こんばんわんこ!



 

湊かなえさん、第二作の「少女」を読みました。

 

彼女の処女作「告白」は、2008年度「週刊文春ミステリー」第1位、

 

「このミステリ-がすごい!」第4位とゆー、力作でした。

 

まだ「告白」を読んでない方、マジうらやましーっす。

 

ホント、久々に面白いエンタテイメント作品読んだ・・・って感じでしたわ。



 

んで、「少女」のストーリーですが。

 

前作は少年2人による殺人事件だった訳ですが、今回は高校2年の女子、由紀と敦子を

 

メインに進んでいきます。

 

今作もまた、由紀と敦子の複数一人称で進んでいくんですが、段落でどんどん話者が代わって行くもんで、コレが分かりにくいんだわ。



 

二人とも剣道やってたり、夏休みに介護施設と小児病棟とゆー、描写的に似たよーな所にボランティアに行ったりするもんだから、この一人称は由紀だっけ?それとも敦子?・・・と、何度もページをリバースしました。

 

前作の複数一人称スタイルは、一章の中では話者が一人に統一されてたので、分かりやすかったんだな・・・・

 

でもまあ三分の二くらいで、由紀・敦子の違いが分かってきたので、最終的にはスッキリ読めました。



 

んで感想ですが。

 

この湊かなえさんという方は、プロフィール読むと、シナリオ書いてた人なんですね。

 

だから、クライマックスに至るまでの構成とか、続きが気になるところで場面転換する所とか、トップシーンに前振り入れとく所とか、「一人称の話者=作者」にならないよーにしている所とかが、ドラマの作り方に、似ている感じがします。



 

複数の人物が、話者としてかわるがわる出てきて、ある一つの出来事を語るという仕掛け、映画やドラマで、たまにありますよね。

 

小説でも時々見かけますが、湊かなえさんは、他の方よりも確信犯的に上手く、使いこなしている印象です。

 

それは、この一人称の語り手たちが、割と「回りが見えてない」的な、ホント「自己中」な告白を、それぞれの立場で、繰り出すからだと思います。

 

この「自己中」な感じが、彼女の小説の登場人物に、熱気というか、生気を与えているよーに感じます。

 

ホント、人が心の中で思ってる言葉って、超・自己中ですからね。

 

そこをホント客観的に、キッチリ「自己中」な感じを、文章で再現しているのが、お見事です。



 

「少女」は、そんな彼女の特徴を、前作同様うまく出していましたが、起きた事件と人間関係のつなげ方に、ちょっとムリヤリ感があったかな・・・

 

そこもまた、シナリオ書いてる人っぽくて、ニヤニヤしてしまいます。



 

「告白」には及ばないが、湊かなえという人の小説は、新作が出たら、また読んでみたい。

 

そーゆー意味では、「少女」という作品も、決してハズレではないと言えましょう。