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WOWOWドラマの「空飛ぶタイヤ」全5話。
遅ればせながら、観ました。
コレが面白かったのなんのって。
2009年度のドラマアワード優秀賞、民放連盟賞など、多数受賞したドラマです。
コレ、同名小説もなんですが、実話を元にしています。
三菱自動車の、リコール隠し事件ですね。
タイヤが外れやすい欠陥トラックを、リコールせず「整備不良」で片付けていた自動車会社。
ところが、主婦がそのタイヤにあたって死亡したことによって、実は欠陥と分かっていながら
隠し続けていた、とゆう事実が明るみになり。
ドラマでは、徹底した企業側の隠蔽工作、その自動車会社を支援する同じ財閥系銀行の不正融資、事故車輌を運転していた運送会社の社長の孤軍奮闘、家族の苦悩。
など、マジ5話で終わるにはもったいないくらいのエピソードがてんこ盛り。
これ、「パンドラ」もそーだったけど、フツウ民放って、提供会社の筆頭に製薬会社や自動車会社が、名前連ねるじゃないですか。
とても、民放じゃー制作できなかったドラマですね、コレ。
だって、三菱自動車のタイヤ外れ・主婦殺害事件って、超有名になったじゃん。
実際、三菱自動車からは逮捕者もでるわ、外資系企業の支援も打ち切られるわ、まー財閥系じゃなかったら、とっくに潰れてたかもしれんのう。
ただし、その後、相当な三菱バッシング記事・報道があったらしい。wikipediaによると。全然覚えてないが。
で、ドラマの感想ですが。
うーん、海外ドラマ並みの展開の速さ。
登場人物のキャラの立ち具合。
結構込み入った話なのに、ナレーション一切入れずに、話を分かり易く展開させていく、脚本の巧みさ。
テーマも単なる「大企業叩き」に収斂させず。
ていうのもですね、不正融資で悩む銀行員の萩原聖人の役が、組織の中にいても自分の「職務」を全うする人物として描かれているので、物語に深みを与えているのですね。
別に、「メーカー」「銀行員」という職種自体が、悪い訳では無い。つー意味で。
それと彼のキャラクターが、「週刊誌にタレコミしてません」って最後まで言い切ってて実際はタレコミしてるとゆう、ひじょーに誠実だが「強かな」人物として設定されてるんですね。
更に、政略結婚の相手だった、失脚した自動車メーカーの専務の姪と、やっぱり最後は愛情で結ばれる・・・みたいな、キレイな落ちがついていて。
そんなことあるわけねーだろーと思いつつ、萩原さんの役の描かれ方が、強かさと純粋さが上手く混在したヒトとして描かれてるので、説得力あるわけですよ。
コレ、原作の力なのか脚本の力なのかわかんないけど、純粋にたった5回で、これだけ主要人物がいて、ここまで丁寧に人物を描いてることにビックリした。
これ、相当すごい脚本ですよ。
「空飛ぶタイヤ」って、ほのぼのしたタイトルですが、実際タイヤが吹っ飛んでヒトが亡くなってるんですよね。
それに関わった多くの人々。
三菱関係者にとっちゃ、「もーそっとしといてくれ!」って言いたいだろうことも、残念ながらリーマンの自分にはよく分かる。
分かるけど、やっぱジャーナリズムやドラマという現場では、キッチリ報道し、風化させない姿勢が正しいと思う。
そーいう意味では、WOWOWドラマって、ものすごい真剣に作ってるよな。
絶対民放ではやれないことに、徹底してこだわっていますもの。
それと、やたらコマーシャルに出てる高感度(だけ)高いタレントが、自動的にキャストから外される訳ですよ(自動車や製薬会社のCMに出てる俳優は使えんだろ)。
主人公に仲村トオルさん、自動車メーカー側のTOPに国村準さん、田辺誠一さん、袴田吉彦さん。
銀行側のTOPに西岡徳馬さん、そして萩原聖人さん。
個人的には、仲村トオルと国村準、西岡徳馬と萩原聖人の4人の演技力がすごかった。
特に国村準は、大企業の悪玉やったら、もはや日本一じゃね?
