2/8新BS日本のうた成田市公開収録レポ 3/23再放送~成田山新勝寺から~五木ひろし 岩佐美咲 | KONCHAN 音楽プロデューサ-のよもやま話

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2/8 NHK 新・BS日本のうた 成田市 公開収録

日時 2024年2月8日(木)

開場:午後5時20分 開演:午後6時 終演予定:午後8時

会場 成田国際文化会館

出演 石原まさし、五木ひろし、出光仁美、岩佐美咲、純烈、新浜レオン、松原のぶえ、美川憲一、八神純子ほか 

申込方法、詳細https://pid.nhk.or.jp/event/PPG0363661/index.html

 

放送予定

NHKBSプレミアム4K

3月10日(日)午後7時30分~8時59分

3月16日(土)午前11時30分~午後0時59分(再放送)

NHKBS 

3月17日(日)午後7時30分 ~8時59分 

3月23日(土)午前11時30分 ~午後0時59分(再放送)

 

新浜レオンXより

新BS日本のうた成田市公開収録レポ~成田山新勝寺から~

2024年2月8日 成田国際文化会館

 

岩佐美咲インスタより

2024年2月8日、成田市国際文化会館でNHK新BS日本のうた公開収録が開催されました。新BS日本のうた観覧応募はWEBからの申し込みとなり、多くの方が簡単に申し込むことができました。大量にはがきによる応募ができなくなり、よりスムーズで公正な応募ができるようになったと思います。しかし、参加したくても参加できない方も多くおられ、今回は3200の応募があったようです。客席は約1100席、一回の応募で2名が観覧できますから、当選されたのは550名ほどでしたでしょうか、相変わらずかなりの倍率だったと思います。私は運よく観覧する機会を得ましたので当日の様子をレポートしたいと思います。放送はまだですので内容については触れることができません。あらかじめご了承の上よろしくお願いします。

 
成田へ
 
 
私は自宅が船橋なので、形成電鉄で京成成田駅まで行きました。今年は成田山へ初詣は行きませんでしたので、今回が今年初めての成田山でした。公開収録のレポートなのに内容は書けないので、成田山新勝寺の話が多くなりますが、番組の詳細レポートは後日ということでお許しください。
 
 
新勝寺参道は結構距離があって、いろいろな由緒ある名物店が立ち並んでいます。
 
 
 
 
成田名物のうなぎ店、いい匂いにつられてこの日も多くの人が訪れていました。
 
 
 
 
成田山新勝寺
 
駅から15分くらい歩いて新勝寺に到着しました。
総門

開基1070年の記念事業により、2008(平成19)年建立。荘厳な雰囲気の総門は、高さ15mの総欅造り。蟇股という欄間にあたる部分には十二支の木彫刻が施されています。また、楼上には八体の生まれ歳守り本尊が奉安されています。成田山の表玄関として、多くのご参詣者をお迎えしております。

成田山新勝寺、山号成田山本尊不動明王で、当寺は不動明王信仰の一大中心地である。そのため、成田不動お不動さまなどといった通称でも広く親しまれてきた。開山平安時代中期の天慶3年(940年)と伝えられる。寺紋葉牡丹参詣者数において関東地方屈指の寺である。初詣参拝客数は、2006年に約275万人、2007年に約290万人を数えており、社寺としては明治神宮に次ぐ全国第2位(千葉県内第1位)、寺院に限れば全国第1位の参拝客数である。今も昔も加持祈祷のために訪れる人が多いことでも知られる。詳細は以下をご覧ください。

 

仁王門

1831(天保2)年再建の国指定重要文化財。門の左右に密迹金剛、那羅延金剛の二尊を奉安。また、裏仏として、広目天、多聞天の二天が奉安されています。中央の「魚がし」の文字が大きく目立つ大提灯は、魚河岸講の奉納によるものです。

 
 
 
 
 

大本堂

1968(昭和43)年建立。大本堂は当山で最も重要な御護摩祈祷を行う中心道場です。堂内の御本尊不動明王は、向かって右に矜羯羅童子、左に制咤迦童子を従えています。また、四大明王や平成大曼荼羅などが奉安されています。堂内には、どなたでもお上がりいただけます。

