野田佳彦首相は1日午後、内閣改造を行い、同日夕の皇居での認証式を経て野田第3次改造内閣が発足。民主党内の消費増税論議を取りまとめた前原誠司前政調会長を国家戦略・経済財政担当相に起用するほか、知名度の高い田中真紀子元外相を文部科学相に充てる。「近いうち」の衆院解散・総選挙へ向け「選挙の顔」を配置する一方、9月の党代表選で首相再選を支持した旧民社党系グループなどを重用する「論功行賞」色の強い布陣となった。前原氏とともに党務の中枢を担ってきた城島光力前国対委員長は財務相、樽床伸二前幹事長代行は総務相、三井辨雄政調会長代理は厚生労働相と重要閣僚に起用。小沢一郎元代表の側近だったが離党に同調しなかった中塚一宏副内閣相を金融担当相として初入閣させる。旧民社党系グループからは城島氏のほか、田中慶秋党副代表を法相兼拉致問題担当相、小平忠正衆院議院運営委員長を国家公安委員長兼消費者担当相に充てることを決めた。尖閣諸島(沖縄県)の国有化で地権者との交渉を担当した長浜博行官房副長官を環境相に起用し、前任の細野豪志政調会長と同様、原発事故担当相を兼務させる。死去した松下忠洋郵政担当相の後任には、同じ国民新党の下地幹郎幹事長が初入閣し、防災担当相を兼務する。再入閣は前原氏と田中元外相の2人。留任は8人。首相側近の岡田克也副総理と藤村修官房長官が引き続き首相官邸の中枢を固める。「2030年代の原発ゼロ」を主導した枝野幸男経済産業相、尖閣諸島やオスプレイ配備などの外交案件を抱える玄葉光一郎外相、森本敏防衛相を留任させるほか、6月の再改造で入閣した羽田雄一郎国土交通相、郡司彰農相、平野達男復興相が続投する。長浜氏の後任の官房副長官には芝博一元首相補佐官を起用。沖縄の基地問題などを担当してきた斎藤勁官房副長官は留任させる。