祝10周年!すみだストリートジャズフェスティバル2019レポ 8/16~18 鈴木勲、川口千里他 | KONCHAN音楽プロデューサ-のよもやま話

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祝10周年!台10回すみだストリートジャズフェスティバル2019レポート 8月16日17日18日

 

すみだストリートジャズフェスティバルは2010年に街のいたるところに生の音楽があふれ、誰もが気軽に楽しめるイベントを立ち上げたい、と地元有志が集い立案されました。第一回は約2万人を動員し大成功を収め東日本大震災により2011年第二回の開催が危ぶまれましたが、「とどけよう元気!」をスローガンにすみだの街を活性化させ、被災地を支援することを目標に開催が決定。音楽ライブだけでなく、フットサル・バスケット・氷の彫刻・ダブルダッチ・駄菓子スタンプラリーなどのイベントも同時開催、韓国第三の都市テグにて開催されるジャズフェスティバルとの同日共催による中継も行い、8月28日に相互協力関係を結ぶ調印式がテグ国際ジャズフェスティバル会場にて行われ、あした。

 

ボランティアによって運営されているイベントで、運営資金は、スポンサー協力、寄付、グッズや飲食ブースの売り上げで成り立っている。また、パンフレット及び全会場への入場、演奏は無料である。会場は錦糸町駅南口、北口、押上駅周辺の屋内外会場。会場は多岐に渡り、ホール、カフェ、神社、BAR、建物の屋上、公園、専用周回バス等で開催される。2011年から各会場を周回するジャズバス(かいしゅう号、ほくさい号)を関東で初めて運行した。音楽のジャンルは多岐に渡り、、jazzblackbluesfusionlatinbigbandbossagospeldixie、etc(ノンジャンル)と、さまざまな人が楽しめるものとなっています。

 

錦糸公園を中心にストリートライブを楽しめる「すみだストリートジャズフェスティバル 2019」が、8月16日(金)から18日(日)まで開催されました。墨田区内の屋内外約40ステージに約400バンドが集まり全会場入場無料。また、生演奏を楽しみながら会場間を移動できる『ジャズバス』も運行されます。そのほか、飲食ブースや家族で楽しめるイベントなども多数開催。大人から子どもまで満喫できる音楽イベントとなっています。私はすみだジャズには知っているミュージシャンも多いので毎年参加しています。今年も8/16~8/18週末の3日間参加しましたが、外は非常に暑いので16、17日は主にすみだトリフォニーホールで過ごし、18日は錦糸公園の会場で過ごしました。毎回このジャズフェスは素晴らしい一流アーティストや、東京近郊で活躍する数多くのアーティストが参加されるのですが、今年は10周年ということもあり、参加するアーティストも演奏内容も特に充実していたと思います。

 

8/16第一日目 すみだトリフォニーホール大ホール

 

16日はトリフォニーホール大ホールで高木里代子×大村祐里子さんのライブから観ました。高木里代子さんはエイベックスからCDが出ていて、ピアノの腕もさることながらビジュアル的にもインパクトのあるライブで定評のある方です。昨年もそうでしたが、お姉さまでで写真家のの大村祐里子さんとのコラボで、高木さんの演奏やボイスに合わせて、映像表現されるというアーティスティックな内容でした。次は寺久保エレナ・カルテットの登場です。寺久保エレナさんは6歳でピアノ、9歳からサックスを始め13歳の時、最年少でボストン・バークリー・アワードを受賞。渡辺貞夫、山下洋輔、日野皓正、佐山雅弘、本田雅人、エディー・ゴメス、向井滋春など有名ミュージシャンとの共演やセッションを重ね、2010年高校3年生の時に、『ノース・バード』でメジャー・デビュー、大きな注目を集めました。私は東京ジャズで初めて彼女を聴いて衝撃を受けましたが、その後何度も聴く機会があって、大人のムードも備わって、日本のジャズサックスプレーヤーを代表する存在となっていると思います。現在ニューヨーク在住。2019年4月、初のライヴ・アルバム『アブソルートリー・ライヴ!』リリースし、この日も乗りに乗った演奏を展開してくれたと思います。