 
 
 
 
 

三重塔

1712(正徳2)年に建立された重要文化財です。総高は25mで、塔内には大日如来を中心に五智如来が奉安され、周囲には「十六羅漢」の彫刻がめぐらされています。雲水紋の彫刻がほどこされた各層の垂木は一枚板で作られた珍しいもので、一枚垂木と呼ばれています。

一切経堂

1722(享保7)年に建立され、1831(天保2)年、1962(昭和37)年、1966(昭和41)年、1986(昭和61)年、1998(平成10)年、2009(平成21)年と多くの修復を繰り返してきました。堂内の輪蔵には、一切経(約2,000冊)が納められています。入口の額は、かの松平定信公の筆によるものです

 
 
 
 

聖徳太子堂

1992(平成4)年に建立、2007(平成19)年に修復されました。日本の仏教興隆の祖である聖徳太子の理念にもとづき、世界平和を願って建てられました。堂内には、大山忠作画伯の壁画が6面に渡り描かれてあり、聖徳太子像が奉安されています。

 
 
 
 

釈迦堂

1858(安政5)年に建立された重要文化財です。かつての本堂であり、大本堂の建立にあたって1964(昭和39)年に現在の場所に移されました。仏教を開いた釈迦如来や、普賢、文殊、弥勒、千手観音の四菩薩が奉安されています。周囲には、五百羅漢や二十四孝の彫刻がほどこされ、江戸時代後期の特色をよく残している総欅づくりの御堂です。厄除お祓いの祈祷所です。

 
 
 

額堂

1861(文久元)年に建立された重要文化財で、1986(昭和61)年に修復されました。ご信徒から奉納された額や絵馬などをかける建物で、江戸時代に奉納された貴重な絵馬や、様々なモチーフの彫刻は、目を見張るものがあります。また、七代目市川團十郎丈が寄進された石像があります。

 

光明堂

1701(元禄14)年に建立された重要文化財です。釈迦堂の前の本堂であり、江戸時代中期の貴重な建物です。大日如来、愛染明王、不動明王が奉安されています。後方には奥之院の洞窟があり、毎年、祇園会に開扉されます。

 
 
 
 
 

平和の大塔

1984(昭和59)年に建立された平和の大塔は、真言密教の教えを象徴する塔です。総高は58mで、1階は大塔入口、成田山の歴史展、写経道場各種受付があります。2階の明王殿には、大塔の御本尊不動明王、四大明王、昭和大曼荼羅、真言祖師行状図が奉安され、3・4階の経・法蔵殿には、ご信徒による掛仏、5階の金剛殿には五智如来が奉安されています。

 
 
 
石原まさしX より
新BS日本のうた成田市公開収録レポ
 
成田山を離れた私は平和の大塔横から道を下り、10分ほど歩いて成田国際文化会館に着きました。周辺はそれほど賑やかな場所ではありませんが、建物はとても立派でした。
 
 
私が現地に到着したのは16時ころ、すでにファンの方たちが多くいらっしゃいました。
休憩室でお話などしながら会場までしばらく待ち、17:20の開場20分前ほどに列に並びました。
17:20になり開場すると、ロビーにはこのホールに出演した数々の演歌歌手の皆さんのサインボードが飾ってありました。
 
 
成田市文化会館HPより引用
成田市文化会館大ホールは、前庭からエントラスホールを経て、大ホールのホワイエに至るまで全館にゆったりとした雰囲気が溢れています。客席の緩やかな勾配や、翼を広げたかのような二階席の両サイド席など見る側、演じる側双方に優しい空間が特徴となっています。緞帳は、成田の美しい自然がテーマとなっています。

ホール内は席が1100ほどですが、ゆったりとしていてとしてかなり広いです。特に奥行きが広く私は2階席だったのでこんな感じですが、大変見やすいです。バルコニーがあるのも特徴のホールですね。

