えーっと、石持さんのわりと新しい長編サスペンスです。
2008年刊行だから、3年前か。
思わせぶりなタイトル、
社会的なある団体内で起こる内部分裂、
表紙のイメージそのままなエロティックな主要人物たちの関係。
んでもって主人公がイケメン。
イケメンや美少女であるという一文だけで、小説内に成立する男女関係を全て納得させよーとする
石持さんの手法は、ちと安易ではないかと。
まあラブストーリーでは無いので、目くじら立てるつもりはありませんが。
このお話は、ある男性=シリアルキラーの内面一人称で始まります。
彼は、一晩で、3人+一人の女性を殺そうとする。
で、実際、3人を殺します。
なぜ彼は、殺人を犯そうと決心したのか?
そしてそれをどうやって遂行するのか?
そもそも、彼はなぜシリアルキラーになってしまうの?
つう、まあホワイダニット?がテーマのサスペンスが展開します。
しかし、短絡的だなあ・・・
結末的には、うん、ちとネタばれしますが、主人公のみならず、女性の殺人者の心理も描かれていて、
そこがちょっと新しいのかな、と。
さほど無理のある展開でもなかったし。
しかし、この主人公、ヒトを殺すたび、コーフンして勃○するんですよ。
ヒトを殺す=他人を意のままにする=他人を犯す。
みたいな精神状態になったからなんだね。
で、その様を目にしたターゲットの女性から、
「・・・・並木さん、ワタシのことが好きだったのね!!」
みたいな誤解をされるんですが。
んな単純な女いねーよ・・・![]()
そんなとこみたら、あ、コイツ、なんか異常な状態にあるな、とか、キモイとか、
むしろ危険センサーが点滅するに違いないと思うんですけどね。
という訳で、真剣に読んでいいのか笑った方がいいのか
イマイチ微妙だった。
とはいえ、この主人公の異常性をそうと分からぬよーに描きだす手法は、
貴志佑介さんの「悪の教典」に近いですから、時代を先取りしてたのかもしれません。
書かれた順番から言うと石持さんの方が先ですし。
でもワタクシ、「悪の教典」の方が面白かったです・・・すみません。
ちと主人公の魅力が薄かった気が。最後やられちゃうし。ってまたネタばれしちゃいました。
重ね重ねすみません。
