パリの警察によりますと、13日夜(日本時間の14日朝早く)、パリ中心部のコンサートホール、バタクランで、ロックグループのコンサート中に複数の男らが観客に向けて銃を乱射し、人質を取って立てこもりました。ホールは座席数がおよそ1500で、当時はほぼ満席だったということです。
その後、警官隊が突入し容疑者を殺害しましたが、パリではほぼ同じ時間帯にレストランで発砲があったほか、近郊のサッカースタジアムの出入り口付近では爆発が複数回起きるなど、合わせて少なくとも6か所で事件が相次ぎました。パリの検察当局は「一連のテロ事件で合わせて120人以上が死亡した」と発表し、地元メディアは捜査当局の話として、このうちバタクランのコンサートホールで少なくとも78人、レストランでの発砲があったシャロンヌ通りで少なくとも18人が死亡したと伝えているほか、けが人はおよそ200人に上ったということです。また検察は、容疑者について、これまでに8人が死亡し、このうち7人が自爆テロで死亡したとしていて、警察は、一連の発砲と爆発は同じグループによる同時テロの疑いがあるとみて捜査しています。最も被害が大きかったコンサートホールについて、BBCは目撃者の証言として、2~3人の若い男が自動小銃を10分から15分の間撃ち続けたと報じたほか、AFP通信は、容疑者らがフランス軍によるシリアへの空爆に対する報復だと叫んでいたと伝えています。パリでは今月30日から地球温暖化対策を話し合う国連の会議が開かれる予定で、フランス全土に兵士7000人を動員するなどして厳重な警戒態勢が敷かれていました。オランド大統領はテレビを通じて「前例のないテロだ」と述べ、非常事態を宣言したうえで1500人の兵士を追加動員することを決めました。オランド大統領は14日、安全保障に関する緊急会議の後の記者会見で、「今回の事件は過激派組織IS=イスラミックステートによる犯行だ」と述べました。さらに「攻撃はフランス国内の支援を得て海外で計画され組織されたものだ」としています。トルコを訪れている安倍総理大臣は日本時間の14日夕方、記者団に対し、フランス・パリで起きた同時テロ事件について「強い衝撃と怒りを覚える。いかなる理由があろうともテロは許されない。断固、非難する」と述べました。そして安倍総理大臣は、テロの未然防止に向けて、フランスをはじめ国際社会と連携していく考えを示すとともに、国内外の日本人の安全対策に万全を期す考えを強調しました。