勝間和代さん、ホリエモン、2ちゃん元管理人のひろゆきさんの対談本です。

いやー、実に面白かった。1575円はちと高いが。

 

勝間和代さん。

主に30代の、向上心はあるけど、自分で物を考えるのが苦手な人達を食い物にしてるビジネス本おばさん。なイメージがありましたが、コレ読んで、このヒト意外にキライじゃないな、と思いました。

 

ホリエモン、ひろゆきさんは、相変わらず「王様は裸だ!」と言い続けてますが、それぞれ一山超えた今のほーが、舌鋒鋭い感じがして、暫く出版界が放っておかないだろーな、と。

 

勝間さんなんですが、このヒト、すごい天然なんですね。

ホリエモンが「何でまた、”結局女はキレイが勝ち”なんて本を出したんですか?絶対ディスられるに決まってるじゃないですか?アナタ天然ですか?」

つー、一億総国民が喉まで出かかった疑問をストレートに聞いています。

それに対する勝間さんの回答とか、そのほかモロモロの彼女のコメントを読んで、このヒトの正論の吐きっぷりに、いっそ清々しさを感じました。

 

勝間さんとは、自分の言葉が一文字いくらか?つーとこまで突き詰めて本を書いてる、徹底したビジネスパーソンな訳です。

そんな彼女が、正論を吐く。

そこにメリットが無ければ、経済的価値が無ければ、吐きませんよ。

つー訳で、こういうヒトが正論吐いてるうちは、まだ日本も健全なんだ・・・と、読者をほっとさせる作用があると思いました。

 

色々面白い個所はあったんですが、特に考えさせられたのが、

「なぜ日本は、男女共同参画社会が実現しないのか?」という下り。

 

ホリエモンは「自分の会社では、結婚・出産しても会社に戻ってこれるような制度にしてたが、意外と女性は残っても出世しない。=成果を上げない。」つーことを言っていて。

対して正論のヒト、勝間さんは、「出産で一度キャリアが中断されると、なかなかキャリア構築が難しい。だから国や会社が制度整備を。」てなことを。

対してひろゆきさんが、

「というか、女性にとって、そこまで仕事が重要ではない、ということなんじゃ?」

と、発言していて、はい、出た、正解が。と思いました。

 

んで、更に、仕事を頑張らない理由としては、専業主婦の楽な状況というのを自分や周りの母親を見て、女性が知っちゃってるから、そこまで頑張る必然性が無いと感じてるからではないか?と仰ってます。

はい、これまた正解ですね。

 

ワタクシの周りの30代、一見バリキャリに見える女性たちもみんな一様に疲れていて、ぶっちゃけ専業主婦願望がスゴイですよ。

 

シナリオを書きたいと思ってる身としては、いわゆる「女主人公の成長もの」というジャンルが、NHKの朝ドラを筆頭に、すっかり金属疲労を起こして陳腐化してしまった現状も、知ってしまってる訳です。

つい最近まで、働きマン!!とかっつって、女もオヤジ化して仕事頑張る!!みたいなノリがイケてる、つー風潮があったのにねー。今やゲゲゲの女房だよ。いや、布枝さんはステキですけども。んで、働きマンだったはずの安野モヨコ自体が鎌倉に隠居してキャリア中断してるしなあ。

 

ぶっちゃけ、女の人生、人間として成長することもひっくるめて、恋愛→結婚→子育てで、そこそこ帳尻が合うよーになってるんですよね。わざわざ自分探しとか、仕事で自己実現とかしなくても。

 

どっちが楽とか、得とかは別として、そーいう人生が目前に横たわってるのが女性という性の「受け身」な所なんじゃないかと思います。

 

つーことにみんな気付いちゃってるもんで、婚活!婚活!と血眼になってしまうんだね。

 

なもんで、女主人公のドラマを書こう!と思ったら、仕事で成長していく姿よりも、恋愛や結婚・子育てで一皮むける女を書くほーが、何ぼもリアリティが出ちゃって出ちゃってゲゲゲの女房。ってー感じなんですよ。いや、山本むつみさん尊敬してますけども。

 

