英国初の女性首相として知られ、「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャー元英首相が8日、脳卒中のため亡くなったとBBC Newsをはじめ各メディアが報じた。享年87歳。サッチャー元首相は1925年英国リンカンシャー州生まれで、オックスフォード大学を卒業。1959年に保守党から立候補し下院議員に初当選すると1975年には党首に選出され、1979年に54歳にして女性初の英国首相となった。 強気な性格やその揺るぎない姿勢から“鉄の女”と称され、労働組合制度の改革や国営企業の民営化や規制緩和などによる財政の建て直し、フォークランド紛争の勝利など、イギリスを導いた。私生活では、1951年に実業家のデニス・サッチャー氏と結婚。娘キャロルと息子マークの双子に恵まれている。1990年に首相の座を降りると、2002年からは公の場から退いた。2003年にはデニス氏が死去。2008年に娘のキャロルから、認知症であることが発表されていた。
以下は、サッチャー氏の訃報に各国の指導者から寄せられたコメント。
●国を救い、多大な勇気を示した
<デービッド・キャメロン英首相>
偉大な指導者、偉大な首相、偉大な英国人を失った。国のためによく働き、国を救い、実行に当たって多大な勇気を示したという事実は遺産となるだろう。人々は今後数十年、恐らく数世紀にわたって、彼女の成果や功績を学ぶことになる。
●言葉に重みがある政治家
<ミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領>
言葉に非常に重みがある政治家だった。われわれは最終的に相互理解を実現し、それがソ連と西側との雰囲気の変化につながり、冷戦終結にも寄与した。
●自由と権利の偉大な擁護者
<バラク・オバマ米大統領>
世界は自由と権利の偉大な擁護者の1人を失い、米国は真の友人を亡くした。米国人の多くは、サッチャー氏がレーガン元大統領と肩を並べる姿を忘れないだろう。それは、世界が歴史の流れだけで動くのではなく、道徳的な信条とゆるぎない勇気、鉄の意志で形作ることができることを思い出させてくれる。
●世界の政治状況を変えた指導者
<トニー・ブレア前英首相>
自国だけでなく、世界の政治状況を変えた非常にまれな指導者だった。マーガレットはそんなリーダーだった。
●東欧の自由化運動のために立ち上がった
<アンゲラ・メルケル独首相>
個人の自由というものが彼女の信念の核だった。マーガレット・サッチャーは、早くから東欧における自由化運動の強さを認識し、そのために立ち上がった。