久しぶりの100%休日だあ~。

「extra R&B mixed by DJ Mike-Masa」とゆー、とてつもなくユルいCDをかけつつ

鯨統一郎の本格ミステリ、「パラドックス学園-開かれた密室-」についてブログを書く。

究極・至福の弛緩状態である。

 

「パラドックス学園」とは、先日ブログった「ミステリアス学園」の連作です。

「ミス学」の主人公は、湾田乱人。舞台は日本の大学。

「パラ学」の主人公は、ワンダ・ランド。舞台はアメリカの大学。

ワンダ君はパラドックス学園のパラレル研究会、略して「パラパラ研」に入会する。

部長はポー。

副部長はドイル。

部員はルブランにアガサ、

新入部員はカーと、フレデリック&マンフレッドの一卵性双生児。

ちなみに、フレデリック&マンフレッドとは、エラリー・クイーンという合同ペンネームの本名である。

 

こんな如何にもな面々なのに、彼らは「推理小説」とゆーものを全く知らない。

この町には、「推理小説」そのものが、存在しないのである。

そして、なぜかこの町では、毎日さまざまなトリックを使った「密室殺人」が頻発するとゆー、まるでミステリ小説そのものが日常なのであった。

そんなある日、新入部員の「カー」が、パラ学内の核シェルターの中で、後頭部を何度も叩かれた挙句、死亡するとゆー事件が起こる。

ポー、ドイル、ルブラン、アガサ、フレデリック&マンフレッド、そしてワンダは、持ち前の推理力でナゾを解き明かす・・・・っちゅうのが、あらすじです。

 

本格ミステリと銘うってますが、内容はコレ100%、脱力です。

小説内の事件が全て、「論理」に基づいて解決されるんで、本格を名乗ってるだけです。

「ミス学」と連作になっているのは、「ミス学」の世界は、「小説」という二次元世界そのものを舞台にしていて、そこからパラレルな関係にある同じく小説内世界である「パラ学」に、湾田くんがワンダくんに変換されて、空間移動してきていることが前提になってるんですね。

 

んで、「パラ学」のページの左下には、なぜか「パラパラ漫画」がついてるんですが、読者の皆さんは、読書の途中でコレをパラパラとめくってみましょう。

この行為そのものが、このミステリ小説自体のトリックになってます。

まあ、こーゆう仕掛けを「・・・アホくさ。」と思う方は、鯨さんの小説は読むだけ時間のムダなんで、東野派や伊坂派になって、真っ当な道を歩みましょう。

ちなみにワタクシは、始発の新幹線の中で、何度もパラパラやってましたわ。

でも上手くパラパラできなくて、後ろから前にパラパラやってしまって、パラパラしながらむしろイライラしてた。

 

んで、ナゾが解けたあと、ワンダたちは「密室殺人など悲惨な事件を、小説世界に閉じ込めよーとするミステリ小説そのものが、現実世界をパラダイスたらしめる、偉大なフィクションなのだ!」とゆーことに気付き、どこからともなく流れてきた「パラパラパラダイス」に乗って、みんなでパラパラを踊る・・・とゆー、これ以上ない脱力感に満ちたエンディングを迎えます。

 

「パラパラパラダイス」・・・今の若いヒトは何のコッチャ?かもしれませんが、パラパラとは、ワタシたちが学生だったころは最悪に迫害されてた、史上最大の踏み絵アイテムのよーな音楽です。大人になった今では、そんなコトに目くじら立ててたとは、就職氷河期とか言いながら、極めて平和な時代だったんだな、と思います。今の学生さんは、社会に出よーとしたとたん、就職取り消しとか世界同時不況とか年金受給率とか婚活しなきゃ・・・とか、ホントしょっぱい問題満載で、タイヘンです。

そりゃ携帯小説でも読んで現実逃避しなきゃやってらんねえって感じでしょうよ。

 

でも若い時期に、世の中が大きく変わるっつー経験を出来るのは、寧ろこれからの人生を前向きに生きられると思いますよ。

ワタシらが思春期を過ごした90年代は、世の中が硬直化してて、麻薬もヘロインとかダウナー系が流行ってて、それで命を落とすアーティストとかも多かった。

今も大麻とか流行ってるけど、なんかクスリに手を出す動機自体は、当時と随分違うよーな気もしますよ。

なんつうか、そこまで危ないところには手を出したくないので、大麻くらいにしとこっか?みたいな、今の若い方の冷静さみたいなモンを感じます。

 

まあ、自分でコントロールできるくらいの範囲で堕落してるのは、強く生きてく為に必要な技術ですが、そんなコトしてるとあっちゅーまに30才になるのも事実。

昔のヒトは「DON'T TRUST OVER 30」とかゆってましたが、それはホントにそーです。

今は寧ろアラフォーとか、中年者を持ち上げる言説が流布してますが、それは人口ピラミッドの多数を占める彼らを持ち上げて、経済活動を活発化させよーとする、企業をはじめとする各種経済団体の、需要拡大戦略の一環なんで、若いヒトが「年取ってから頑張てもイイんだ・・・じゃあ今手え抜こう。」みたいな方向で勘違いしてはいけない。

頑張る=経済活動を活発にする、とゆーことではありませんし。

 

今のアラフォーな方々が経済活動を活発化し、日本の内需拡大に貢献して下さるのは、さすがバブルの落とし子でアッパレなコトであるが、いかんせん自己満足・自己顕示の方向にしか向いてないのも、コレまたバブル世代らしく、「やっぱイタイよな・・・」っつう感じである。

かといって、後ろ向きで生真面目な団塊ジュニア世代が、日本を引っ張る牽引力にもなってねーつうコトも、これまたイタイ事実である。

 

鯨統一郎の話をしていて、こんな暑苦しい話になるとは、全くもって想定外であった。

現実逃避をすればするほど、現実を語らずにはいられねーとゆー、これまた大いなるパラドックス。

 

しかし、そのうち鯨さんの本を読破しちゃったら、出張のお供をどーするかのう。

乾くるみは寡作だし・・・

何度も伊坂派に転向を試みたが、ホント無理だったし。

今さら宮部派っつうのもな。

生きてる限り、あらゆる不安から逃れられるコトは無いらしい。