ピョンチャンオリンピックの新種目、スピードスケートの女子マススタートで、高木菜那選手が金メダルを獲得しました。高木選手は、女子団体パシュートの金メダルに続く2個目のメダル獲得です。高木菜那選手は「この種目は他の大会で、銀メダルや銅メダルをとったことはあったが、オリンピックで初めていちばん高いところに立てて本当にうれしい。準決勝で転倒した佐藤綾乃選手の分も自分が金メダルを狙おうと思っていた。団体パシュートと合わせて最高の滑りができて、最高のオリンピックにすることができた」と笑顔で話しました。マススタートは、選手が一斉にスタートしてリンクを16周し、フィニッシュの順位と、途中の通過ポイントの得点の合計で成績が決まります。高木選手は16人で争う決勝で、中盤までは集団の後方でレースを進めました。そして残り2周になってから徐々にスピードをあげ、2位に上がって迎えたラスト1周で、前を滑っていたオランダの選手がバランスを崩したすきをついて先頭にたち、そのままフィニッシュして金メダルを獲得しました。
木菜那選手は北海道出身の2歳、中長距離のエース、高木美帆選手の姉です。ピョンチャンオリンピックでは女子団体パシュートで金メダルを獲得しています。マススタートでは、持ち味の後半の追い上げで今シーズンのワールドカップ第3戦で3位に入っていて、メダルが期待されていました。オリンピックは前回のソチ大会に続いて2回目の出場で、ソチ大会では女子1500メートルで32位、女子団体パシュートでは4位とメダルに届きませんでした。大会後には、スケート大国・オランダに渡り、3時間以上、一定のペースを保つ自転車トレーニングで中長距離に必要な持久力を身につけ、おととし拠点を日本に戻すと、ナショナルチームに入って、オランダ流のトレーニングを継続し、レベルアップを図ってきました。1メートル55センチと小柄な高木選手は昨シーズン、右ひざに痛みを感じ、それ以降はひざに負担をかけないよう体幹を使って全身で氷に力を伝える技術の習得につとめました。