前説でMHKの方が表れ、続いて入り口に引っ掛かりながらも成田市のキャラクター「うなりくん」とNHKちばの「ラッカ星人」が登場。会場を沸かせました。成田市観光キャラクターとして、2010年4月にデビューしたうなりくん。姿は成田にちなんで「飛行機」と「うなぎ」をかけあわせ、「うなぎ」と「なりた」をあわせてうなりくんと名付けられました。そのあと舞台監督の紹介で成田市長さんのお話。何でも成田市の記念事業でこの収録が開かれるとのこと。カラオケの話で敬老会でいい日旅立ちなどは歌わないようにとか、パチンコでよく出たときはどうにもとまらないを歌うとか、面白い話や歌謡曲には温かい雰囲気があるというお話をされました、次にNHK千葉市局長さんのお話があり、前回はコロナ前ぎりぎりで2020年に開催されたというようなお話をされました。そのあ渡辺健太とアナウンサーが放送日などを案内し、今回26曲を歌唱するとのこと、拍手の練習などを行いました。

 

日本クラウンX より引用

そしていよいよ本編です。前にも述べたように内容については書くことができませんので、雰囲気だけ載せておきます。まず出演者の紹介の後、全員で振り付けなどをしながら元気になる曲を1曲、そのあと新浜レオンさん、石原まさしさん、松原のぶえさん、純烈、岩佐美咲さんなど、明るい曲から懐かしの名曲までじっくりと聴かせてくれました。新浜レオンさんは千葉県出身ということもあり出番が多く、元気なトークや歌で盛り上げていました。今年も成田山で豆まきをやったとのことですし、デビューイベントも行ったそうです。新曲の「全て上げよう」は木梨憲武さんプロデュース、所ジョージさん作詞作曲で、新浜さんが直々にお願いしてできた曲だそうで、キャンペーンも開催されていますので、ぜひ聴いていただければと思います。

千葉のNHKさんX より引用

岩佐美咲さんも千葉県出身で、この日はご両親も来られていて不思議な感じとおっしゃられていました。岩佐さんのこの日の最大のサプライズは、セーラー服を着てあの歌を歌ったことです。この日の彼女の歌唱は全体で1曲、その他2曲、昭和の名曲など声もしっかりとよく出ていて、客席後方までよく通り大変満足のいく歌唱でした。この番組の放送は3月ということで、春の季節にちなんだ歌唱のコーナーもありました。放送をお楽しみください。

日本クラウンXより

岩佐美咲インスタより

 

またこの収録の見せ所は、新BS日本のうた初登場となる八神純子さんのコーナーです。八神さんはアメリカで生活していて、ブランクを経て日本でもコンサートを開くようになりました。そういう環境の中でのいろいろ経験をしたお話などをされていました。曲はあの有名な曲ともう1曲、当時日本でご活躍されていたころを知っている私にとってもサプライズで、さすが八神さんと思わせる圧倒的な歌唱でした。何回かお会いしたことのある八神さんに、ステージ越しではありますが、この場でお目にかかれて幸せに思います。

 

お待ちかねスペシャルステージでは五木ひろしさんと美川憲一さんの登場です。お二人とも60周年ということで、あの歌この歌名曲のオンパレードでした。五木さんの軽妙なトークと美川さんの毒舌たっぷりの喋りの掛け合いもさることながら、お二人のコラボレーションも楽しめます。スペシャルステージ後半ではお二人ぞれぞれに応援団も駆けつけて、華やかで大変盛り上がるステージを繰り広げていただきました。五木ひろしさん、様々な楽器を演奏されるそうで、いくつになっても挑戦する姿勢を忘れない姿勢には頭が下がります。美川憲一さん、しぶとく生きるをモットーーに、歌ばかりでなく生きざまも含めて歌謡界でも唯一無二の存在だと思います。素晴らしいステージありがとうございました。放送をお楽しみに。

お二人は、先日お亡くなりになられtら八代亜紀さんとも親交が深く、悲しみのコメントを寄せられています。五木さんは八代亜紀さんの才能をいち早く見出した恩人で、テレビ番組でも一緒に出演されています。

美川憲一さんコメント とてもショックな事ですぐにアップする事が出来ませんでした…
八代亜紀さんはいつも笑顔でとても人に愛される人でした。先月、ご自宅へ行きお悔みに伺いし、最後のご挨拶をさせて頂きました。まだ、信じられないわ。もっとジョイントコンサートを
したかったわ。歌手として八代亜紀さんの分までしぶとく歌いつづけるわよ。皆様いつまでも
亜紀ちゃんの事を忘れないでね。(画像および文章は美川憲一さんブログより引用)


