巷を騒がせている、34歳女性結婚詐欺師のニュース。
そのあと、似たよーな事件の報道が、いくつもネットを騒がせてて。
んな中で、度肝抜かれたのが。
70代の女性が婚活サイトで42歳と偽り、40代の男性から、何百万円も騙し取っていたという事件があったそうな・・・![]()
・・・ホント、女ってたくましいですね。
それはそーと。
清水玲子作「秘密-トップ・シークレット-」も、早7巻目です。
油のってますね~清水さん。
ますます面白くなってるよ。
あらすじは。
舞台は近未来の日本。
死者の脳を「MRI」というコンピューターで解析し、死者が見てきた世界を再生させることで、難解事件の解決を図る、警視庁特別捜査班「第九」。
警視正「薪(まき)」さんと、部下の「青木」さんコンビによる、近未来サスペンス漫画です。
第七巻では。
かつて、中東アフリカのイスラム国で国際援助にあたっていた日本人ボランティア団が、テロ集団に誘拐された事件があった。
時の中東局長は、国交・国際世論を重視し、被害者を見殺しにしてしまうんですな。
それに恨みを抱いた「被害者の会」の親たちが、当時の中東局長で、現外務大臣の娘を誘拐し、アラブ国の貿易船のコンテナに入れ、船を出港させてしまう。
日本の領海を出たら、おいそれと日本警察といえども、船内には手出しができなくなる・・・
すると、警察に追い詰められ、自殺した実行犯の一人の脳がMRI捜査に運び込まれた!!
さあ、脳を見よう!!
っていう感じです。
今回のお話のキモは、死者の脳を捜査する「第九」の存在を逆手にとって、犯人の一人が、わざと自殺した・・・っていう斬新な設定に尽きます。
なもんで、彼女の脳に映っている映像は、捜査をかく乱するよーな映像ばかりなんですよ。
「被害者の会」の親たちという、複数犯だから出来たことなんですが。
今までのストーリーでは、「第九」で死者の脳を再生したら、それで事件が解決できてたんですが。
今回ばかりは、そーは行きませんことよ。
作者の清水玲子さんは、なかなか自分にプレッシャーをかけるのがお上手だ。
んで、この「被害者の会」の存在ですが、まあ、現実のアノ「拉致問題」をベースにしてる訳ですな。
作者の清水さんは、「外交問題」と「被害者の親族の立場」を考えたとき、後者に重きを置いてこの作品を描いたんですね。
非常に潔いテーマ設定です。
薪警視正が、外務大臣に向けて放った渾身の台詞。
「人命の保護は人として当たり前の行動、
その結果生じる予測可能な争いの火種さえ避ける自信がないのであれば、
外務大臣の職を辞するべきと申し上げました」
さらに今回の作品では、「実の子」と「別腹の子」に対する愛情の違い、もテーマになってまして。
事件は解決したかと思いきや、大どんでん返しな結末が。
コレ、肉親=同胞だけしか、愛情を注げない人間の狭量さ、愚かさも、同時に批判する内容になってるんですよ。
いや~、面白いわ~。
すごい、骨太だわ~。
漫画というメディアを逆手にとって、現実の問題をバリバリ批判的に描いてゆくこの手腕。
でも、絵柄が流麗かつ繊細な少女漫画な描線なんでね。
全然、暑苦しくないんだよね~。
薪さんと青木さんの、ちょっとボーイズラブ・チックな関係性も織り交ぜながら。
硬派さと流麗さと萌えの融合・・・
まさに21世紀的な。
清水玲子さんの「秘密」、手塚賞とってもおかしくないぞ!!
よしながさんの「大奥」といい、白泉社「melody」誌は、注目作で一杯だな・・・
ところで、「大奥」実写映画化されるそーな。
シナリオは誰が書くのかな?
よしながさんの作品は、あんま映画的に構図つくってないから、ストーリーだけ追ってくと、けっこースカスカになっちゃいそーで、要注意ですね。
意外と、男性の映像作家さんが大胆に撮るのがイイのかもしれませんね。
おっと、「秘密」の話だった。
コレ、もっと世間で評価されてイイ漫画だと思いますよ!!
世界観、ストーリーテリング、魅力的なキャラクター、際どいテーマ設定、そして美しい絵。
あまりに際どいとこついてるんで、実写化は無理だろーけど・・・
ゼヒ年末の「このマンガがすごい!」では、上位に入ってほしーもんだ。
