五郎丸、スコットランド戦一夜明けサモア戦に向けインタビュー | KONCHAN音楽プロデューサ-のよもやま話

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9月23日、スコットランド代表に10-45で敗れてから一夜、ラグビー日本代表の攻守のキーマンとしてすっかり世界にその名を知られる存在となったFB五郎丸歩選手が、ジャパンが拠点とするイングランド・ウォリックで取材に応じた。


── 一夜明けて率直な気持ちをお願いします。

五郎丸 悔しい気持ちは正直ありますけど、次に向かってしっかりと、みんなで顔を上げてやるしかありません。

──チームの雰囲気はどうですか。

五郎丸 悪くはないですね。みんなしっかり気持ちを切り替えているので。いいと思います。

──スコットランド戦の敗因はどこにあったのでしょうか。

五郎丸 いろいろなところにありますね。負けて「ああしておけばよかった」というのはもちろん出てくるんですけど、さっきも言ったように次に向かっていくしかないので、ポジティブに考えたいです。

──前半最後の(スコットランド14番トミー・シーモアへの)タックルについては。

五郎丸 PGを外して、少し流れが悪かったので、あそこで得点を与えるわけにはいかなかった。リーダーとしてしっかり体を張れたことを誇りに思います。

──キックの精度についてはいかがでしょうか。

五郎丸 よくはなかったですね。でも僕も機械ではないので、外すときは外します。気にはしていません。

──サモア戦に向けて。

五郎丸 スコットランドとはああいった点差(35点)が開くような実力差はないと思っています。マオリ・オールブラックスとの1戦目と2戦目(2014年11月。1戦目は21-61と大敗。2戦目はフルタイム直前に逆転され18-20で惜敗)。では全く違うチームになりましたし、今も高い能力を秘めている選手がいっぱいいる。それだけの(ハードな)トレーニングもしてきましたし、一人一人ができることをしっかりとやっていきたいと思います。

──この2試合で自信が持てた部分はどこですか。

五郎丸 1戦目(南アフリカ戦)に勝てたことはチームにとって非常に大きかった。1勝1敗と2敗では全然違いますから。世界一キツい練習をしてきたので「世界と対等に戦える」と思っていましたけど、南アフリカと実際に体を当ててみたときに「我々の方がフィジカル的にもフィットネス的にも上だ」と感じました。本当に自信になりましたね。

──スコットランド戦はテリトリー(64%)、ポゼッション(60%)ともに日本の方が上でした。

五郎丸 南アフリカ戦とスコットランド戦では戦術を切り替えたんですけど、そこがうまくいきませんでした。

──ディフェンス面でも、特に後半は簡単にトライを取られてしまいました。

五郎丸 チームというのは生き物なので、いいときもあれば悪いときもあるとつくづく感じた試合でした。南アフリカ戦はいいところがすべて出ましたし、スコットランド戦では悪いところが出てしまったので、この波を小さくしていくのがティア1(*)入りへの近道なのかなと思います。

──前半は7-12と5点のビハインドで折り返し、後半6分には五郎丸選手のPGで10-12にまで詰め寄りました。ここまでは南アフリカ戦と同様、互角にやれているという感触があったのではないでしょうか。

五郎丸 自信にはなりました。しかしその直後に(後半8分、スコットランド7番のジョン・ハーディーに)トライを取られて少し焦った部分や、個人プレーに走ってしまった部分がありました。いろいろありますけど、いい経験になっています。

──BKとしてはどのあたりを修正したいですか。特にアタック面で。

五郎丸 (パスが)通っていればトライという場面もありましたけど、難しいところですね。(外へのパスがタッチに出た場面は)普段走っているはずのスペースに人がいなかった。そういう日だったんでしょうね。

──やはり南アフリカ戦から中3日の影響は大きかったのではないでしょうか。

五郎丸 (敗因は)疲れではないと僕は思います。やはり戦術と修正能力の差が出たのかなと。この中3日を想定して、たとえばトップリーグの休みの期間も3日間だけ集まったり、ヨーロッパに来て中3日で試合をやったり、2012年からスケジュールを組んでやってきました。万全の準備をしてきたので、そこ(疲労)に関しての問題ではないと思います。

──スコットランドは日本のことをかなり研究してきたといいます。

五郎丸 研究してきたでしょうね。彼らにとってワールドカップの初戦ということで非常に大事な試合でしたし、我々が南アフリカに勝つ前から、彼らは非常にいい準備をしてきたと思います。試合全体を通して日本代表の弱点になるであろうところを突いてきたなという印象を受けました。

──リーダー陣から選手に向けて、ここをこうしていこうと話したことは。

五郎丸 おのおの、いろいろあると思いますけど、ここで言うと紙面に出てしまうので(笑)。メンタルに関しては荒木さん(荒木香織メンタルコーチ)がずっとサポートしてくれたので、問題ないと思います。気持ちも(サモア戦へ)切り替わっていますし、次の試合が楽しみです。

──紙面に書ける範囲でいいので(笑)、サモア撃破の鍵はなんでしょうか。

五郎丸 具体的な戦術はまだなのであくまでイメージですが、まずセットピースで対等以上に戦えること。それを軸に走り勝つ、といったところがキーになると思います。

──8強入りには勝ち点4だけでなく、4トライ以上で得られるボーナスポイント1も必要になってきます。

五郎丸 僕らはあくまでチャレンジャーなので、ポイントうんぬんを考えられるレベルではないですね。そういう位置にはまだ立てていません。目の前の一戦に全力を尽くすというのが、我々のあるべき姿だと思います。

──日本のキーマンして相手からかなりマークされていますが。

五郎丸 楽しいですよ。1戦目は非常に緊張しましたが、ワールドカップをとても楽しんでいます。

──twitterで外国出身選手についてツイートしていました(南アフリカ戦後、五郎丸選手はtwitterの個人アカウントで、日本代表の外国出身選手について「彼らは母国の代表より日本を選び日本のために戦っている最高の仲間だ。国籍は違うが日本を背負っている」<※一部抜粋>とツイート)。

五郎丸 やはり2019年に向けてクリアしないといけない問題だと思います。勝った負けたという評価もありますが、2019年に向けて我々がどういう道を進まなければいけないか考えたときに、なんで「外国人が入っているんだ」という見られ方をどうしてもされてしまう。メディアのみなさんがそういうところに注目してくれることによって、ラグビーというのはそういうスポーツだという理解が広まるでしょうし、今回の2015年大会も2019年の日本大会を飛躍させ、ラグビー人気を復活させるために「歴史を変えるんだ」と僕らはやってきました。そういう思いを込めてツイートしたわけです。