水城さん、仕事増えましたね-。
待望の新刊。
相変わらずキャッチーなタイトル。漢字+カタカナ多いよね。「黒薔薇アリス」「失恋ショコラティエ」とか。カタカナ部分にスイーツ女子好みなワードを持ってくるとこがさすがです。
30歳目前のいちこは、飲み会で気になる男子(23歳)と駅で遭遇、脳内での様々な一人会話を経て、いっしょに吉牛食べる→部屋を片付けに行く→好きと告白→めでたくお泊りに至る。
が、年をきかれ、「昨日30歳になったばかり」と伝えると「え?うそ・・・ないわー(笑)」と失笑され。
脳内会議は紛糾!
表紙の男女5人は、いちこさんの脳内で熱く会議する主要メンバーです。
ヒトは誰しも多重人格。
ポジティブ思考もあればネガティブ思考もある。
過去の暗黒歴史を事細かに覚えてる自分史・生き字引的キャラもいれば、感情で行動してしまう衝動派も。
つーところに目をつけて、自分内多重人格をキャラ化し会話させ、マンガとして成立させてしまった水城さんのアイディア勝ち。な作品ですね~。
しかしまあ、いちこの理屈っぽいことよ。
「モテキ」の幸世の女版でしょうか・・・
このイタさを赤裸々に描いた作者の勝利ですね。
どちらも女性作家が原作者ですが、「自分を見つめる」作業って、やっぱ女性が得意なんですかね。
お相手の23歳男子、早乙女くんのキャラが、美大生あがりで、ふわっとしていて、男天然みたいな感じで、水城さんのツボなんだろーな、しかしコーラス的、スイーツ女子30歳的には将来性的観点からどーなんだろ?つーキャラでした。
最後、いちこが「なんでこっちが悪いの?」と若干逆切れしても、
「俺が悪かったんだね。ごめんね」と謝り、
更にいちこが、
「23歳の早乙女には分かんないよ!23の男には分かんない!」
と交信拒否しても、早乙女くんは
「そうなの?まあそうかな。ごめんねいちこさん。ごめんね」
と謝り続けながら一緒に手を繋いで、早乙女くんの家に帰る・・・って場面、つくづく水城さんが描く男子キャラだな・・・と。
女子がどんなに感情的になってテンパっても、
「おーよしよし。」
って(実際に撫でるかどーかは別として)頭のひとつも撫で、
「お兄ちゃんが悪かったでちゅよー」
的に甘やかしてくれる男子キャラを求めがちですね。特にスイーツ女子。
すなわち母親的男子です。
しかし、母性愛に溢れた男子。
って、お金儲けに興味がない秋元康(いや、秋元さんの才能尊敬してますが)、
小室ファミリーに手を出さない小室哲哉、
オレオレじゃないキムタク・・・・くらい、あり得ないファンタジーな生き物ですよね。例が全て90年代的なのが自分にガッカリ。ですが。
まあ女のファンタジーを描くのが少女漫画の役割なんで。男子のAVに近い。
って書くと、少女漫画をけなしてるよーでアレなんですが、結局子供でも異性でも、自分に無条件に甘えてきて振り回してくる無防備な相手ってのが、結局一番かわいくてかわいくてほっとけない。って感じなので、女子力鍛えるのにやっぱ少女漫画って、まあまあ、あながち、間違ってないツールですね。
更に水城さん的に、自分のイタさまで客観視しちゃってエンタテイメントとして楽しんじゃう・・・って、まさに自分大好き!!な女子ならではの特権。そういう意味でもこの漫画は少女漫画の最新形いってる。と思うのでした。さすが水城さん。