今年で4回目を迎えたSeiko Summer Jazz Camp で講師を務めたAll Stars。本場のアメリカ、ニューヨークを中心に活躍する人気・実力ともにアメリカのジャズシーンを牽引するミュージシャンばかりです。さらに日本を代表するピアニスト、アレンジャー、作曲家、ビッグバンド・リーダーである守屋純子さんをゲストに迎え、まさにオールスターによるニューヨーク直送のジャズを聴かせていただきました。16日のトリは言わずと知れた 日本を代表するジャズトランペッター 、日野皓正さんのクインテットの登場です。もう長年にわたってジャズ界をリードしてきた日野照正さん、毎回新たなアプローチや創造力あふれるアドリブで私たちを楽しませてくれます。日野さんだけでなくバックの演奏も素晴らしくインパクトのある演奏で盛り上がりました。またこの日は鈴木勲さんもいらしていて、一曲だけ参加されました。「日野さんが若いころ鈴木さんがライブに誘ってくれて、アドリブもあまり老けないのに大変お世話になった」お話とか、弟でドラマーの元彦さんのお話とかいろいろな思い出を語ってくれました。鈴木勲さんは2日目にも演奏がありましたが、この日いらしたお客さんも、ここでOMAさんの演奏を聴くことができたことは本当にラッキーなプレゼントでした。

 

 

8/17第二日目 すみだトリフォニーホール大ホール

 

第二日目もすみだトリフォニーホール大ホールで過ごさせていただきました。この日は14:20からの綾戸 智恵さんのライブ観覧には整理券が必要とのことでしたが、12時近くに求めにいった時には整理券はすべてなくなっていました。結局その時間でも2階席3階席なら自由席があるとのことで並んで入ることができました。この日まず見たのは阿川泰子さんのステージです。阿川さんは1981年発表の5 作目のアルバム『SUNGLOW』は、日本のジャズ・シンガーとしては異例の60万枚の大ヒットを記録。当時マスコミから“ネクタイ族のアイドル”、“シュガー・ボイス”などと取り上げられ、アイドル的な人気を博しました。またトーク番組などに出演されていたことから、この日のステージでも、おなじみの歌とともに、トークも楽しめる内容でした。次の綾戸 智恵さんのステージも大変楽しいものでした。ピアノやボーカルの特徴のある表現。大阪出身の彼女らしく、たくさんの話題を軽妙なトークで会場の笑いを集めていました。彼女のステージはエンタテイメントして素晴らしく、ステージの面白い展開が人気を集めている要因になっていると思います。また大槻 カルタ 英宣 (Dr)天野 清継 (G)西嶋 徹 (WB)という最強のバック陣もこのステージを支えていたと思います。

 

鈴木勲、スガダイロー、本田珠也 3BIG3トリオ レポ 

 

2日目のトリはBIG3トリオ(鈴木勲、スガダイロー、本田珠也)でした。このメンバーでの演奏は、ジャズファンの方ならうなずくでしょうが、このジャズフェスのメインイベントといってもいい貴重なライブだと思います。ベースのOMAさんこと鈴木勲さんは1933年生まれ、御年86歳のジャズ界の巨人です。東京自由が丘「ファイブスポット」のハウスバンドとして演奏していた時、1970年アートブレイキーに見出されてブレイキーの待つニューヨークへ単身渡米し、ジャズメッセンジャーズの一員として活動。メッセンジャーと共にアメリカ全土とヨーロッパを公演。合間をぬってニューヨークのジャズメンと共演し、交流を深め、マル・ウォルドロン来日の際の共演で、ピアノ・トリオの分をわきまえたプレーは高く評価されました。

 