2022年6月13日
『八代亜紀いい歌いい話』

 

今回の収録ではなんといっても純烈さんの存在は大きかったです。最初から最後まで色々な場面で登場して、歌やトークで盛り上げてくれました。メンバーそれぞれが強い個性の持ち主なのに4人が集まると不思議なチームワークの安定感が出るところがすごいですね。スーパー銭湯アイドル純烈、2024年第一弾シングル「純烈魂」 純烈×北島三郎(原 譲二)夢のコラボ遂に実現!作詩:酒井一圭 / 作曲:原 譲二 今までの純烈さんの曲とは一味も二味も違ったわかりやすく親しみやすい楽曲になっていますので、皆さんよろしくお願いします。

画像

石原まさしさんは昭和の名曲もすごく雰囲気のある歌い方で素晴らしいですし、ズンドコ節にも挑戦されています。ドリフや氷川きよしさんとも違った楽曲になっておりますのでよろしくお願いします。松原のぶえさんの新曲「たった一度の人生だから」とてもやさしく素直な歌唱が光るとても癒される楽曲ですので、ぜひ聴いてみてください。出光仁美さんの「大川くだり」は演歌らしい演歌と思いきや、ありきたりでないちょっと変わった変調が癖になりそうないい曲だと思います。

新BS日本のうた!掛け声とともに収録が終了し、バンドの紹介、大きな拍手の中、緞帳が下りました。今回の収録でも全26曲、内容がギュギュっと凝縮された濃密な時間でした。何年にもわたって続いているこの番組、NHK酸の制作のノウハウの蓄積は大変なものがあり、さすがと思わせる構成でした。さらに視聴者の意見を取り入れながら進化しています。昭和の名曲を掘り出し、現代に開花させる手法や、アレンジの仕方、演出など素晴らしいものがあります。千葉在住の私にとっても特別な収録で、よい経験でした。これからもこの番組が発展しますよう願っております。素晴らしい歌唱とトークを繰り広げてくれた歌手の皆さん、バンドのメンバー、スタッフさん、成田市の皆さん、遠くからいらしていただいた皆さんありがとうございました。番組は3/10NHK BS4Kプレミアム、3/17NHKBSで放送予定ですのでお楽しみに。

岩佐美咲インスタより
 

~岩佐美咲、つぐない、ふるさと日和を歌う~

 
2023年3月16日収録4月16日放送
新・BS日本のうたレポ 群馬県渋川市
 

 

岩浅美咲さん、前回群馬県渋川市で新BS日本のうたに出演したのは2020年2月20日、今回と同じ場所、渋川市民会館での収録回でした。

 

岩佐美咲「つぐない」テレサテン

 

つぐない」は1984年1月21日に発売されたテレサ・テンの14枚目のシングル。テレサ自身によって、「償還」というタイトルで中国語版としても発売された。テレサ自身オリコンチャートでは初のベストテン入りを果たし、オリコンセールスは44.2万枚。第17回日本有線大賞、および第17回全日本有線放送大賞(年間)で、テレサ自身初となる東西有線大賞でグランプリ2冠受賞を達成した。作曲家の三木たかしが語ったことによると、フリオ・イグレシアスが巻き起こした“フリオ・フィーバー”の影響下にあり、後に西城秀樹もカバーした「33才」をモチーフにこの「つぐない」を完成させたそうである。

岩佐美咲さんの「つぐない」はファンの人気投票によるリクエストで選ばれ「リクエストカバーズ」というアルバムに収録されました。岩佐さんはテレサテンさんの曲が好きであり、このアルバムの中でも「時の流れに身をまかせ」とともに2曲テレサテンさんの曲がカバーされていますし、他にも「空港」や「別れの予感」などテレサテンさんの曲を多くカバーされています。なぜそこまでテレサテンさんの曲を好んでカバーするのか?透明感のある歌声と素直な歌い方が和製テレサと言われるほどフィットしていて、大変気持ちよく彼女自身の自然な感情で歌えるのだと思います。岩佐さんの優しい感性に近い歌がテレサテンさんの歌なのです。それでは歌詞を見てみましょう。

