AKB48大衣裳展~オサレカンパニーの世界~レポ3 卒業ドレス編 2023年8月8日大丸東京 | KONCHAN 音楽プロデューサ-のよもやま話

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FASHIONSNAPツイッターより引用

AKB48 大衣装展~オサレカンパニーの世界~

AKB48 大衣装展~オサレカンパニーの世界~

会期
2023年7月27日(木)→8月8日(火)
会場
大丸東京店 11階催事場
入場時間

午前10時~午後7時(午後8時閉場)※会期中無休
最終日8月8日(火)午後5時最終入場 午後6時最終退場

入場券(前売券・当日券共通)

一 般 : 税込2,500円
中高生 : 税込2,000円
小学生 : 税込1,500円

※未就学児無料。

 

 

 

AKB48 大衣装展メタバース~飾りきれなかった衣装たち~

2023年 8月9日(水)→22日(火)

AKB48 大衣装展〜オサレカンパニーの世界〜の会場では500着以上の飾りきれなかった衣装たちをメタバース空間で展示いたします。さらに投票機能を実装し、本展メタバース会場で展示する衣装を対象とした「メタバース衣装総選挙」も実施いたします。

 

AKB48大衣裳展~オサレカンパニーの世界~レポート3
卒業ドレス編 2023年8月8日大丸東京店

 

 

「言い訳Maybe」の衣装

 

日本を代表するアイドルグループ、AKB48の衣装を約250点紹介する「AKB48 大衣装展~オサレカンパニーの世界~」が7月27日から大丸東京店で開催されました。オサレカンパニーは、2005年のAKB48発足以来、専属で衣装制作などを担当してきたチームが、2013年に作った会社です。

左から「ヘビーローテーション」、「Everyday、カチューシャ」(復刻版)、「恋するフォーチュンクッキー」

入り口を入ると、オサレカンパニー、クリエイティブディレクターの茅野しのぶさんが<衣装神7>と表現した「ヘビーローテーション」「フライングゲット」「恋するフォーチュンクッキー」など、国民的アイドルと呼ばれていた時代の衣装7点が展示されておりました。

「言い訳Maybe」の衣装

もう少し進むと、「言い訳Maybe」の選抜メンバー21人全員の衣装がそろっています。ファン投票でシングル曲を歌うメンバーを決める選抜総選挙の第1回目の曲でした。センターは前田敦子さん。その後、総選挙は回を重ねるごとに注目が高まり、社会現象となりました。その後は歴代のシングル曲はもちろん、アルバム収録曲やコンサートや歌番組で着用した衣装が所狭しと並びます。後半には、今回の目玉となる卒業公演でメンバーが着用したドレスが登場します。「ファンのみなさんがずっと応援してきて良かったと心から思ってもらい、アイドルとして最後に見る姿が今まで一番美しいと感じるドレスであって欲しい」という茅野さんの思いが込められた傑作揃いです。

前田敦子 卒業ドレス

前田敦子さんのドレスは完ぺきなスタイルが引き立つようにベーシックな白で、シンプルなシルエットです。早い卒業を惜しむスタッフの思いをラインストーンに1粒1粒、ステージに立つ直前まで貼り付けていたそうです。

大島優子 卒業ドレス

大島優子さんは、花が咲いたようなチャーミングな笑顔を、カラフルな花模様で表現しました。ロングドレスからミニスカートへのミニマムチェンジもできました。

指原莉乃 卒業ドレス

指原莉乃さんからは「最後はアイドルらしい正統派な白がよい」との願いを受け、キラキラとしたドレスになりました。会場では55着の卒業ドレスの写真に、それぞれ茅野さんのコメントがついた「AKB48 卒業ドレス図鑑」(2,000円)も発売されました。茅野さんは「ファンの琴線に触れる衣装を目指しています。ステージに立つ推しを見て、『なんて尊いんだ』とときめき、さらに力をもらえる衣装を作ることを大事にしています」と話します。

「どうしても君が好きだ」の衣装

最新曲「どうしても君が好きだ」では、制服をベースにしながらもメンバーの特徴ごとに衣装がかなり違います。茅野さんは「今はSNSが発展しているので、何色のベストでこんなネクタイとか明確に分かった方が、新しく興味を持ってくれた人も書き込みしやすいでしょう」。

以上美術館ナビさんお記事を参考、一部引用させて頂きました。

 

AKB48大衣裳展~オサレカンパニーの世界~レポート、第1回目はAKB48のヒット曲の衣装を中心に記載させて頂きました。第2回目は永遠のアイドルと題して、渡辺麻友さんなど、懐かしの衣装を記載させて頂きました。最終回となる第3回目は卒業ドレスと題して、AKB歴代のメンバーを中心として、卒業コンサートのドレスを記載させて頂きます。合わせてこのイベントに訪れた卒業生のコメントや、AKB48の衣装を手掛け、数々の傑作を生みだした茅野しのぶさんインタビューを記載します。今回のイベントでは新曲の「どうしても君が好きだ」のフレッシュな衣装も見逃せませんでしたね。それではよろしくお願いします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
卒業コンサートドレスコーナー
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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オサレカンパニーツイッターより引用
 
