長渕剛が、左膝内側側副じん帯損傷で全治6週間の重傷を負ったことが25日、分かった。22日に全国ツアーの神奈川県民ホールでのライブ中に負傷。26日の札幌公演は延期する。来月12日から始まるツアーファイナルの東北公演(福島・岩手・宮城)は強行出演する意向で、長渕は「東北3県に集中して、完治するように努める」。22日の横浜公演。後半14曲目の「明日へ向かって」で、長渕はギタリストに向かって、足が内側に曲がったままスライディング。その瞬間、「ギクッ、グッって感じがした。『あ、やばい』と思った」。通常なら歩けないほどの大けがだが、中断はせず、アンコールでは日の丸を手にステージを左右に疾走。約3時間、全22曲を歌い切った。22日夜はアイシングを受け続け、不眠のまま23日、都内の病院に駆け込み「左膝内側側副じん帯損傷で全治6週間」と診断された。現在、左膝はギプスで固定され、松葉づえを使用。今回の全国ホールツアーは、1曲目の「日本に生まれた」からいきなりヒートアップし、日の丸の旗を振る客席と一体化。これまでのツアーと比べて、一段と熱く激しい。22日は、ツアー終盤の23公演目で、会場にいた関係者は「長渕も観客も、狂乱し、ブチ切れていた。格闘技のように観客と一体化したライブで、リミッターが壊れた状態」。東日本大震災以降、立ち止まることなく復興のために尽力してきた。震災後すぐにラジオ番組を立ち上げ、東松島市の自衛隊を慰問。原発事故の影響で避難生活を送る浪江町の小学生らと交流し、石巻市、陸前高田市などの被災地で激励を続けてきた。「俺たちの心の中にあるこの国への怒りや不安、悔しさを音楽で払拭せねば。そのために、このステージはあるんだ」「この一瞬は永遠ではない。だからこそ『今』に命をささげて生きる」「この国から失われようとしている自尊を音楽と肉体とライブによって表現し、人々の心に、それでも『生きるぞ』を突き刺さなければならない。俺がやらなきゃ、誰がやるんだ? いつも、そう思い、腹をくくってステージに駆け上がっている。だから俺も客も凄絶になるのは当たり前なんだ」。東北公演はお盆の時期に福島(8月12日)、岩手(13日)、宮城(15日)でのライブを設定。ツアー最終日の仙台公演は、全国の映画館での同時中継も決まっている。26日に予定していた札幌公演は、9月3日の振り替えが決定した。「札幌には借りを返さないといけない。ファンのみんなには迷惑をかけたけど、後は、東北3県に集中して完治するように努める」