外国ミュージシャンとの共演は数知れない。セロニアス・モンク(p)、エラ・フィッツジェラルド(Vo)、ウイントン・ケリー(p)、ロン・カーター(b)、ジム・ホール(g)、チャールズ・ミンガス(b)、ポール・デスモンド(as)、ケニー・バレル(g)、ボビー・ティモンズ(p)、フィリー・ジョー(ds)、デューク・ピアソン(p)、etc… レコードのリーダーアルバムは、50枚を超えているが、オリジナルアルバム「BLOWUP」(TBM)「陽光」(キング)は、日本ジャズ賞を受賞。て数多くの若手ミュージシャン(日野元彦、渡辺香津美、秋山一将、井野信義、山本剛、益田幹夫、他)を育てる。2009年スイングジャーナルで南里文雄賞を受賞。スイスのインターネットラジオ、Radio Jazz Internationalで世界のジャズミュージシャンから20傑に選ばれ「JAZZ GOD FATHER」の称号をもらう。現在も、鈴木勲 OMASOUND の中で若手ミュージシャンを育て続けているが、鈴木勲自身は日々練習を重ねて進化し続けているとのことです。

 

白髪にロングスカートのような奇抜な色の服装で登場。隣の席の女性も「やばい」と驚いた様子でした。この日の演奏は音のシャワー。この三人の演奏は経験からくる激しさと奥行きと、大音量で盛り上がるかと思えば、時にメロディアスにスローな曲想になったり、延々と繰り出す音の数々は疲れを知らない永遠のエネルギーを発散している。一曲が40分近くに及ぶ長大な流れの中で、まったく飽きさせない抑揚と美しい表現。鈴木勲さんのアルバムの中では富樫雅彦さんとのデュオで「陽光」の中で見せる至高の芸術が私いとって印象的でありますが、多種多様な演奏表現、ベースという楽器でありながら、その楽器にとどまらい幅広い音楽性が、鈴木勲さんが世界的に高く評価されている理由だと思います。

 

スガダイロー さんは渋さ知らずや昼の新辱ピットインで演奏いていたころからよく聴いていたのですが、フリーに近い演奏での創造性、のみならず、トーンを下した時の抒情性豊かな美しいピアノは、やはり他の人にはまねのできない彼ならではのすばらしさを持っていると思います。本田珠也さんは1969年生まれ。父本田竹広(P)、母チコ本田(Vo)、叔父に渡辺貞夫(As)、 渡辺文男(Ds)という音楽家系に育ち、1989年頃から父の勧めでジャズを志す。 独学とはいえ血筋の良さから来る天賦の才能に加え、 アグレッシブでパワフル且つ感性豊かなプレイで、様々なジャンルをこなすジャズドラムスの世界でも貴重な存在です。この3人の演奏はそれぞれがパワーと芸術性を持ち合わせているだけに、3人それぞれの個性を引き出し、演奏は次第に志向の高みへと昇華されていった。アンコールでの演奏も内面性の表れた美しい表現で、人々に感動を与えるものであったと思います。毎年野外での演奏が多く、どうかと思っていましたが、今回はホールでの演奏でよかったです。OMAさん、これからもお元気で我々に素晴らしい演奏を聴かせてください。鈴木勲さん、スガダイローさん、本田珠也さんありがとうございました。

 

 

8/18 第三日目 錦糸町公園 ハイネケン・キリン 太陽の樹ステージ

 

