なでしこジャパンが今日29日、オーストラリアとのリオデジャネイロ五輪アジア最終予選初戦(大阪・金鳥スタ)を迎える。開幕前日の28日は堺市内で最終調整。昨年末に現役引退した澤穂希さん(37)の欠場試合で得点トップだったFW大儀見優季(28=フランクフルト)は澤さんの引退後、初めて迎える公式戦を前に「寂しい気持ちはあるけれど、今はみんなでやっていかないといけない」。そして、新背番号10の重みを想像した。「覚悟と責任を感じている。誰が見ても納得できるプレーをしたい」「11年のW杯(優勝)からやってきたことが全て無になったぐらいの衝撃」を味わった。生まれたのは危機感。「澤さんの引退を受けて、その思いが強くなった」。澤さん欠場の試合で10点を挙げているMF阪口は「澤さんと一緒にやって、戦う姿勢を学んだ」。同9得点のMF川澄は「今まで澤さんがいない時は、流れが良くない時が多かった。その中でも(自分が)得点を取れてきたことをプラスに考えたい」。初戦のオーストラリアは高さがあり、接近戦に強い。MF宮間主将が「私たちの素早い攻撃で得点したい」。今求められるのは、メンバー20人全員が団結し、開拓者になることだ。10日間で5試合という強行軍。異例の超短期決戦にも佐々木監督は「今は誰が出ても遜色ない。経験に関係なく、いいコンディションの選手を先発にする。(不安は、試合の)白黒だけ」なでしこジャパン佐々木則夫監督(57)が「引き分け狙い」を排除した。この日午前は堺市内での練習を指導。その足で大阪府内のホテルに向かい、監督会見に出席した。アジアの五輪出場は2枠。今日のオーストラリア戦は落とせない戦いとなるが「勝負に徹して戦わせたい」。自国開催を味方に付ける。佐々木監督が思い起こすのは10年東アジア杯。日本で戦い、優勝の結果に「あの空気感が良かった」「引き分けではなく、勝負をかけさせたい。初戦を勝ちでいくことが2戦目、3戦目につながる」。会見では韓国の尹徳汝監督が「要注意はキャプテン(MF宮間)と(FW)大儀見選手。しっかり対策したい」。世界ランク4位でアジア最上位の日本は、攻めの姿勢で望む。