アルジェリア人質事件で犠牲となったプラント建設大手、日揮(横浜市)の日本人現地駐在員10人のうち伊藤文博さん(59)ら9人の遺体と、無事だった7人を乗せた政府専用機は25日朝、羽田空港に到着した。ともに帰国した日揮の川名浩一社長は横浜市の本社で記者会見し「残念な結果を報告することになった。誠に痛恨の極みだ」と述べた。政府は25日、これまで公表を控えていた犠牲者計10人の氏名を発表した。対策本部の会合で首相は「痛恨の極みだ。卑劣なテロ行為を起こしたテロリスト集団を断固として非難する」と表明し「企業、邦人の安全を守るため、菅義偉官房長官の下で事件の検証を行い、必要な対策に政府一丸となって迅速に取り組んでほしい」とした。菅官房長官は午前の記者会見で犠牲者の氏名発表に関し「遺体が帰国後、家族と対面したタイミングを捉え、政府の責任で公表するのが適当と判断した」と説明。しかし、氏名と読み仮名だけで、年齢や出身地、住所は公表しなかった。また邦人保護などのため「必要な対策を講じる」と述べ、関係省庁の局長級による検証委員会を来週にも発足させることを明らかにした。死亡確認された日揮前副社長で最高顧問の新谷正法さん(66)の遺体を乗せた民間機は、日本時間25日午後3時半ごろに首都アルジェ を出発。26日午後2時ごろ、城内実外務政務官とともに成田空港に到着する。