でもコレ、環境が変わったのに、そこに生きてる人間の意識が変わってない。つー過渡期なんじゃないかと思います。

恋愛→結婚→子育てで人生の帳尻合わせられる女性の定員数が、がくっと減っているというか。

自分がどっちの人生を歩むのか?つーのが、みんなの切羽詰まった問題ですよね。

バリキャリやりたくても、子供の健康上の問題とかで、物理的に仕事が出来ない。つーヒトもいるだろうし。

逆に、母性愛バリバリでも、夫が見つからなかったり子供が出来なかったり、つーヒトもいるだろうし。

 

と・いう意味でも女性の人生ってキホン受け身ですね。

受け身を楽しめる余裕が無いと、女は張れない。つーことか。

 

しかし今の女性の置かれてる状況って、一昔前に比べると、すごく自由ですよね。

何しろ、男女平等が歌われて、つい50~60年とかくらいなもんじゃないですか。

米国の女性がフェミニズム運動を起こしてくれて、そんな米国が世界の覇権をいっとき握り、日本社会もそれが先進国の生きる道。と追随した。

これが逆戻りすることは、まず無い訳ですよ。

そーいうことを考えると、やっぱ「風と共に去りぬ」「SATC」を生んだ国、アメリカってすごいなあ。と。

 

あと、シナリオ作る立場から、ぶっちゃけ本音を言いますと、恋愛→結婚→子育ててで、手っとり早く(←ココ重要)人生の帳尻を合わせよーとしてる女性は、エンタテイメントの主人公にはちょっと成りえない、魅力レスな存在だな、と。

青春成長もの、ラブストーリーとか、主人公のキャラの魅力で引っ張る話は特に難しいですね。

でも、子供のころ、「ドラマの主人公になるタイプのキャラクターって、現実では生きにくそうだな」って思ってたのも本音です。

そお、ドラマの主人公って、基本ヤセ我慢ばかりで、楽させて貰えないんですよねー。

 

だから、ヤセ我慢したくない女の子は、やっぱり専業主婦を目指すのがイイと思います!!(わあ。)

 

でも、専業主婦になれなかった女の子に、コレだけは言いたい。

「アタシ、主婦になれなかった・・・くすん。」とかネガティブにならないで下さい。

だってそこから、受け身じゃない、自らの手で掴み取っていく、本当に幸せなGirls Be アンビシャス的人生が始まって行くんですから。

 

少なくとも負け犬街道まっしぐらのワタクシですら、最近、自分は結構幸せモノだな・・・って思うんですよ。

お前が言うか~!?ハア!?って言われそーですけども。

こんな好きなことやって、自分で生業をもてて、一人で何とか生きていってる。

もちろん、細かい不満や不安はありますよ。

でもざっくりこの感じがずーっと続いたら、ホント幸せだな、って。

やっぱそれって、自分だけじゃなく、周りの環境がそうさせてくれてるんだなって。

つー意味では、誰に、という訳ではなく、自然と感謝の気持ちが生まれて来ます。

そういうヒトはワタシ以外でも、多いんじゃないかな。あんまみんな、わざわざ言わないけれども。なもんで、敢えて言ってみました。だからそういう将来を不安に思ってる若いおじょーさん方、全然、ビビらなくて良いと思います。というコトが言いたかったんです。

 

なんか話が大きくなっちゃったけれども、誰しもホントに好きなコトとか見つけて、それを一部分でも共有できる仲間がいて、ある程度の自由が成立しうる環境にいられれば、人間って、十分幸せなんじゃないか?と思う訳です。

 

あ、でも、どれも自分が受け身じゃできないし、そもそも、そういう環境が許される社会じゃないと、これまた実現は難しいですね。

 

そういう意味では、色々言われたりしますが、米国のフェミニズム運動とか、反人種差別運動とか、社会に正論を浸透させようと頑張ってきた人々には、素直に頭が下がります。

やっぱ正論って大事ですよねー。それをまっとうするのは相当根性がいる。って思います。

だから、ワタシは正論を吐き続ける(←ココ重要)ヒトは、決してキライじゃないんです。

正論を言い続けてる時点で、それを実現させよーという気がゼロでは無いはず。と思うからです。

正論が実現された上で成り立っている手前の幸せってコトだと思います。

 

やっぱ幸せって、ある種の奇跡に近い状態なんでしょうかね?きっと。