終わったと思いきや、まだ続いていた石持浅海祭り。

いい加減しつこい・・・

 

でもコレ、面白かったですよ。

てゆうかワタシ、こういうミステリ、そーとー好きです。

石持作品のなかで、「賢者の贈り物」に続いて好きかもしれない、「攪乱者」。

 

お話はですねえ。

コードネーム「輪島」「久米」「宮古」の3人は、政府転覆を狙うテロ組織の一員。

彼らに与えられる任務は、「スーパーにレモンを3つ置いてくること」「砂場にプラスチックの粉をまいて、その上にアライグマを置いてくること」など、子供のいたずらレベル・・・

しかし、彼らの行為の真の意味は、じわじわと現政府の信頼を落とし、政府転覆の布石を作るものだった。

 

ひとつひとつの不思議な行為の真相を、同じ組織員の「串本」が解説してくれるんですけども。

バカバカしいながらも、なるほどな~と。

連作短編の形を取っていますが、最後に待ってる意外な展開と、まさかの全員死亡での幕切れ(いきなりのネタばれ)。

 

シュールな展開と、クリーンな謎解き、現実から一ミリ浮遊した「テロ行為」の面白さで、読ませてくれます。

 

アホらしいけど本人たちは至って真面目。

シリアスになり過ぎず、しかしやってることは「政府転覆」。

そのスレスレ感が、ヒトを食っていて、やっぱミステリってこーでないと。って思う。

 

「輪島」「久米」「宮古」のキャラクターも、結構ちゃんと描き分けられていて興味深い。

フツーの人達なんだけど、テロリストやるくらいだから、そこそこ屈折してるというか、どこか過剰なところがあって。

そのバランスが巧い。

 

賛否両論のラストですが、なかなかシュールでワタシは好きです。

無血主義を貫いてきた組織の構成員が・・・(以下ネタばれ自粛)。

しかし、全員死んじゃったから、このキャラクターでの続きは無いんだろうな・・・それが唯一残念。