うおー、やっとこさ「在宅勤務」が終わった。

やっと休日だわ・・・もー日が暮れてるけど。ガーン


同じくやっとこさっとこ完結した、浦沢直樹作「PLUTO」第8巻。

ほんと、いちいち話を大袈裟にするヒトだなあ、浦沢さんは。

手塚先生のアトム原作は、しつこいよーですが、たった約180ページの中篇です。


完結した感想を申せば、今までもPLUTOについてブログってきたので今更だが、正直言ってこの作品は、原作を超えるなんてゆーレベルでは到底ない。

当世人気の浦沢氏が手塚氏の代表作をマンガでカバーしたという、話題性のみを提供した作品ではなかろーか?


鉄腕アトム史上最大のヒット作、「地上最大のロボット」が、なぜに当時の少年少女を熱狂メラメラさせたのか?

かつ、敵役のはずなのに、なぜ「PLUTOを殺さないでビックリマーク」と、投書が殺到するほど、PLUTOというキャラクターが支持を得たのか?

そこんとこの考察が、浦沢さんはじめ虫プロスタッフは、甘かったんじゃなかろーか?


何しろ浦沢版「PLUTO」読んで、PLUTOに感情移入する読者がおるんかいな?

PLUTOと、ロボット達の一対一の対決に、心躍らせた読者もおらんだろ。

手塚先生の「地上最大のロボット」は、その後の「ドラゴンボール」はじめとする、いわゆる「対決モノ」の祖だったことは間違いない。

今の対決モノが、神秘的なファンタジー的世界観をベースにしているのに対し、アトムの方は科学技術の発展を元にした近未来的SF世界をベースにしている、という違いはあれど、やってることはあんまり違わない。


PLUTOという敵役がヒールにとどまらない人気を得たのも、「強い」という属性だけじゃなく、「君に何の恨みもないが、オレは自分の主人に戦えといわれたから戦う。」と言った、ある意味「武士」的な筋の通し方をしているところが潔く、「敵ながらアッパレ!!」に繋がったのだろう。

見た目もアトムがカブトムシなら、PLUTOはクワガタみたいだし。

ガンダムに於けるシャア的な、造形的にも性格的にも、こうして魅力的なヒールが誕生したわけだ。

んで、そーいった男の子の大好きな勝負事の世界に、アトムとロボット達の友情を絡ませ、世界情勢といった大きな世界観をぶっこみ、空前の大ヒットアップになった訳だね。


でもこの「地上最大のロボット」、現代の少年少女が読んで熱狂するかとゆーと、これまたビミョウな話で。

そりゃドラゴンボールやワンピースやナルトのほーが、吸引力あるだろう(どれもちゃんと読んだことないけど)。


浦沢さんが手塚先生をリスペクトし、こーいった野心的で独創的な「カバーマンガ」とゆー試みをされたことは、素晴らしいことだなあと思うけれど、やっぱマンガは、「面白くってナンボ」ですわ。


手塚先生がマンガの神様たらしめたのは、「描きたいことを頑固に描く」よーな職人気質ではなくて、「現時点での人気マンガ家に常にシットし、自分のマンガに貪欲に取り込み、読者の支持を得よーとした」、ある意味「柔軟性」にあるんだと思う。


そこんとこ、今の超・人気マンガ家さん達は、誰もなかなか、引き継いでないよーな気がする。

「先生」状態というか、「作家さん」状態というか。

あんま言いたくないが、井上雄○氏とか、よしもとよしと○氏とか、松本大○氏とか、ちょっともー突っ込み辛いし、絶対的支持者であるファンの中だけで生息している・・・とでも申しましょうか。

一方手塚先生は、掲載誌も作風もモチーフもドンドン広げ、常にメジャーであろうとし、安易に「充電」したりせず描き続け(←ココ重要)、貪欲に読者の拡大を図っていった。

こりゃ相当な違いだろう。


またしてもマイコーを引き合いに出して恐縮だが、世間はメジャーなものに対し、過小評価しすぎだと思う。

メジャーなものは商業的で、底が浅くて、子供騙しで、芸術的じゃない、とゆーよーな感想を抱きがちである(まあ自分もそーだが)。

でもやっぱ、ど・メジャーな作品って、相当色んな工夫がしてあるし、受け手の気持ちをかなり深いところまで考え、更に色んな受け手の立場になって考え、それを分かりやすく具現化するために頭を使い、まあ一言でいうと、メチャメチャ愛情深い製品になっていると思うのだ。

やっぱヒト(=作り手)は、なかなかそこまで、他人(=受け手)の事を考えられないものである。


手塚作品をカバーするということは、そーいう「メジャーである」ということを真剣に考察した上でのアウトプットでないと、中途半端な自己満足・ナルシスト作品になってしまうので、ホント注意が必要である。


な-んて、エラそ-なコト言ってしまいましたが、もともとアンチ浦沢派であるワタクシとしては、こないに手塚作品、しかもアトムをフィーチャーしてくれて、浦沢氏及び小学館には、全然悪い気はしてません。

とゆー訳で、詰まらないと思いつつも、こーしてせっせと、単行本を購入してきた次第です。

・・・・まあ、最終的にはブックオフるけど。ガーン