うーん、何だろ・・・
キムタクの「南極大陸」。
「官僚たちの夏」みたいな失敗臭がするなあ。初回から。
色んな意味で、コレ脚本が甘いんじゃなかろうか。
・なぜ南極に行くの?ってとこが駆け足過ぎ。
・国際会議の外人たちの悪役ぶりが幼稚過ぎ。
・反対してるヒトは大蔵官僚の堺雅人だけなんだけど、国家事業に個人で反対する官僚ってあり得るの?
・ドラマ全編通じて、葛藤が少な過ぎ。
・子供が大人の都合にきっちり沿い過ぎ。みんなイイ子。大人にとって。
・犬が人間の都合にきっちり沿い過ぎ。自ら犬ゾリを志願する犬って・・・。
・芦田愛菜ちゃんの台詞が、にーちゃんの台詞の繰り返しばっか。でもアップは愛菜ちゃんばっか。
・綾瀬はるかの使い方がJINに似すぎ。
・キムタクが南極に行けるよーになった理由がよー分からん。
・自然発生的に、ガテン系の人達が船の設営現場に集まってくるっつー設定がありえん。
・官僚だった堺雅人が、当日いきなり乗船しているのもありえん。
・キムタクの髪型に昭和臭がしない。
まあざっとこんなもんです。
とにかく粗い。
ざっくりし過ぎ。
つまり子供向けってコトですわ。まあTVだからな・・・
せめて、国家事業なんだから、いきあたりばったり・根回しナシに、現場の人達の思いだけで、色んな事が決まってく・・・みたいな、子供騙しな描き方は、止めるべきなんじゃなかろーか。
色々無理難題がある中で、民間も国も一致団結して問題解決した。ってゆー、そこんとこの丁寧さを、もっと描かないと、当時の日本人の頑張りってのが、伝わってこないんじゃ?
単なる気力と、一致団結力だけじゃあさあ。
単純に、「日本人の誇りだ!!」とか「また負け犬になるのか!!」とか「子供たちに夢を!!」とかの、偉業を成し遂げよーとしてるんだぞオレ達!!みたいな力が入ってる様だけを描くのは、幼稚な感じがしちゃいます。
だってそれ全部、昭和の偉業だし。
もう平成、20年以上たってるし。
まあ今、コレをやりたかった理由は、この混迷する時代に、大義名分のある大きな目標に向かって、みんなで一致団結して頑張る。ってゆー熱さみたいなものを描きたい。ってコトだったんでしょーけども。
今は、そーいう、「最大多数の最大幸福」みたいな、誰もが納得する「大きな目標」が立てづらい時代だからなあ。
そーいう単純な目標設定がしづらい時代に突入してしまったが故の、人間の右往左往ぶりというか、バラバラぶりを、あくまで「21世紀らしいゆるやかな目標」で、ゆるやかに一致団結するような物語が、今求められてるんじゃないかと思うんですけど。
熱くてがっちりした「昭和的な目標」ではなくてさ。
なんかゲゲゲの・・・とか、おひさま。とか、この南極大陸とか、日本人を一致団結させたいのは分かるんだけど、余りにノスタルジーが過ぎるというか。
今のこの、子役ブームも含めた家族回帰みたいな風潮とかもそうなんですけど。
いや、分かるんだけど、そっくりそのまま、「メンタリティ」だけ昭和を持ってきても・・・って。
まあ、コレは子供用のドラマなんでしょうね。
昔の日本人(と犬)はすごかったんだぞ、今はちょっと元気ないけど。
ってことが、ざっくり言いたいドラマなんでしょーね。
昭和も、そんなテイストのドラマは、メチャ多かったけれども。
特に、終戦記念日に流れるドラマって、ほんと「なぜ負けたか」みたいなとこはすっ飛ばして、「辛いけどよく耐えた日本人!!」てテイストに見事に統一されてたからなあ。
子供心に不思議だったよ。
たぶん、それが連綿と続く、日本人の男のメンタリティなんだろうなあ。
未だにやってるくらいですから。
・・・・誰か、「それもう古いんですけど」ってゆうヒトはいなかったのかなあTBSに。
ドラマとしては、堺雅人さんが一人ヒール役で頑張ってた。
すばらしい。
この善意押しつけワッショイドラマで、きっちり悪役を、たった一人でまっとうするとは。
最後まで頑張ってほしいです。
映画「南極物語」が流行った頃、子供心に、
「結末が分かってる話って、あんま面白くないよな・・・」ってうっすら思ったのを覚えてる。
「戦場のメリークリスマス」のほーが、面白そう!!って感じがぷんぷんしてた。
でも当時、南極物語は、空前の大ヒットをしちゃいましたからね。
ワタシが子供の頃から、メジャーな反応してなかった。ってコトなんですかねぇ・・・。
しかし「江」といいコレといい、ホント日本のドラマは、お子様向けが増えました。
もう大人は日本のドラマ見るな。ってコトなんですかねえ。寂しいのう。
