2010年の韓国ドラマ。
JYJのユチョンが主演してます。
といっても、韓流に興味の無い方は、何のことやらさっぱり・・・かと。

私もそんな一人だったんですが、お友達の教えに導かれ、勧められるままに観た感じだったんですけどね。

イヤこれ・・・トキメキまくったわ(笑)

お話は、ざっくり言うと、日本で言う江戸中期、韓国に官僚を目指す若者が学ぶ「成均館」という学校がありました。

主人公のキム・ユニは、学問が非常にできるが、女なもんで、その才能を金に変える術がない。
で、病気の弟の薬代を稼ぐため、男装して、科挙試験の替え玉受験をやって、お金を稼いでいたんだね。

彼女が女とは知らない官僚の息子、イ・ソンジュン(ユチョンね)が、試験会場でひょんなことから彼女の文才を見抜き、替え玉なんかやらないで、自分が入学しろ!国のために学ぶんだ!!と、無理やり入学試験を受けさせちゃう。

で、入学しちゃう、と。男装してな。女だと誰にも気付かれてはならない。
儒教の社会制度では、ばれたら大罪。
どーするキム・ユニ?!
そもそも、こんなハメになった原因は、いけすかないイ・ソンジュンだが、奴は彼女の才能を生まれて初めて認めてくれた男。
四角四面の真面目ヤローだが、自分が傷ついても正論を通そうと行動する彼に、キム・ユニは徐々に惹かれて行き・・・みたいな。

ラブ方面はこんな感じだが、これに近世の身分制度、王政と官僚制の対立、男女の違い、友情と親子の情など、色んな要素の絡む青春キャンパス時代劇。みたいな、とにかくテンコ盛りに色んな要素がぶっこまれているけれども、そのどれもがキチンと説得力をもって構成されていて、とっちらからずにスンナリ楽しめるとゆう、見事なドラマでした。

コレを観てワタシが一番に思ったのは。
韓国の若い娘さんが、羨ましい~なあと。

たぶんメイン・ターゲットは、中・高生くらいの女の子だと思うけど、こんなドラマを観たら、頑張っ
た先に、ステキな未来が待ってるかも!!って、すごい前向きに毎日生きられると思うんだよね。

何を大げさな・・・って思うかもしれないけど、意外と女の子が頑張ることを、素直に応援してくれる風潮って、日本社会に少ないよ。

男の頑張りに対しては、社会はいくらでも応援してくれる。
でも女の子ってさー、そんな頑張っても、やっぱ結婚してなきゃ不幸だよねとか。
子供がいなきゃ不完全だよねとか。
そんな頑張ってどーすんの?とか。
女の子は、アレコレ頑張ってても、結局キレイでなきゃ。とか。
女の子がいくら頑張っても、お金になんないし(スポーツとか)みたいな。

そーいう足の引っ張りが、社会の至るところに配置されてる。
それをかいくぐって、やる気出して前向きに努力するって、結構なメンドクサさがある訳ですよ。

まあ逆に、美しい女の子だと、ちょっと頑張っただけで実力以上にチヤホヤされる(女子アナとか)とゆーずるさもあるが。

女の子同士で、頑張ってる子に「あの子真面目でウザい」とか言っちゃう風潮もあるしね。

でもこのドラマでは、まあもちろん、女子ということがバレた途端、守られてしまうというお決まりのパターンを踏襲してはいるのだが、基本キム・ユニという女の子が、自分で考え、自分で道を選び、自分をまずヒトとして認めてくれたヒトを愛し、世の中を変えたいと思って、自分が傷ついても友の為に行動する・・・って流れな訳ですよ。

そんな女の子がフィクションで描かれることは、すごく少ない。
しかもこのキム・ユニちゃんは、とっても理屈っぽい。
ちゃんと言葉で相手をまかし、説得し、動かしていく。

有言実行なところが、韓国人ぽいな、と。
日本だとどーしても、不言実行ってなるでしょ?
そこが、ちゃんと言葉で行動をリードしていくというか、「こう思う、だからこうする」ってゆうのが、とても頭がイイ感じがしたし、爽やかだった。

でも、こんな学園ドラマ、日本じゃ成立しがたいよな・・・。
ユチョンがとても素晴らしいんだけど、正義感が強くて、真面目で堅くて。って属性が、日本じゃホントに希少品種だから。

この、「正義感が強くて」ってとこがね・・・単純そうで複雑なんですよ。
彼は、自分が損しても、正しいことを貫く。ってゆうキャラなんですよ。
それゆえの挫折とか、周りが彼についてこないとか、そういう負の側面も描いたうえで、ちゃんと彼も成長していく。
ヒトとしての融通とか、キム・ユニを大切に思うが故に弱くなったりとか、人間臭い部分を身につけて行く様も、脚本に丁寧に描かれていて。

日本の男の子だと、そこまで真剣に生きてるコが少ないと思う。
自分が一番カワイイし損したくない。
だから、日本でこのキャラを成立させよーとすると、むしろコントになっちゃうというか。

そしてこのドラマの、実は最大の貢献者が、ヒール役の男の子だったと思う。
SMAPの香取くんにそっくりな顔してるんだけどさー。
もう、目つきで「あ、ヒールだ」って分かっちゃう面構えでさ。
しかも、この子ものすごく屈折してるんだろうなあ。ってのが、表情一つで分かる。
まあアフォみたいな失策をやりがちで、そのたびにイ・ソンジュンに付け込まれてくんだけどさー。
しぶといぞコイツは・・・みたいな、妙な強さがあって。
この子がいたから、話がきゅっと引き締まって、とても良い。と思いました。

あと韓ドラのすごいとこは、ヒールにも一部の理あり。みたいに、ヒールの背景もちゃんと描き込んでるとこだね。
怪物じゃなくて、弱い一人の人間として、いじらしさも描いてるんだよね。これは、ライバル役?の、イ・ソンジュンの婚約者の女の子の描き方にも出てた。


まあ、こういうドラマが作られるってことは、韓国も相当な男尊女卑な国なんだろーな。って思いましたが。
でも、何度も言うけど、若い女の子だったら、すごく前向きになれると思うの、こんなドラマ観たらさ。


情熱をもって何かを成し遂げる、その衝動に、男も女も関係ない。
自分が傷ついても、損をしても、その情熱を手放せない。
で、ひたむきな努力をするその過程で、仲間ができ、恋をして。
そうやって毎日を生きてると、思いもよらない爽快感を味わえる瞬間が、人生にはありそうだわ。
ってコトを、女の子が、すごく素直に信じられる、そーいうドラマ。

フィクションとは、毎日生きてるヒトの背中を押すものであり、孤独に震える背中にそっと寄り添うものであってほしい。

こんなチャラいタイトルですが、まあつまり、子供向けってコトなんだと思うけど、かの地では、ど真剣に、子供向けのドラマを作ってますよ。

なんか、そこがね・・・とっても余裕があって、大人な国なんだな。って、逆に思いましたとさ。