またまた恩田陸さん。

今井翼くんや生田斗真くんで、かつてドラマ化されたこともある今作。

高校の男子寮に、年末年始、期せずして居残ることになった4人の少年たちの物語です。

 

かなり手垢のついたプロットですが。

これがまた・・・面白かったわ(笑)。

 

世の中のお話には、絶対普遍の魅力的なフォーマットというものがあり、

「10代少年たちの、大人や女性と隔絶された環境での成長譚」

っていうのは、指定座席があるんでしょうねきっと。

 

とはいえ、いくらなんでも、単なる昔話の拡大再生産では、詰まらないはずで。

この「ネバーランド」には、指定フォーマット+αがある。

それは何?

 

ワタシがコレは新鮮だな。と思ったのは。

4人の少年たちの、異性威怖みたいなものが、割とハッキリ描かれていたところなんですよ。

それは母親だったり、父の愛人だったり、父の後妻だったり、今のガールフレンドだったり。

自分の身近にいる女性の中に、男である自分が、絶対理解しがたい狂気というか魔性みたいなものを発見し、それに恐れを感じ始めている、そんな思春期。

 

少女が父親だったり近所の優しいお兄さんだったり先輩だったり、

かつては自分を守ってくれた存在の中に、

「自分を女として意識している」

異性としての視線を見て、怖いと感じる・・・みたいなフィクションは、割とたくさんありますよね。

まあ少女が大人になるときの、誰しもが経験する、通過儀礼的なものですから。

 

そーいうスタンス、少年には無いのかと思ってたよ。

むしろ「エマニュエル夫人」とか「ひと夏の体験」的なお話では、

年上の美しい女性に性の手ほどきを受けて大人になった僕、みたいな、

むしろハッピー!!的な物語が、多かった気が。

 

「女が怖い。」

つーのを、割りとあからさまに、たぶん多くの男性が思っていることズバリを、

青春小説の中に盛り込んでいる今作は、珍しいのではなかろうか。

 

そうなんですよ女は怖いんですよ残念ながら。

 

だから女性とは、余り深く付き合わない方がイイです(笑)。

 

適当に良い嫁・良い母になりそーな、当たり障りのない、

精神的にも安定した、

思考回路にどっか男性性が入っている(でも外見は超フェミニン)な、

育ちのよい(←はいココ重要)女の子をさっさと娶り、

その後は男性社会にどっぷりつかって仕事人間になり、

情緒的には淡々と良い夫、良い父として生きることを選択するのが、賢い男子の道でしょう。

 

そう思って結婚したら、実は嫁が「ザ・おんな」みたいなタイプで、

姑と女のバトルを延々と繰り返してる・・・・みたいな方も、少くないのが現実ですが(わあ)。

 

何しろ、結婚している男性のほぼ90%(@自分調べ)が言っているのが、

「嫁の尻にはしかれとけ。それが最大公約数の幸せにつながる。」

とゆうもの。

自分、子供、嫁の両親・・・とか、自分の周囲の最大人数が、平穏無事で暮らせる解決策だそーです。

そこに、自分のオヤは、もれなくはじかれるそーです。

でも幸せになる人数が最大になる方法を考えたら、そーならざるを得ないそうです。

男の子を生んだお母さん、実は結構、切ない未来が待っていそうですよ・・・(涙)

 

もう政府は、男の子しか生まなかったご両親には、年金をちょっと多めに弾むとかしたらどうだろう。

それくらい割りに合わない目に遭っているよーな気がする、男子の両親て。世間的には。

 

ホント、このままいったら、日本の家父長制は絶対スカスカに形骸化すること間違いなし(笑)。

だって世間は、名字は嫁のほーが変わってても、嫁の実家にしか最近行ってねえ・・・みたいな家庭ばっかりだよ(@自分調べ)。

10年後は間違いなく、実質的には、日本は女系家族になってると思う・・・。てかもーなってる?

なので男性は、結婚する前にオヤ孝行は、済ませておいた方が良いでしょう。

 

それか、アレですかね、いわゆる「イクメン」な男子は、嫁にばっか家庭を切り盛りさせない!

ってことで、自分の実家方面にも、ちゃんと気を使わせてるんですかね?

いや~・・・どうですかね?

そこはやっぱ、ぽっと出の新人に美味しいとこもってかれないよーに、

嫁が既得権益を、がっちり守ってるよーな気がするけど。

 

アレ何の話だったっけ?

「ネバーランド」の話だったわ。

 

そんな男子の未来が透けて見えるもんで、なんか可哀想でしたわこのお話。

これからこの子達は、男の子だけの自由な「ネバーランド」を出て、

「ザ・おんな」と、それなりに絡みながら生きて行かなきゃならない。

 

まあそれが大人になるということか。

 

一見社会的には、自由に生きてそーな男性でも、決して心底自由には、生きられないものなんですよね。

そういう意味では、男も女も、同性愛者も、そこに性的なもの(=家族的なものも含め)が絡む限り、たぶん一緒なんだと。

 

一見、爽やかなジュブナイル小説ですが、結局出てきたのは、

こんなしょっぱい感想(笑)。

それだけ恩田作品が深い。ってコトだと思う(思いたい)。