台3日目は錦糸町南口広場でこのフェスには欠かせないHong Soondal(洪淳達/ ホンスンダル) Sax,Claの演奏を見た後、錦糸町公園 ハイネケン・キリンステージで川口千里さんのステージを観ました。川口千里さんはまだ22歳とどこからこのパワーが出るのかと思うほどかわいい感じの女性ドラマーですが、彼女の演奏は大変素晴らしいです。「YouTube」でのドラム演奏動画は世界中から注目され、その総再生回数は現在およそ4,000万回。また、世界的なドラム関連サイト「ドラマーワールド」で世界のトップドラマー500人に選ばれた日本人二人の内の一人でもあります。彼女を見たのは東京ジャズが初めてでありますが、今回もぜひお会いしたく楽しみにしていたステージでした。リハーサルから力のこもった演奏で、お客さんも巻き込んで熱い演奏が繰り広げられました。彼女の素晴らさは正確なドラミングと、リスナーが満足できるような音出しのすばらしさもあると思います。エネルギッシュなだけでなく多彩で緻密な表現も川口千里さんが評価される点だと思います。「皆さん暑いですよね。盛り上がっていきましょう」でもMCはやっぱり22歳の女性。このギャップもファンを引き付ける理由ですね。

この穂は野外だったので付近のマックなどでドリンク休憩をしながら参戦しました。太陽の樹ステージではNY & アイランドジャズを奏でるギタリスト西藤ヒロノブ。ゲストに、サックスプレイヤー元晴、Christian Sandsのベーシストとして活躍している中村恭士。2000年ころバークリー音楽院に同時期に在籍した3人に加え、キーボードに大黒摩季のメンバーなどで活躍している柴田敏孝、ドラムスにMISIAのメンバーなどで活躍している菅野知明とのスペシャルクインテットセッション!このセッションもジャズファンをうならせる濃い演奏でした。またゲストにTOKUも参加して大変盛り上がりました。

 

最終日のトリはつのだひろさんのステージでした。つのださんは中学時代よりドラムを始め、高校在学中にプロデビュー。卒業後は、現在アメリカで活躍中のギターリスト川崎燈、増尾好秋やサックスプレーヤー山口真文、ピアニストの板橋文夫や佐藤充彦トリオなどのジャズグループをはじめ幻のロックグループとして未だに伝説となっているジャックスに参加。フォークの世界でも加藤和彦/岡林信康/高石友也/五つの紅い風船/休みの国/赤い鳥など、多くのレコーディングやライブに参加。ドラムスでも有名ですがこの日は歌も大いに聴かせてくれました。なんでも日本ではR&Bも歌う歌手がいないらしく「こんないい歌なんだからもっと皆さん知ってください」と呼び掛けていました。この日の演奏もソウルフルな歌声とともに、このフェスの最後を飾るにふさわしいエンタテイナーぶりで、会場を沸かせていました。

ジャズ好きの有志がわずかな資金で立ち上げたすみだストリートジャズフェスティバル、年々ひとりひとりと多くの方が賛同していただけるようになり、今回でで10周年、大震災や大雨で開催も危ぶまれる年もありましたが、創始者の熱意と多くの市民ボランティアさんのおかげで、今や日本を代表するジャズフェスティバルとなりました。都会で開かれるこの手のライブは会場とか騒音の問題などもあり、開催が難しいのですが、今後もジャズファンや地元の方たちの草の根的な努力で今後も末永く続いていくことを願いsます。またこのジャズフェスはすべて無料で、寄付やTシャツや飲食店の売り上げだけで運営されており、皆様のご協力が欠かせません。私が言うのもおかしいかもしれませんが音楽を営む者として音楽の発展のためにも皆さんよろしくお願いします。すみだストリートジャズフェスティバル10周年おめでとうございます。アーティストの皆さん、スタッフさん、来場いただいた方々ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

ステージプログラム

 

太陽の樹

 

今年からメイン会場の錦糸公園内の仮設ステージの名称が変更になります。

今旧:メインステージ
新:太陽の樹ステージ

太陽の樹ステージの名称の由来は第一弾すみだジャズアンセムの曲名(アルバム名)です。
アンセムに込められた想い、夏の太陽、墨田区のシンボルであるスカイツリーをイメージしたネーミングです。

17日(土)

18日(日)

ハイネケン・キリン

18日(日)

大ホール トリフォニーホール

16日(金)

17日(土)

ステージ一覧

※各会場所在地は「アクセス」をご覧ください