※注意!!※
・これは素人が書いた「創作物」です。この手の事に興味のない方、苦手な方は読まない事をお勧めしておきます。いや、本音としては読んでほしいですけど…。
・モンスターハンターP2Gの公式設定をかなり無視しております。
・多数の中二病設定が使われております。



~~~~~~~~~~~~~~~

登場人物紹介

NAME:タロ・ライド
HR:2
主な使用武器:ランス・ガンランス

小説モンスターハンター ~愛の物語~


三年前以前の記憶が無かったが、前回の話で自分の過去を「知った」。
ただ今、リオと同居中。



NAME:リオ・アズベル
HR:9
主な使用武器:大剣・ランス・ガンランス

小説モンスターハンター ~愛の物語~


三年前まではタロと愛し合っていた。三年前、ポッケ村の危機を救った英雄。
ただ今、タロと同居中。


NAME:アズ・ルードリア
HR:6
主な使用武器:太刀・片手剣

小説モンスターハンター ~愛の物語~


元大闘技場の門番兵。前回のタロの戦いに感動して「ハンター」に戻る決意をする。


NAME:ナルガ・ロウ・セトラ
HR:9
主な使用武器:ハンマー・太刀・狩猟笛

小説モンスターハンター ~愛の物語~


ややこしいけど名前は「ナルガ」。ロウはミドルネーム。
過去にちょっとあってファーストネームに「ナルガ」と付けている。…が、今回の本編には関係無し。
アズを追いかけてポッケ村にたどり着く。





17

リオ、ロウ、アズの三人が中央のテーブルで酒を飲みながら話をしていた時。
集会所に一人の兵士が入ってきた。
装備している鎧はガーディアンスーツ。これは国に仕える兵士の証だ。
そんな兵士は集会所の中を見回すと、受付まで足を運ぶ。
そして入り口から一番近い下位担当のカイに話しかけた。
「ここの集会所のギルドマネージャーはおるか。」
そう兵士がカイに聞くと、
「少々お待ち下さい。」
と、言って休憩室の方に入っていく。
そしてしばらくすると、その休憩室からギルドマネージャーが「ふあぁ。」と欠伸をしながら出てきた。

ギルドマネージャーはその兵士の前まで来ると、その兵士に話しかけた。
「『宮仕え』とは珍しいわね。どうしたのかしら?」
そう言って兵士の顔を見ると、その兵士はギルドマネージャーに向かってバッと敬礼する。
その敬礼の手を降ろすと、
「少しお耳を。」
と、言ってギルドマネージャーに何やら耳打ちをした。
「…解ったわ。」
兵士に何かしら言われたギルドマネージャーはそう兵士に言葉を返すと、その兵士はまたギルドマネージャーに敬礼してその集会所を出て行った。

「国の兵士さんですね。珍しい。何かあったんですか?」
その様子を見ていたカイがギルドマネージャーに聞くと、ギルドマネージャーはフフっと笑って、
「昔の『友人』が遊びに来たのよ。」
と呟く。
そしてそのままギルドマネージャーは受付カウンターから外に出ると、
「ちょっと出てくるわね~。」
と言って、そのまま振り返りもせず外に出て行った。

そんなギルドマネージャーを見ていたカイは、
「マネージャーって本当に得体が知れないというか…ギルド関係の人なら解るけど、なんで国の兵士さんが訪ねてくるんでしょう?」
と、隣で同じようにマネージャーと兵士のやりとりを見ていたジョーイに聞いた。
「さあ。マネージャーって本当にミステリアスな所あるよね~。」
ジョーイもそんなマネージャーの尋ね人に首を傾げている。
先ほどのマネージャーとカイ、ジョーイの話を聞いていたジーコは、
「昔の『友人』ねえ…。」
と、ニヤニヤしながら呟いた。


集会所の外に出たギルドマネージャーはポッケ村の農場の方に足を進めた。
ポッケ農場の中に入ると、そのまま奥に進む。
するとそこには何かしら只ならぬ雰囲気を滲ませている、洞窟の入り口があった。
