女装男子を、なぜ女装するの?いつから??ってとこから、丁寧に丁寧に描いていて、説得力がある。
「キレイになりたいから」
とかゆー、おためごかし(死語)ではなく、もうそりゃはっきりくっきり、
「男に組み敷かれて あえぐあっち側に行きたい」
ってゆう欲望の発露として、女装を描いてるんですよ。
だから八代は、女装して街に出てしまう。
女装を繰り返すきっかけになったのも、男にナンパされたからだし。
つまり八代は、女装して一人でウットリ・・・ではなく、女装して男に声をかけられることが快感になっている訳だ。
こう書くとエグいけども、ちゃんと少女(あるいはスイーツ)漫画の文法で描いてるのが秀さんのスゴイところ。
で、その欲望をもった八代くんが、フツウのリア充男子ってゆう設定で、かつ、女装しても違和感ありまくりの普通男子な訳ですよ、別に美青年とかではなく。
八代くんもそれを自分で分かっている。
なのに~百瀬は~
そんな八代に魅かれてしまうのは、「普通男子」のときの八代と、「女装男子」のときの八代の、ギャップにやられてる・・・・ってゆうのを、これまたはっきりくっきり描いている。
アレだ、佐藤かよさんは男性だから尚イイ。ってゆーのと似ているね。
あ、佐藤かよさんとは、性同一性障害をカムアウトしている、見た目女性の男性モデルさんです。
つまり秀良子さんは、「宇田川町で待っててよ」で、人が人に性的に魅かれることのデリケートさ、一筋縄ではいかないけど、欲望ってゆうのはハッキリくっきり存在する訳で、そこに巻き込まれていく若い子の素直さ・・・などを、とてもストレートに描いていて、めちゃくちゃ新しいな、と。
クる!秀良子さんは絶対ブレイクする!
まだ単行本化してないけどこの「宇田川町で待っててよ」は絶対傑作になることまつがいナシ。と思って熱く書き込んでみた。
ところで。
2012年の「この漫画がすごい!」
オンナ編2位の「昭和元禄落語心中」の雲田はるこさん、
3位の「うどんの女」のえすとえむさん、
そして昨年ワンツーフィニッシュで今年「ミラーボール・フラッシング・マジック」で9位のヤマシタトモコさん。
オンナ編の上位にいる彼女たちは、結構な確率で、BL出身マンガ家さん。
その先駆者で大メジャー作家さんになられたよしながふみさんと違うところは、後塵はみんな漫画がうまくてセンスがよくてオッサレーな絵柄である・・・ってとこかしら(ごめんなさいよしながさん)。
まあしかし・・・彼女らの漫画って売れてるのかしらね?
平積みされてるから売れてんのかな?
よしながさんの「大奥」は、マジで売れてるからなあ。
この調子で、館野とおこさんとか恋煩シビトさんとか、BL以外の漫画も描いてみて欲しいなあ。
つうか、秀良子さんの「宇田川町で待っててよ」は、もはやBLじゃない気がするんだが。
なんかこう・・・人がめかすことの本質まで切り込んでる感じがする。
あ、人が服を着ることって、全て基本コスプレだと思ってます、わたし。
なので漫画に出てくるひとがどんな服着てるか?ってとこには拘ってますわたし。
つうかさ~日本のドラマもさ~もっとこう、衣装に拘ってほしいんですけど・・・
SATCだってLの世界だって、衣装が素晴らしかったもん。
という訳で、もっと日本のエンタテイメントは服に拘って欲しい!!と思ってるところに、女装男子を実に見事にみずみずしく描いている「宇田川町で待っててよ」は、かなり好きな漫画です。
宇田川町ってのも、私の青春ど真ん中の街だったから、よけい甘酸っぱいなと思いましたとさ。
