今年の本屋大賞、やっぱり湊かなえさんの「告白」でしたね。
2作目「少女」のレビュー書いたの、今年の1月だから、半年でもー新作か。
すごいな、彼女。
んで、「贖罪」。
この方のミステリー、「イヤミス」ってゆーらしいですね。
イヤ~な気になるミステリーっつうことで。
確かに「贖罪」も、イヤなヒトのてんこ盛りでしたわ。
人間性悪説?不幸な星の下に生まれたヒトは一生不幸説?みたいな。
内容はですねえ。
「空気がキレイなのが取り柄」の田舎の小学校に、都会からエミリちゃんというかわいい女の子が転校してきた。
ある日の放課後、小学生女子たちが集まって遊んでいたとき、エミリちゃんは知らないおじさんに連れていかれて、犯されて殺されました。
犯人は捕まらず、キレたエミリちゃんの母親が、一緒に遊んでた小学生女子たちを集めて言う。
「犯人を見つけなさい。さもなくば、贖罪をしなさい」と。
小学生女子たちは、めいめい、エミリちゃん事件をトラウマにしたまま成長し、次なる殺人へと転落していく。
んで、エミリちゃんを殺した犯人は。
エミリちゃんのお母さんの元彼で、エミリちゃんの実の父だった、とゆうオチです(さりげないネタバレ)。
今回も、1話ずつ話者が代わり、共通の思い出「エミリちゃん事件」と、それが自分に残したココロのキズを語っていく。
つまり、「告白」スタイルですな。
またかよ~?とゆー向きもあろうが、エンタテイメントなんだから、マンネリを求めるヒトも数多くいると思うので、ワタクシ的にはOKです。
「イヤミスの女王(?)」の称号に相応しく、登場人物たちのねじれ具合は、なかなか読み応えあって、とても面白かった。
何しろ、このヒトの文体は、圧倒的なリーダビリティがあるよな。
でも、この犯人像は、ちょっとねじりすぎて、急に絵空事がインサートされたよーで・・・イマイチだった。
この犯人は、エミリちゃんの母親に告られて、付き合ってたが、本当に好きだったのはエミリちゃんの母親の友達で・・・っていう設定。
個人的に思うんだが、男性が肉体関係のある彼女を差し置いて、何の関係も無い「清い」女性の為に、殺人したりするかな?
肉体関係のあるほーが「セフレ」だった、つー事かもしれないが、「セフレ」を傷つけるために殺人したりするかな?
それと、成人女性と肉体関係を結んできた男性が、復讐のためとは言え、いきなり小学生女子を犯して殺したりするかな?
もともとロリコンのケがあるならともかく・・・
てなことが、どーにも気になっちまう犯人像でした。
でも、それ以外の「イヤミス」度は、確かに天下一品。
湊かなえさんには、このままイヤミスの女王として、イヤ~な人間関係のねじれをてんこ盛りした小説を、せっせと書いてもらいたいもんだ。
まだ彼女の作品を読んだこと無いヒトは、まあ、「告白」がやっぱオススメですが。
