今ワタシが極めて突然、フォーリン・ラブしている漫画家、中村明日美子さん。

 

 

 

舞台は70年代パリ。

「夜のサーカス」の道化師のトリノスは、ある夜、

日本からやってきた外交官、オオナギマコトに買われる。

サーカスに魅入られた人々を描く、耽美で官能的な物語。

なんだそーだ。

 

わたくし正直、あんまゴスとか耽美小説みたいドロドロした雰囲気の漫画って好きじゃないんですが。

NANAにもハマらなかったし、ゴスロリやらビジュアル系バンドとかも、はあ~?って感じで。

それがあなた、中村明日美子さんに極めて突然、ハマってしまいましたわ。

 

前から彼女の「同級生」とか「ダブルミンツ」とか、「曲がり角の僕ら」とか、何冊か読んでたんですけど。

上手いな~と思いつつ、イマイチ気付かなかったんですが。

雑誌で「ウツボラ」っつー連載漫画よんでて、このヒト、めちゃくちゃ漫画が上手いな・・・つうことに突如として気付いてしまい。

この「コペルニクスの呼吸」読んで、ほんまビックリしたわ。

 

とにかく、絵が独創的なのは、周知の事実として。

 

このヒト、

1.アングルが自由自在なコマ割り。

2.コマとコマをつなぐリズムが計算されている。

3.ページごとに、コマ割りの構成が大きく違うので、目が漫画に飽きない。

という、ストーリー漫画を「面白く」描くことに、めっちゃ長けています。

 

それに加え、更にスバらしいのが、

4.人物の、前後の動きを連想させる一瞬の姿を切り取って、絵で表現できる。

ということ。

見つけたわ!!手塚先生の後継者!!

決して浦沢直樹では無いと思ってた!!

 

「コペルニクスの呼吸」は、テーマも70年代のサーカス、男娼、兄弟憎悪・・・と、クセのある世界観なもので、そっちに気を取られがちですが。

この人、ホント、漫画が上手いわ・・・

自分の絵の上手さに慢心せず、ちゃんとストーリー漫画で人物の感情を丁寧に描こうとしてるところも、好感が持てます。

 

この漫画のうまさ、たぶんよしながふみさんの5倍くらい、色々詰まってる感じがする。

イヤ、よしながさん好きなんですよ・・・でも、漫画としては単調なんですよ・・・

中村さんの絵、コマ割り、ページの連続性、一瞬の動きを写し取る画力に、もークラクラです。

あー早く続きが読みたい。