AKB48最新曲「どうしても君が好きだ」
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
AKB卒業生の大衣裳展訪問、コメント
 
しのぶが誘ってくれてAKB48 大衣装展衣装にうもれてきました。しのぶはやっぱり天才。
卒業コンサートの衣装はとくに思い出が別格だよーーー!!!!衣装は全て愛情がたっぷりでみんな徹夜で作ってくれたものばかりです。あと、、あの頃のこんなにミニスカートで、細かったのか!ってびっくりした笑 やだもう少し頑張ろう私。
(画像および文章は前田敦子インスタより引用)
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#AKB48大衣装展 行ってきました♡ 最近は現役の時より会ってるんじゃない?ってくらい会ってるしのぶさん、天才的な発想と繊細な仕上げにキュンとします。可愛い&懐かしい衣装ばっかり! 改めて…卒業の時に白のドレスを選んでくれたことが嬉しかったです。

(画像および文章は指原莉乃さんツイッターより引用)

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AKB48大衣装展にお邪魔してきました。AKBの衣装の凄さ、繊細さ、こだわりを改めて感じることができました。どれだけこの衣装達に助けられてきたことか、、大変なスケジュールの中私達に愛のある衣装を沢山作ってくれて本当にありがとう!!

(画像および文章は高橋みなみさんツイッターより引用)

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今日は「AKB48 大衣装展~オサレカンパニーの世界~」に行ってきました。歴代センター衣装や、卒業ドレス、AKB48を象徴する赤チェックの衣装がフォーメーションに並んでいるのも圧巻でした!懐かしい衣装がずらっと並び、思い出話が尽きなくて時間が全然足りなかった 今お洋服を作る仕事をして改めて当時の衣装を見てみると、細かい部分でこれオリジナルの生地だよね?とか、これ全部ハンド刺繍じゃない?とか、これわざわざ染めてるよね?とか、ものずっごく手が込んでいることに気がついたり。あの頃はなにもわからず着てた細かい部分のこだわりや、やりきり力みたいなところはこの環境でたくさんの影響を与えてもらっていたんだなと感じました。(画像および文章は小嶋陽菜さんツイッターより引用)
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「AKB48 大衣装展~オサレカンパニーの世界~」アイドルやめたいな...ってくじけた時もオサレカンパニーが作ってくれる衣装を見るとこれを着るためにまだまだ頑張ろうと思えるほど、どれも素晴らしいものばかりでした。私の最高卒コンドレスも色褪せない可愛さであの時の感動を思い出した。(画像および文章は峯岸みなみさんツイッターより引用)画像

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#AKB48大衣装展 に行ってきました。なんといっても私の卒業ドレスとわるきーの衣装が一番好きです♡♡ 久しぶりにしのぶさん、そしてオサレスタッフの方とお話しできて嬉しいこのド

レス一回きりなのもったいないねって話してました。(渡辺美優紀さんツイッターより引用)

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今日は #AKB48大衣装展 行ってきました。世界一可愛い衣装たちを、あんなに近くで見れるなんてすごい。ファンの方たちの治安の良さを感じた。たくさんの思い出と共に、こんなに素敵な衣装を着ることができた自分はなんて幸せ者なんだと思った。細かいところまで愛と歴史が詰まっていました♡(画像および文章は北原里英さんツイッターより引用)

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偉大な先輩方の卒業ドレスが並ぶ中、自分の卒業ドレスが飾られていて…本当に感動しました ドレスの展示されてる配置も素敵なんです 。(矢吹奈子さんツイッターより引用)

さしこちゃん😚

茅野しのぶさんインタビュー 装苑ONLINEの記事より

AKB48の衣装の歴史は、国内産地や技術者、職人とのコラボレーションの歴史!

――これほどの歴代衣装を一気に見られるのはそうそうない機会だと思います。茅野さんご自身は、これまで制作されてきた250着の衣装をご覧になって、どのように感じられましたか?

茅野しのぶ「頑張っていっぱい作ったなって思います(笑)。その時、その時で、コンセプトや楽曲のイメージ、メンバーの個性に合わせてがむしゃらに作ってきたのですが、ファッションの世界に身を置くものとして、新素材や新しい技術をなるべく多く取り入れていこうというのは、常に考えていることです。なので、今見ると随所に貴重な素材や技術があります。ここにある衣装には、工場さんとのお付き合いがあったからこそ叶えられたデザインが多くあります。私としては、日本の工場さんや産地の素晴らしさをこの展示で伝えたいという思いもありました。

プリーツで柄を織る職人さんがいたり、精緻な刺繍柄の中にさらに柄を作る技術を持った方がいたりと、高度な技術を有しているのが日本のものづくりの現場です。衣装によく使用しているレースも然り、そうした工場さんや技術者さんとともに歩んできたからこそ、できたものです。