その洞窟の前には兵士が3人ほど立っている。
兵士達がギルドマネージャーの姿を確認すると、三人共に整列し敬礼のポーズを取った。
「御苦労さま~。」
そんな兵士達にギルドマネージャーはいつもの調子で挨拶すると、その洞窟に入って行った。


中は思ったよりも全然明るい。
洞窟の中なのに日の光が差し込んでいるのだ。
そしてそんな日の光の入るこの洞窟の構造も、洞窟を入ってまず最初に飛び込んでくる目の前の「モノ」を見ればすぐに解る。
目の前にあるのは、「巨大な剣」だった。
しかもその「巨大な剣」は人の丈など優に超える、「人外」の者の剣。
いつ、どこで。そして何を目的として造られたのか、その真相は明らかにはなっていない。
そんな「巨大な剣」が洞窟の天井をぶち抜くように、その洞窟の奥に刺さっていた。
そんな「ぶち抜かれた」天井から、日の光がこの洞窟内を明るく照らしている。

ギルドマネージャーがその洞窟に入ると、すぐに男の声がした。
「久しぶりだな。アネーシャ。」
「アネーシャ」と呼ばれたギルドマネージャーは、声をかけてきた男を見ると微笑んだ。
「こんなロマンチックな場所を選ぶなんて、あなたも解ってきたみたいね。」
そう言ってその男の方に歩いて行く。
「本当に久しぶりね。珍しいじゃない、私に会いに来るなんて。」
男の前まで来ると、アネーシャと呼ばれたギルドマネージャーはそう呟いた。
「なあに、近くまできたものだからな。ついでに君の顔を見ようと思ったのさ。」
その男はそう言って微笑む。
「ついでとは失礼ね。さらに言わせてもらえばあなたはそんな『ついで』があったっていつもは私の所になんて来ないじゃない。『訳あり』と正直に言いなさい。」
アネーシャはそう言うとフフッとからかうように笑った。
そんなアネーシャの言葉と笑いに、その男は片方の眉毛をつり上げると、
「アネーシャ、君はもう少し素直に生きるべきだ。」
と、言ってやれやれと首を振る。
そんな男の態度に、今度はアネーシャが、
「あなたはもう少し『駆け引き』を覚えなさい。素直すぎるのよ。」
と、言ってやれやれと首を振った。

そんなやりとりをした二人は、目を合わせると声を出して笑った。

そんな笑い声を引きずりながら、アネーシャが前の男に話しかける。
「で、今日はどう言ったご用件かしら?アルト隊長。」
目の前にいた男は国王の直属部隊の隊長、アルトだった。

「今日君に会いに来たのは、例の『噂』についてだ。」
アルトはそんなアネーシャの問いに真面目な顔をするとそう答えた。
「何よ!やっぱり『訳あり』じゃない!」
アネーシャはそんなアルトの素直な答えにムッとした顔をする。
「ははは、すまない。だが、ちょっと今回は急を要する事でな。例の『噂』の件での君の意見と…ポッケ村のあの二人の様子を見るためにここに来たんだ。」
アルトは笑ってアネーシャの言葉を受け流すと、またすぐに真面目な顔に戻ってそう言った。
「『噂』の件…。そう、急を要すると言う事は動きがあったのね。『災い』の方に。」
アネーシャもアルトの真面目な顔と言葉に笑顔が消える。
「やはり君は知っていたのか。『災い』の正体を。水臭いな、教えてくれても良かったものを。」
そう言ってアルトは笑う。
「最高位のシークレットをそうはいはいと教えられる訳ないでしょう?その辺は私は従順なのよ。でも…そんな話し方をする所を見ると、もはやそんな『隠し事』も…必要ないみたいね。」
アルトの笑いに釣られることなく、アネーシャが真面目な顔で呟いた。
「ああ。国王陛下より『災い』の件は聞いた。…そこでだ。」
そう言うとアルトはアネーシャの顔を改めて見る。
「まだ『災い』そのものの具体的な被害は出ていないがな。だが、君が三年前から主張していた…『同調の説』に、今回思い当たる事が起こったんだ。」
アルトがそう話すとアネーシャの顔が曇った。
「『同調の説』…古龍観測所の方では確認が取れたの?」
