いや~面白かったですねえ、「容疑者Xの献身」。


容疑者Xの献身 スタンダード・エディション [DVD]/福山雅治,柴咲コウ,堤 真一
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<あらすじ>


天才物理学者、湯川教授(福山雅治)が、大学時代に唯一認めた数学の天才、石神(堤真一)。

彼は、大学卒業後、親の介護のために学者を諦め、高校の教師となり、半分死んだよーに生きていた。

ある日、石神の隣人、花岡靖子(松雪泰子)は、しつこくつきまとう前夫(長塚圭史)を、娘と共に殺害してしまう。

物音で事件に気づく石神。

かねてより花岡靖子に特別な感情を抱いていた石神は、花岡親子を守るため、「完全なアリバイ」を考え、実行するのだった・・・



福山さんは完全に受けの演技でしたね。

この映画の真の主人公は、容疑者X=石神役の、堤真一で間違いない。

堤さんは確かにすばらしかったですが、イマイチ感動が薄っぺらい気が。


ていうのも、この石神役って、「ブサイク」っつー設定なんですが。

コレ、彼の行動のひとつの動機として、超・重要な設定なんですよ。


映画じゃ堤さんも、「ブサイク」というより「老けてる」メイクを施して、頑張ってらっしゃいましたが。

いかんせん、元が堤真一だからなあ。

ワタシ的には、石神役は、「とろサーモン」のボケ役のヒトみたいな感じなんだよね。

堤真一の演技でこの映画が成り立ってはいるものの、外見がイマイチ役にハマっていない、というこの矛盾。

実にフジテレビらしい。

・・・ていうか、視聴者ナメてない?


ストーリーについて。

東野圭吾の最高傑作と言っても過言ではない、「容疑者X」ですが、トリックの斬新さは、マジでスゴイです。

しかし映像では、あんま伝わってこなかったのはなぜ・・・?

たぶん、このミステリの最大のキモである時間軸のズレってやつが、映画やドラマだと、分かりにくいからなんですよね。

最後の石神の慟哭シ-ンも、小説のほーが感動したなあ・・・・


だってさー、小説じゃ、花岡靖子がだんだん、ブサイクで暗い石神のコトが、うっとおしくなってくるんですよ。

犯罪隠ぺいに協力してもらいながら、ヒドイ女なんですが。

そこへ、昔の知り合いの工藤という男が現れて、花岡靖子を口説く。

で、この工藤が、「イケメン」設定な訳ですよ。

この辺、良心の呵責に捕らわれながらも、「幸せになりたい」という女のエゴが噴出する様を、東野圭吾は実にさらっと、上手く書いてるんです。

女性としては、この花岡靖子の心情が、ヒドイ奴とは思いつつ、やっぱよく分かるんですよね。


でも、映画だと、この工藤をやってるのが、「ダンカン」なんですよ・・・

はああ~??

うっとうしくなってくる石神役が堤真一で、ふらっとくる工藤役がダンカン??

お、おかしくね??


もうフジテレビのご都合主義的な、

「お客さん呼べるのはイケメン俳優。

福山雅治だけだと、演技がもたないから、上手くてイケメンな俳優をサブにもってこないと。

あ、堤真一でいっか?」

みたいなキャスティングが、うっすら透けて見えますわ。


まあ確かに、とろサーモンのヒトじゃ、ワタシも2時間超、画面を見続けられる自信は無かったが。

それとこの映画、なんかバックの音楽がカッコ悪かったわ。

ミステリ映画は、音楽がシャープじゃないと、なんかツライですね。


ところで福山さん・・・今まであんま興味無かったんですが、最近カッコよく思えてしょーがない。

40オーバーで、あの透明感を醸し出せるのはスゴイ。

受け身な男のヒトの色気って、品があって良いですね。


柴咲コウとの掛け合いも、静と動な感じで相性が良いですね。

でもワタシなら、もっと福山さんの色気を引き出す設定を、真剣に考えますけどね(えへんべーっだ!)。


たぶん、このヒトも、金城武さんと一緒で(←妄想ですが)、最初はSっぽい、それこそ柴咲さんみたいな、攻めっぽい感じの女性がイイと思うんですよ。

でも最終的には、男である自分が主導権を握りたいタイプのはず。

最初は女から仕掛けられて、だんだん自分が攻めていくのが萌えるタイプってコトですな。

なもんで、そーいうSっぽい、男っぽいところが、相手役との掛け合いの中で、ちらちら透けて見えるほーが、色っぽい場面が作れると思うんですよね。


跳ねてる柴咲コウX無関心でクールな湯川先生・・・・ってだけじゃ、なかなか危うい感じが、出しにくい気がします。

この辺、脚本の福田靖さんは、「龍馬伝」で同じ間違いを繰り返さないよーに、気をつけて貰いたいです(上から目線)。