大河ドラマ「江」・・・茶々といい、秀吉といい、なんかキモイ話になってきましたね。

ますますTBS「仁」が、裏大河として、存在感増しちゃいますね。

つーか今クールのドラマ、なんかイマイチ面白くない・・・ガーン


 

で、相変わらず一人石持浅海祭り開催中。第三段。

 

「温かな手」。

地球外生命体とおぼしきギンちゃん(兄)とムーちゃん(妹)は、それぞれのパートナー(人間)と同居中。

彼らは、人間の生命エネルギーに寄生し、生きている。

彼らはそれぞれの宿主の「おいしい」清らかなエネルギーが汚れないよう、偶然遭遇した殺人事件や騒動を、人間離れしたシャープな頭脳で解き明かす。

 

という突飛な設定。

宇宙人兄妹が安楽椅子探偵役で、それぞれの寄生先の寛子と匠が、ワトソン役。

彼らが遭遇する7つの事件=7つの短編で構成されています。

 

タイトルの「温かな手」は、宇宙人兄妹が人間からエネルギーを吸うとき、手のひらを体に当てて行う様からきています。

さらにラスト一遍のタイトルそのものでもあり。

最後に、もう一つの「温かな手」の意味が分かる・・・という仕掛けになっています。

 

で、収録作7編のうち、「陰樹の森で」は、当時の本格ミステリ作家が選ぶ短編ベストに、「報い」は日本推理作家協会が選ぶ最新ベストミステリとして、それぞれアンソロジーに収録されているそうな。

 

文庫の解説を、今をときめく東川篤哉さんが書いておられます。

彼が選ぶ石持作品ベスト3に、この「温かな手」も入っているそーな。

 

と、色々ゴタクを並べましたが。

設定といい、事件の内容といい、いやコレ、本格ミステリ好きには堪らない理屈っぽさです。

更にワタクシを、一人祭り状態まで盛り上げてしまった石持マジックの魅力が、この短編集には詰まっています。

何が石持マジックなんだよ?つー話ですが、地球外生命体を強引に探偵役に据えてしまう大胆さ。

その設定にも、ちゃんと理屈が通っていて。

 

冷静に客観的に、「起こったこと」と「起こらなかったこと」を仕分けし、科学的に謎解きする本格ミステリの面白さを主軸に据えながら、日常からちょっと逸脱した突飛な設定を創ることで、フィクションとしての世界観もきっちり構築する、という・・・。

 

いやいやいや、大した作家さんです。

マジで好きです、こーいう世界観のミステリ。

「Rのつく月には気をつけよう」や「賢者の贈り物」みたく日常の謎解き・・・・だけではなく、今作はちゃんとヒトが殺されている。つー訳で、本格的な本格ミステリがガチで堪能できます、そこのミステリ好き諸君。

 

で、「温かな手」、ラストの表題作を読みまして。

ワタクシ、萩尾望都「ポーの一族」を連想しちゃいました。

この連作ミステリ、なかなか洒落たオチがついてます。

まあ薄々、途中から気付いてしまったオチではあるけれども・・・

 

つー訳でまだまだ続くよ石持浅海祭り。

あ、石持さんのお勤めしてる食品会社って、「ロッテ研究所」らしいです。豆知識。