ただ、そうした高い技術力を持った工場さんには後継者問題があってーー。この展示にある衣装を通して、ファッションを学ぶ学生さんには糸や生地作りの面白さを感じていただけたら嬉しいですね。学生世代の皆さんが、これから作る作品や将来へのきっかけになるような展示であることを願っています」

――衣装は産地や職人さんとのコラボレーションでもあるということですね。

茅野しのぶ「そうです。時間も発注するメーター数も一般的なアパレル企業よりは少ない中、皆さんに無茶を言って叶えていただいて・・・。なので、一堂に会した衣装を見て『圧巻だな』と、自分ながらに思います」

――この作りの細かさや手の掛け方、愛情の込め方は、日本のアイドルの衣装ならではだとも思います。

茅野しのぶ「22歳で私がこの仕事を始めたばかりの頃は、アイドルの衣装の仕事をやりたいという人はあまりいなかったんです。アイドルの衣装の仕事には、自分の中に戦略さえあれば、いろんな服を作れるという面白さがあると思ってこれまで続けてきたので、今の服飾学生さんに『アイドルの衣装デザイナーになりたい!』と言っている方が多かったのは、嬉しかったですね」

――衣装をデザイン・制作する上で、茅野さんが変わらず大切にされてきたことはなんですか?

茅野しのぶ「自分も楽しむという部分はすごく大事にしてきました。工場さんには無茶もたくさん言ってきてしまったのですが・・・こんなこともできるんだ!という楽しみも、毎回あるんです」

茅野しのぶが衣装で振り返る、AKB48というアイドル。

――今回、250着もの衣装を一度に拝見する中で、AKB48さんの衣装には、ラインやデザインに、明確にデザイン言語があるように感じて面白かったです。そういう視点で見ていくと「恋するフォーチュンクッキー」などは少し違う感じがして、興味を引かれました。茅野さんの中で転換点となった衣装はあるのでしょうか?

茅野しのぶ「第1回の総選挙の際、1〜21位の方の衣装にバリエーションを作ったんです。その選抜メンバーによるリリース曲『言い訳Maybe』の赤チェックの衣装が、その後のAKB48のイメージを決めたもので、そこから全盛期に入っていきます。そしておっしゃるように、『恋するフォーチュンクッキー』は、これまでとは違う方向の、いわゆるアイドル楽曲ではない曲でした。センターは指原莉乃さん。どういう衣装にしましょうか、という話をした時に、秋元(康)さんが『タイの学生服みたいな色合いがいい』とおっしゃられて。それでタイの学生服を調べたら、とてもカラフルなんですよね。そのカラフルさを、どう指原さんのキャラクターに置き換えていくかで生まれた衣装だったんです。そしてあの楽曲は、指原さんがセンターだったからこそ生まれたものだったかなと思っています」

――卒業ドレスは、衣装の中でもさらに思い入れの深い一着になっているのだろうと想像しますが、特に印象深かったドレスはなんでしょうか?

茅野しのぶ「峯岸みなみさんのドレスですね。峯岸さんは、ドラマチックなアイドル人生を歩まれてきた方です。こんなこと一つのアイドル人生の中にはなかなか起きない、ということが多くあった方で、カオスだなと感じていました。でもそのカオスは同時に、AKB48そのものでもあると思っているんです。AKB48自体にもドラマチックなことはたくさんあって……人数が多いのもそうですし、いろんな個性の子がいて、カオスなんですよ。中にいるスタッフたちも時間との戦いで。それが、峯岸さんのアイドル人生とイコールに見えてきたんです。

なので、彼女が卒業ドレスはチェックがいいなと言った時、AKB48そのものである赤のチェック柄のドレスを提案しました。今まで彼女が着てきた衣装の残布を素材に用いて、ファニーで、みんなに可愛がられる彼女らしいドレスができたので印象深いです。

あとは宮脇咲良さん。彼女は本当に、強く美しく、やさしい人。そこで彼女の名前にちなんだ桜色で、彼女の気高く美しくやさしい雰囲気を最後に見せたいと思いました。多頭機ミシンで作っているため、1m作るのに25mもの布が必要なんです。そうして一つひとつ手をかけてきた衣装を間近で皆さんに見ていただく機会ができて、とてもありがたいです」

――宮脇さんの卒業ドレスのスカート部分には、よく見ると細かくたくさんのビジューが縫い込まれていて、こんなところにも手がかけられているんだ、という驚きがあります。

茅野しのぶ「私たちが作る衣装の特徴は、オートクチュール感。ミシンで縫える工程もあるのですが、手縫いなどの手作業の要素が必ず入っています。そうした工程が得意なアトリエのスタッフにも支えられてできていますね」

――最後に、現在のAKB48の衣装はどういうタームにあるのかを教えてください。

茅野しのぶ「等身大の彼女たちをいかに表現できるか、ということはよく考えています。あとはトレンド。年頃の彼女たちが着てテンションが上がる衣装を、というのは常に考えてきたのですが、そこにプラスして今は、比較的シンプル志向で、実際に着てみたくなるような衣装を心がけています。ファンの子やテレビを見た子が『着たい』とか『私服に取り入れたい』と思える要素を多く入れています」