映画「オペラ座の怪人」を観に六本木ヒルズへ。Y嬢と待ち合わせた森ビルで渦中のリーマン&ライブドアのパネルが上下に並んでいるのを見て密かにほくそ笑む。映画は非常に美しいもので、あっという間に終了した、という感があった。
美しきクリスティーヌ・ダーエ、哀しきファントム、そして熱血漢ラウル・ド・シャニュイ、やはりメインの3人の魅力が凝縮されていて、特にクライマックス、クリスティーヌとファントムのオペラは心に迫るものがあった。
何より、現代(と言っても1919年だが)と事件当時とのオーバーラップが物語を締める役割を果たしており、エンディングはファントムの物語が長いときをかけて終焉を迎えたシーンがあり、個人的には最後まで満足だった。
ガストン・ルルーの原作とは趣きが違うが、エンタテインメント作品としては映画の方に軍配が上がると思う。
余談だがルルーの原作日本語訳はフランス文学の訳にありがちなテイストで、読み終えた後、しばらくこの文体に浸りたくなりセリーヌの「夜の果ての旅」を読み返してしまった。この文体はいつもHDKを思い出させるな。
著者: 日影 丈吉, ガストン・ルルー, Gaston Leroux
タイトル: オペラ座の怪人
著者: セリーヌ, Louis‐Ferdinand C´eline, 生田 耕作
タイトル: 夜の果てへの旅〈上〉
著者: セリーヌ, Louis‐Ferdinand C´eline, 生田 耕作
タイトル: 夜の果てへの旅〈下〉
この作品は大きなスクリーンと大音響で観るのがお勧め。今からでも遅くないと思うので、是非、映画館に足を運んでみては。