帰省のお供といえば、鯨統一郎のバカミス。
今年はコレ ↓
なぜなら、NHK「龍馬伝」を楽しく観るため、幕末の知識を蓄えとかなくては!!
と、やる気に満ち溢れているからであった![]()
<あらすじ>
渋谷の女子高生・麓うららは、幕末にタイムスリップしてしまった。
時代をわがものにしようとたくらむ、小栗上野介によって歪められた歴史を、正しく進めなければ現代に戻れない。
うららは、桂小五郎や坂本龍馬、西郷隆盛、勝海舟の間を奔走し、明治維新を正しく起こすべく、奮闘する。
とは言うものの、なぜに世間の歴史通の間で、あれほど幕末、特に坂本龍馬がもてはやされるのか、イマイチ分からなかったワタクシ。
鯨さんの本読んで、それが少し分かった気がする!!
この「タイムスリップ明治維新」では、明治維新とは「=米国からの黒船によって、太平の眠りを起こされた日本」の図式をより鮮明にするため、女子高生うららの処女喪失物語をサブテーマにしてるんですね。
まさしく、明治維新とは、それまで自国だけで完結していた日本が、欧米列強に開国しろー、開国しろーと迫られてカラダを開く=もとい、新政府を樹立し、鎖国を解いて通商を始める、「ヴァージン・ブレイク」な瞬間だった訳ですね。
そこんとこが、あからさま~に描かれていたので、逆にスッキリしましたわ。
ちなみにうららをブレイクしたお相手は、桂小五郎、中村半次郎、岩倉具視の3人です。
鯨本では、さらに分かりやすく、明治維新時の諸外国の動き・・・・南北戦争に勝利する直前だったリンカーンや、ダイナマイトを発明する直前のノーベルなどが登場します。
南北戦争ったら「風と共に去りぬ」の時代ですし、ノーベルは当時の植民地戦争でダイナマイトが使われまくって大儲けし、その結果ノーベル賞が出来た訳です。
そお、もー近現代史がとっくに始まっとった訳です。
そりゃー、いつまでもおぼこい乙女ではいられませんね。
ほんでもって、鯨本では、あまりにやる気のない坂本龍馬に、うららが司馬遼太郎作「龍馬がゆく」を渡して、発奮させる・・・というエピソードが。
これ、実に的確だわ~。
これだけ坂本龍馬がもてはやされるのって、司馬遼太郎先生のおかげが65%くらいはあるんじゃね?
薩長同盟が明治維新の原動力と言えども・・・・まあ民主党が政権交代したのと同じく、時間の問題って話な気もするし。
やっぱ33歳で暗殺された・・・つう最期も大きい気がする。
それと、既存の幕末モノは、日本国内の革命にばかり焦点を絞って描き過ぎな気がします。
欧米、中国、インドのやむにやまれぬ事情と並列的に、「太平の眠りを覚まされた」のが当時の日本であって。
なもんで、ぜひ「龍馬伝」では、そーいった世界レベルでの日本の「デビュー」っぷりを、きっちり描いて欲しいな~と。
日本国内の勢力争いという側面に終始しちゃうと、詰まんないな~、と。
ワタシが大河を観なくなっちゃう理由って、そこなんですよ・・・。
その点、手塚治虫先生の「アドルフに告ぐ」は、日本史と世界史を、架空のエピソードと現実の事件で見事に融合させ、現代に繋がるカルマの連鎖まで描ききってて、ホントに秀逸な、現代の大河ドラマだと思う。
手塚先生が幕末を描いた「陽だまりの樹」では、日本に派遣された米国大使の精神面まで描き込まれてて、これまた傑作です。
てゆーか、手塚先生の原作を大河ドラマにすりゃイイのに。
いや、でもやっぱ手塚ドラマって、なぜか実写に向かないんだよね・・・。
おっと、また手塚先生の話になってもうた。
そーそー、鯨さんのタイムスリップ・シリーズは、通常の歴史概念を必ず覆してくれるので、ヒネクレ者を自負する貴女には、ゼヒお勧めです。
まあ、相当なバカミスですが![]()
