とゆー、実に上から目線の、恐ろしげなタイトルの本を読みました。
中村のんという、現役スタイリストの方の書いた、「日本人にとってのおしゃれ論」。
ドン小西の、「部長!ワイシャツからランニングがすけてます」と、タイトル被ってますね。
2冊並べて、上司の机の上に、そっと置いてみるのもイイでしょう。
とは言え、この本、結構面白かったですよ。
ドン小西氏と違って、ファッション業界の「作り手側」ではなく、「スタイリスト」という、ある意味ユーザー代表の立ち位置からの発信であることが、この本の肝ですね。
「カリスマ雑誌モデル」の発言、みたいな。
コマーシャルな所ではなく、まさに消費者代表的な。
特に、男性がスーツを選ぶとき、自分は英国派か?イタ物派か?米国派か?、つーくだりが面白かった。
ついつい、男って、自分の外見そっちのけで、自らの「コダワリ」的なもので選んでしまいがちですが。
さすが、女性スタイリストの目は厳しかった。
それぞれ、雰囲気に合う芸能人を挙げていて、自分に近いヒトはどれか?自らに問いかけろ!と言う。
英国派・・・・モックン、水谷豊。
イタ物派・・・・舘ひろし、佐藤浩一。
米国派・・・・織田裕二、巨人の原監督。
みんな、イケメンやんけ-!!
きっとモックンがイタ物着ても、それはそれで、似合うと思うわ-!
つー、正論は置いといて。
すごい、説得力ありません?この人選。
でも、自分の半径100m以内のヒトを思い浮かべると、「コナカ派」つーのが、圧倒的多数ですね。
悲しい日本の現実です。
で、女性も、金もってる人ほど、「えっそれプラダなの?」「マックスマーラ?(UQじゃねーのか・・・)」つーヒトも多いそうな。
ファッションメーカー側の、「ウチのお客様は、実はウチの服が似合ってないヒトが大半。でも売れればいい。」みたいなセキララな本音も、こっそり暴露されてます。
だからこそ!メーカー側の思惑にのってちゃいかん、と。
しかし、いまやファスト・ファッションの時代。
著者は正直に言う。
もはやファッションは、「人々に夢や希望を与えたり、ましてや時代に革命を起こすよーな物ではなくなった」と。
じゃー何よ?
まあ、凡庸ですが、「自分という素材をラッピングし、生活をより心地よくする為に、賢く利用するもの」つーのが、この著者の答えだそーです。
欧州の先進国並みの意識に、日本人もやっと近づいた、つーこった。
もう一つ。
著者は、韓国に旅行したとき、かの国の女性達の格好が、日本人の何倍も美しいことに驚いた、と言う。
理由は以下の通り。
1.清潔感。日本女性は、化粧しすぎ、茶髪にしすぎ。
2.日本人は、総じて若作りしすぎだし、TPOが全体的になくなってる。
3.日本人は、みんな同じよーな格好をしている。韓国人の方が、自分に合う服装を選んでる、といった印象。
4.日本人は、重ね着しすぎて、スタイルが悪く見えている。
あーらら。
せっかくアジア一、或いは世界一?のモテ女子の地位を保っていた日本女性なのに・・・
著者は言う。
「小雪や蒼井優みたいなヒトは、今や芸能界にしかいない。一般人はみんな、目元ガッツリメイクに、茶髪で、清潔感がなくなってる。」
確かにね-。
あのメイクと髪型が似合うのは、本人にそーとー清潔感と、造形の美しさが無いと、厳しいっす。
木下優樹菜とか、梨花とか、スザンヌとか、一般人が目指しちゃアカンわ。
彼女ら、顔も体も、ベースが外人みたいな造りだし、やっぱ芸能人の可愛さって、一般人とホンット違いますし。
そういうワタシも、もはや仕事中の私服は、ユニフォームと割り切ってます。
女からは敵視されず、バカにもされず、オヤジについては服装でビックリさせない、そこそこ保守的ないでたち。
ああ、詰まんねー。
詰まんない仕事してんだから、当然か。
・・・といったヤサグレっぷりが、ファッションにまんま現れてます。
そんなワタシも、いちおーファッション業界の一画にいるんだから、どんだけこの業界が終わってるか、分かるってもんでしょー。
イヤイヤ、自分を基準にするなよ!オシャレなヒトもいるっしょ?
とゆー合いの手も聞こえてきますが、ホンット、ファッション業界は景気悪すぎて、夢が無さ過ぎて、うっかりボーダーのTシャツとか着ちゃうと、みんな囚人に見えてくる有様です。
やっぱコレって、バブルや90年代の、「オシャレじゃない奴はヒトにあらず。」的な、一分の業界人やマスコミ人が撒き散らした、排他的な精神の揺り戻しだと思うの。
だから、今、そーいう人達が、トレンド作り出せなくてお金稼げなくて、苦しんでるんじゃないかと。
やっぱ、ヒトのこと、外見で見下したりしちゃーイカン。つーことなんじゃないかと。
あと、やっぱ日本人は、欧米人コンプレックスが強すぎだわ。
洋服じゃー、どーあがいたって、奴らに敵いません。
つーセキララな事実を、この本の著者は、正直に書いていて偉いと思った。
その事実を認めた上で、じゃー何をどー着るか?つーことを、日本人はもっと真剣に考えるべき、と。
つー訳で。
これからファッション雑誌は、欧米人モデルを使わないよーにして下さい。
外国人セレブのプライヴェート写真で煽って、バカ高いブランド物のバッグとか、私達に買わそーとするのを、止めて下さい。
茶髪は一年間禁止。
クールビズ・ウォームビズの他に、和装ビズを作る。
こんなトコでどーでしょー?
はあ・・・メンドクサ。
もーなんでもイイじゃん、着るものなんて。
詰まるところ、コレが、日本人の大多数の本音だと思います。
