歌舞伎俳優の市川染五郎が27日、東京・隼町の国立大劇場で行われた自身が家元を務める日本舞踊公演中に舞台からの転落事故で救急車で搬送され、公演中止となるアクシデントが起きた。関係者によると「約3メートルの高さから奈落に落下し、右側頭部を打撲する大けが」だというが、意識ははっきりしているという。事故が起きたのは、開演から約30分が過ぎた午後6時37分。サプライズで登場した父の松本幸四郎が「勧進帳」の舞踊を披露し終えた直後。正面を向いた状態で鼓を打ちながら、舞台の後方にウサギ跳びのような動きで移動していると染五郎が、突然バランスを崩したような格好で下に消えた。演出か、裏方のスタッフが転落した場所をのぞき込むと、すぐに幕を下ろすよう指示。間もなく、「都合により本日の公演は中止とさせていただきます」という場内アナウンスが流れた。両親の幸四郎、紀子さんが心配する中、染五郎は首を固定した状態でストレッチャーに乗せられ救急車へ。園子夫人が付き添って都内の病院に搬送された。長男の金太郎、この日舞台デビューを飾った長女の美瑠ちゃんはショックで泣きじゃくっていた。