台風19号の接近に伴う大雨でダムの水位が上がり、ダムの機能を確保するため、関東では5つのダムで緊急放流をしたり、今後、緊急放流を行う予定があるということです。このうち北茨城市にある水沼ダムは午後8時50分から緊急放流が行われ、相模原市にある城山ダムは水位の上昇に備え、12日午後10時から緊急放流を開始する予定です。
緊急放流は異常洪水時防災操作と呼ばれ、通常の放流と異なって、これ以上ダムに水をためられないと想定される際に、ダムに流れこんでくる大量の水を下流に流す操作です。
茨城県
茨城県によりますと、水沼ダムは水位が上がり、午後8時50分から緊急放流が行われています。
下流の花園川とその先の大北川が氾濫するおそれがあるとして、県は下流の北茨城市の住民に対し命を守る行動を取るよう厳重な警戒を呼びかけています。
神奈川県
台風19号の接近に伴い、神奈川県は相模原市にある城山ダムの水位の上昇に備え、13日午後10時から緊急放流を開始するとしていましたが、その後、降雨の状況が予測を超えて危険な状況となったことから、時間を早めて午後9時半から緊急放流を開始したと発表しました。
緊急放流は異常洪水時防災操作と呼ばれ、通常の放流と異なって、これ以上ダムに水をためられないと想定される際に、ダムに流れこんでくる大量の水をそのまま下流に流す操作です。
神奈川県は午後10時に緊急放流を開始すると発表していましたが、その後、降雨の状況が予測を超えて危険な状況となったことから、時間を早めて午後9時半から緊急放流を開始したと発表しました。
城山ダムで緊急放流が行われるのは初めてだということです。
神奈川県は、緊急放流によって相模川や相模川に流れ込んでいる川の水位が急激に上昇して、大規模な水害が発生するおそれがあるとしています。
流域の、
▽相模原市、
▽平塚市、
▽茅ヶ崎市、
▽厚木市、
▽海老名市、
▽座間市、
▽寒川町、
▽愛川町に住む人たちに命を守る行動を取るよう警戒を呼びかけています。
緊急放流をめぐっては去年7月の西日本豪雨で、愛媛県のダムで緊急放流が行われた直後に下流の川が氾濫して流域が広い範囲で浸水し、8人が死亡しました。
栃木県
栃木県は那須塩原市の塩原ダムについて、水位が上昇していることから、午後9時半すぎに緊急放流を始めました。
緊急放流に伴って箒川の水位があがるおそれがあり、流域の住民に注意を呼びかけています。
下流の自治体のうち大田原市と那珂川町は流域の住民に避難指示を出しています。
埼玉県 群馬県
国土交通省の関東地方整備局は台風19号による大雨の影響でダムの水位が上昇しているとして埼玉県秩父市にある荒川の二瀬ダムについて、午後10時から緊急放流を始めると発表しました。
これは午後9時から国土交通省の関東地方整備局が気象台と合同でさいたま市大宮区で開いた記者会見で明らかにしました。
国土交通省では二瀬ダムの下流側にある秩父市、埼玉県長瀞町、皆野町について、低い土地への浸水の警戒を呼びかけています。
埼玉県と群馬県の境にある下久保ダムでも13日午前1時ごろから緊急放流を始める可能性があるということです。
下流にあたる神流川流域の、
▽群馬県藤岡市や高崎市、
▽埼玉県神川町や上里町、の住民に対し、低い土地の浸水への警戒を呼びかけています。
国土交通省では、緊急放流を行う場合、実施する3時間前に改めて発表するとしています。
長野県
台風19号の接近に伴い、国土交通省中部地方整備局は長野県伊那市にある美和ダムの水位の上昇に備え、午後9時半から緊急放流を開始しました。
緊急放流は異常洪水時防災操作と呼ばれ、通常の放流と異なって、これ以上ダムに水をためられないと想定される際に、ダムに流れこんでくる大量の水をそのまま下流に流す操作です。