窓に西陽があるたる部屋はいつもあなたの匂いがするわひとり
暮らせば想い出すから壁の傷も残したまま置いてゆくわ

愛をつぐなば別れになるけどこんな女でも忘れないでね

優しすぎのあなた子供みたいなあなた明日は他人同志になる

しばらく心残りはあなたのこと少し煙草もひかえめにして

過去に縛られ暮らすことよりわたしよりも可愛い人探すことよ

愛をつぐなえば重荷になるからこの町を離れて暮らしてみるわ

お酒のむのひとり夢を見るものひとりあすは他人同志になる

でも愛をつぐなえば別れになるけど こんな女でも忘れないでね

優しすぎるたの子供みたいなあなたは他人と同じ志になります

岩佐さんがこの「つぐない」を歌った頃はまだ若かったかもしれない。内容が大人っぽく恋愛経験を積んだ女性でなければ本当の意味は分からないかもしれない。しかし、岩佐さんは自分のものとして歌いこなしています。これは内容というよりは、テレサさんの自然な優しさとか、女性としてのかわいらしさというのが特に岩佐さんに共通するものであったからでしょう。現在岩佐さんは28歳、年相応になって、この歌を歌う時の心境が分かるようになり、ますます深みを増した美しくナイーブな感情表現が聴かれた今回の歌唱であったように思います。

水森かおり先輩 杜このみさん 3人で撮って頂きました。水森先輩がいらっしゃると本当に緊張している中でもほっとして心強いですし、昨日もたくさん笑わせて頂きました。杜このみさんとは本当に久しぶりにお会い出来ました!嬉しい!(岩佐美咲ブログより)

 

 

岩佐美咲さんの歌う「ふるさと日和」

 

「ふるさと日和」は1983年発売の森昌子さんの曲。作詞:杉紀彦 作曲:森田公一 編曲:竜崎孝路 このころの森昌子さんの状況 1983年(昭和58年)、『越冬つばめ』で第25回日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞。感激の余り受賞時に嬉し涙を流しながら歌い、その後の第34回NHK紅白歌合戦でも泣きながらの歌唱となる。このほか、TBSの金曜ドラマ『想い出づくり。』などドラマにも出演、女優としても活躍した。1985年(昭和60年)、第36回NHK紅白歌合戦で初の紅組司会を、歌手出番では2度目の紅組トリをそれぞれ務める『愛傷歌』の歌唱前から感極まって号泣したため、途中で歌えなくなった。1986年(昭和61年)10月1日に森進一と結婚。1987年から、シングルレコードの新発売がなくなる。

「ふるさと日和」が発売された年は森昌子さんの代表曲「越冬つばめ」が発売された年です。「越冬つばめ」はこの年の後半で、冬の厳しい寒さを歌った歌ですが、「ふるさと日和」は春の陽気に包まれた心地よい歌です。ぽかぽかと暖かい春の陽気のように故郷への思いを歌った心温まる曲です。ふるさとで待っている母の限りない愛情。いつか帰るべき居心地の良い空間。岩佐さんはその故郷への思い、ほんのりとしたあたたかい感情を見事に表現しています。

彼女は「越冬つばめもカバーしていてお得意の歌の中の一つです。ヒュールリーヒュールリーララーというところのファルセットの部分の歌い方が冴え、とても美しい表現をします。その岩佐さんが「越冬つばめ」の凍り付くような厳しさとは正反対のこの森昌子さんの「ふるさと日和」を暖かい人間味のある歌声で丁寧に言葉を紡ぎ出し、見事に歌いこなしています。柔らかく優しい素直な歌声、まさに岩佐さんにぴったりの歌です。彼女は曲によって意識して歌い方も変えています。同じ森昌子さんの歌でも森さん本人同じように、自分なりの解釈を加え、どうやって歌おうと試行錯誤を重ねているように思います。今回の歌唱でもこの岩佐美咲さんの真価が見て取れ、彼女の穏やかな笑顔に癒されました。この歌を聴くためだけでも来た甲斐があったというような価値ある歌唱だったと言えましょう。