萩原聖人も、さすが冬ソナでヨンさまの声あててるだけある(?)。
台詞がすごく聞き取りやすいし、ナイーブかつ強かという、訳わかんなくなりそーな役を説得力もってやってたし。
彼の役が、最後まで「週刊誌に垂れ込んでません」と言い張る姿勢について、なぜに?つー気もしたけど。
まあ「会社員である前に銀行マン」という姿勢で、この役はずっと描かれていたので、「銀行マンとして自分の銀行を守りたかったから」と、理解しておきましょう。
田辺誠一は、ちょっと線が弱かったなあ。
サラリーマンの卑屈さ、鬱屈した暗さとかが、根本的にこのヒトに無い気がする。
もっとこう、ドロっとした感情を込めて欲しかったわ。
この辺、あんま二枚目にこだわらず、キャスティングして欲しかったなあ・・・
阿部サダヲとか、大倉考二さんとかさー。
存在自体が暗いヒト。
まあ、硬いドラマなんで、確かに田辺誠一&袴田吉彦のイケメンコンビで画面が多少、キレイになったとゆー面はあるが。
しかし、折角こーいうドラマ作るなら、大企業の中で生きる辛さとか鬱屈感みたいなものが、もうちょっと田辺&袴田の役柄で表現して欲しかった気がする。
結構、サラッとしてたというか。
「会社潰れなくてよかった、これで定年まで大人しくしとこう」「そんな玉かよ?」みたいに終わっててさ-。
・・・・そんな軽いもんか?みたいな。
結構、血反吐はくよーな部分があると思うんですけどね・・・・
まあ、男のヒトって結局、組織に属してたほーがいろいろ安心だ。みたいなもんが、根底にがっちり横たわってる生き物なのかもしれませんね。
あるいは、そこんとこは、サラッとしといてくれよ。みたいな。武士の情け・・・みたいな。
今日は、TVドラマ「小公女セイラ」と「サムライ・ハイスクール」について書こうと思ってたんですけど。
書いてる途中で記事が飛んじゃったのと、「空飛ぶタイヤ」が面白すぎて。
「セイラ」と「サムライ」は、岡田恵和さんと井上由美子先生がそれぞれ脚本書いてるんですが。
イヤ、面白かったんですけど、やっぱ民放ドラマって基本的に子供向けっつうか。
お二人のホンなので、とーぜん大人の鑑賞に耐えうるレベルではありますが、大人のエンタテイメント(楽しませる)企画では、どちらも無いし。
一視聴者としては、毎週観る。っつーモンでは無かったです。
民放で「空飛ぶタイヤ」的なモンは、その成り立ちからして、ぜってー作れないですね。
WOWOWに加入しなくてイイのか?つー気もするが、今諸事情あって、なるべく生活費切り詰めたいんだよね・・・
うわっ。
うっかりTBSドラマ「JIN-仁-」観るの忘れてた・・・・
コレ、ゼッタイ手塚先生の「陽だまりの樹」を原案にしてるんじゃ?つー気が・・・・
疫病「コロリ」の描写がさ。
まあ原作者が手塚先生をリスペクトしてるんなら、部外者がどーこー言いませんが、今時の子が全て「JIN-仁-」とゆうマンガのオリジナルだと思っちゃー、ちょっと困るな。
ゼヒ、「陽だまりの樹」も併せて読んで欲しい。
コレ幕末物の名作中の名作で、司馬遼太郎「竜馬がゆく」か「陽だまりの樹」か、つー話だと思うんですよ。
って、「竜馬がゆく」を途中までしか読んでないワタクシですが;汗
いやあ、長いブログになりました。
ところでワタクシ、明日会社を休みます。
朝、課長にTELするのがメンドクサ。
リーマンって、楽さの裏にいろいろある職種ですよね。
リーマンを全う出来る人種と、相容れない人種に、世の中は二分できる気がします。
自分がどっちかは、もはやよく分かりません。
明日、確かめに行きたいと思ってます。
かしこ。