アネーシャのそんな問いに、
「ああ、観測所で確認が取れた。今回、二頭の古龍が騒ぎ出している。一頭は火山のテオ・テスカトル。もう一頭は雪山のクシャル・ダオラだ。」
と、アルトもアネーシャと同じように顔を曇らせながら答えた。
「その二頭…もしかしてGクラス…?」
アネーシャが聞く。
「クシャル・ダオラは上位クラスだが…テオの方は、G級だ。」
アルトはアネーシャの顔を見ながらそう答えた。
「そう…。二頭が同時に…。でもまだ解らないわよ。一頭は上位でしょう?たまたま…かもしれないし。」
アネーシャはそう言うと、何か考えるような仕草を取る。
「その一頭のクシャルの方なんだがな、確かに上位クラスだと思われるんだが…変なんだ。」
「変?」
そんなアルトの含みのある言葉に、アネーシャはアルトの顔を見た。



「体全体が『錆びてる』んだ。長き眠りから覚めた…そんな『古さ』を感じさせるような。」


アネーシャはアルトの答えに、目を見開いた。


18

ポッケ村にある集会所1番の現ギルドマネージャー、名前は「アネーシャ・リィ」と言う。
彼女は三年前まで、国が管理する王立の「古龍観測局」の研究員だった。
「古龍観測局」とは読んで字の如く、数ある種類の中でも群を抜く強さを誇る「古龍種」という種類のモンスターを観測、研究する場所だ。
他のモンスターにはない圧倒的な強さ故、昔からこの種に属するモンスター達には特に人類は警戒していた。
数百年もの昔、まだ各地域に点在する「観測所」がなかった頃。
その時はこの「古龍種」に対して、各地区で感覚鋭い人間とは違う種である「竜人族」が、各々その古龍種の出現を予測していた。
しかしその「古龍種」生態の謎、行動予測をより明確かつ正確にするためにこの「古龍観測局」が設立、各地域に「観測所」が設けられたのだ。

人間に近く、それでいて違う「竜人族」で構成される「古龍観測局」。
アネーシャもまた、そんな竜人族の一人だ。

竜人族―――。
人間と大きく異なる特徴の一つとして、その大きな耳がある。寿命も人間より全然長く、身体能力や感覚も人間より鋭い。
そんな竜人族の持つ特殊な力、知識、技術はこの世界に住む人間にも多大な影響を及ぼしている。

ギルドマネージャーの他に身近な者で言えば、このポッケ村の現村長、集会所隣にいつも陣取る行商婆、キッチンやオトモを斡旋するアイルー婆なども竜人族だ。


そんな「古龍観測局」の研究員であったアネーシャは四年前、ある発見をした。


今まで「おとぎ話」として語られてきた「白き龍」。


その『祖龍』が、今正に目覚めようとしている事を。
誰もが知らない、おとぎ話の龍。
その強さも、どれほどの「厄」が訪れるかも解らない、そんな一匹の「古の龍」。
「古龍観測局」は勢力を上げてこの「古の龍」を観察、研究した。
そしてその観察と研究で解ってくるその「白き龍」の被害予測に、「古龍観測局」は愕然とする。

―――この「白き龍」が目覚めた時、それは人類にとって『災い』となる。

この龍が『災い』として、その異名がつく所以がその被害予測にあった。
祖龍一頭の被害も然ることながら、しかし何よりも恐ろしいのは先ほどアルトが口にした「同調の説」だった。

古龍同士、その『力』は相拮抗する。
クシャルがテオとナナに、テオとナナがオオナヅチに、オオナヅチがクシャルに。
この三竦みの法則は有名である。
これは古龍同士の生態における神の業だろう。
その最強の三種が、その三竦みによって頂点に立てない事で、「生態系のバランスを保つ」からだ。

しかし―――祖なる龍、この「古の龍」はその「頂点」に君臨する。

それがどういう事か。
まずは現存する古龍種が「一斉に暴れ出す」だろう。
そんな「頂点」を「認めない」とでも言うように。
いや、その影響は古龍種だけでは留まらない。
古龍種含めた全ての種が、自身のその「生態」を守るため、本能が自身の身を守ろうとするからだ。
そんな「頂点」に対する「恐れ」という得体のしれないものが各生態系に振り注ぐ。
それは「感情」とも、「感覚」という言葉とも違う…「同調」という言葉が一番ニュアンスに近い事から「同調の説」と言われた。

四年前に発見されたこの祖龍は、今までのGクラスの最強種とされる古龍種ですら脅かす圧倒的な「力」を持っている事が解った。

それは三年前の「崩竜の進行」。

祖龍が復活した三年前、まずはその復活の地に一番近い所に生息していたウカムルバスが反応した。
ウカムルバスは飛竜種だが、その力は圧倒的で並の上位クラスの古龍種では歯が立たないほどの強さを持つ。


そんなウカムルバスが「恐れた」のだ。
ウカムルバスは祖龍が本能に持つ、頂点としての圧力に「同調」したのだ。
その「白き龍」に。



この龍が完全に目覚めた時―――それはこの世界の、人類を含めた全ての「生態バランス」を崩す。
この世界に生態系として織りなす全ての種が、自身の身を守るため、得体のしれない「恐怖」に暴れ出す。
そんな力を―――この「祖龍」は持っているのだ。



今その龍は、ひっそりと「古塔」に身を潜めている。
まだ、完全に「目覚めて」はいない。
三年前のある「男」の手傷に、その身を休めているのだ。


いつその『災い』が、世界に向けて動き出すのか…「古龍観測局」も息を詰まらせている。

今まだ、この事は「古龍観測局」と、三年前に行われた「主要会議」という名目でのタロの「モンスターハンター」を見ていた各国の「王」達しか知らない事になっていた。

だが、『噂』は動き出している。
この地に…あの古塔に「神」が降臨したと。


19

アルトの言葉に、アネーシャは目を見開いた。
「体全体が…『錆びている』…。」
アルトの言葉を繰り返すように呟くと、アネーシャはスッとまた考え込むような仕草を取る。
「このクシャル・ダオラも…やはりその『同調の説』の通り、長き眠りから目覚め…導かれたのではないか?」
アルトは思う事をそのまま口にしてみた。
「その可能性はあるわね。その観察報告と資料を見てないからなんともいえないけど。」
話を聞いていたアネーシャは、そんなアルトの答えに頷く。
「クシャル・ダオラは『脱皮』をする習性があるから、その『錆びている』事自体は脱皮直前の状態のモノで、そんな珍しい事ではないの。でも…『錆 びている』状態で暴れ出す前例は聞いた事ないわ。本来なら脱皮直前はナイーブだから、それこそ誰にも邪魔されない場所で脱皮を待つのに…。」
アネーシャはそこまで言うと、一息つく。そしてさらに言葉を続けた。
「さらに言うとね。『三竦みの法則』上、『クシャル・ダオラ』が脱皮直前に『テオ・テスカトル』と同時に出現する事自体が異常なの。この意味、解る?」
そんなアネーシャの問いにアルトは頷く。
「ああ。本来ならクシャルにとってテオは優位に立つ存在だ。なのに『脱皮直前』でその身をさらけ出すのは、下手をすれば自身の隙をテオに付け込まれかねない…という事だろう?『理に適っていない』と、言う事か。」
「正解。」
アネーシャはそう言うと、また考え込む姿勢を取った。

アネーシャにとってこのアルトの報告は、「嫌な予感」しか感じさせない。
ちゃんとした結論は出せないが、自分の頭の中では間違いなく『災い』に向かって「祖龍」が動き出している。
アネーシャの「竜人族」としての優れた感覚も、この報告に警笛を鳴らしている。

「思ってた以上に…急がないとまずい…と言う事かしら。」
そんなアネーシャの呟きに、
「まあ急ぐに越したことはないが…。あまりタロには圧力をかけたくないというのもあるからな。君が今回の件でまだ『判断しかねる』のならば、まだタロには普段のペースで行ってもらいたいのだが。」
と、アルトは言う。
「そうね。今回のこの件においては、『判断しかねる』と言っておくわ。それにまだ、タロちゃんはHR2だしね。焦らせるには『早すぎる』わ。」
アネーシャ自身今回の報告に嫌な予感しかしないが、それでも今のタロを思うとまだこの事はタロに話すべきではないとアネーシャは判断した。

「なんにしても…実力に伴う『自信』をつけてもらわないとね。あの子には。」

「俺も…そう思うよ。」

二人はそう言うと、目を合わせてタロの行く末に顔を曇らせた。


ちょっとした沈黙を経て、アルトが話題を変えるように口を開いた。

「そう…タロで思い出したが、もしかして君は三年前…祖龍と相討ちとなったタロがこのポッケ村で生きていた事を知っていたのか?」
なんの前置きもなしに自分の過去の事を聞かれて、アネーシャは一瞬キョトンとした顔をした。
「なんでそんな事を聞くの?」
アネーシャが聞き返す。
「いや…ずっとなぜ君が三年前にあの『古龍観測局』を辞めたのか解らなかったのだが、今回のタロの件と、君がここにギルドマネージャーに就いた事で一つ見えた事があってね。…偶然にしては、この状況は『できすぎている』。」
アルトがそう言うと、
「フフ。あなたは相変わらず察しが良いわね。後は『駆け引き』さえ覚えれば、完璧なのに。」
と、アネーシャがからかうように笑った。
「その通りよ。私はタロちゃんの事をずっと知っていた。三年前の祖龍との戦いも、その相手がタロちゃんだと言う事も。そして…その戦いで記憶を失い、ここに流れてきたことも。」
そう言うと、少し寂しそうにアネーシャは微笑む。
「なぜ、それを『古龍観測局』に報告しなかった?」
アルトが聞く。
「あなたが聞きたい答えを先に言わせてもらうけど。私はその『報告をしたくない』から辞めたの。古龍観測局を。」
「なぜ?」
またアルトが聞く。
「その時の…リオちゃんも一緒に見ていたからね。リオちゃんの気持ちを考えると…もうそっとしておいてあげたくて。でも、私はタロちゃんにも興味 があった。失礼な言い方だけど『研究対象』としてね。あの『祖龍』と相討ちにまで持ち込んだ『男』。興味あるじゃない?…だから、この二つの想いを両方叶 えるには私があそこを辞めるのが一番だと思ったの。」
そんなアネーシャの答えに、
「なるほど…な。」
と、アルトは頷いた。


優秀な人間には、優秀な人間が集まる。
こんな辺境の地に、伝説を造る力を持つ人物、タロとリオが二人。さらにはこのアネーシャ。
そして国王もアルトも。
こうして人は集まり、一つの「強大な力」を生み出す。
それが「共存」という生き方をする、「人間」の強さなのかもしれない。


「…で、今回のその件、どうするつもりなの?Gクラスのテオ。錆びたクシャルダオラ。中々骨の折れる面子じゃない。」
想いに耽っていたアルトに、アネーシャが聞く。
「ああ、そうだった。その件でな、リオに依頼を頼もうと思ったのもここに来た一つだ。リオにG級のテオを討伐してもらおうと思ってな。」
ハッと我に返ると、アルトはそう答えた。
「クシャルの方はどうするの?」
「幸い…というには語弊があるが…そのクシャルだが、「街」の方に動いていてな。「街」ならば対モンスター用の設備もある。我が軍の一部隊を以って討伐させるさ。」
アルトがそこまで言うと、アネーシャがフフッと笑う。
「今、ここの集会所に『ナルガ・ロウ・セトラ』がいるわよ。依頼してみたら心強いんじゃない?」
アネーシャの出した名前にアルトは驚いた顔をした。
リオが「街」に住んでいた時、アルトは「国王の勅令」としてよくリオに依頼をこなしてもらっていた。
その時のパートナーのロウ。
アルトもロウの事は良く知っているのだ。

その実力を。

「ロウもいるのか。こんな辺境の地に…変な所だな、『ポッケ村』という場所は。」
半ば呆れたように、アルトが呟いた。



集会所編7に続く